共存か、敵対か。ロボットと人間の関係を考えさせられるマンガ160 Pt.

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「手塚治虫」の作品『鉄腕アトム』の中のエピソード、“地上最大のロボット”が原作のマンガだ。人間とロボットが共生する世界。世界最高水準のロボット7体のうちの一体が破壊されたことから事件は始まる。そして同じ頃、ロボット法擁護団体の幹部も殺された。世界最高水準のロボットのうちの一体、ユーロポール特別捜査官「ゲジヒト」は、犯人はロボットで同一犯ではないかと考えるが、ロボットは人間を殺せないことになっている。謎は深まるばかりだった。
悪夢にうなされる日が続く「ゲジヒト」……。ロボットは夢を見るのか? また夢にでてくる記憶にはない場面が示す謎とは? その後も次々と「プルートゥ」なる敵に破壊されていく「ゲジヒト」は真実を突き止めることができるだろうか。

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電池で稼働する小間使い用ロボット「星屑」。電力を失ってしまうと動きが止まるだけでなく、記録も消去されてしまう。ゴミ捨て場に捨てられ、記憶を失い彷徨っていたところを美少女の「ニーナ」に拾われる。「星屑」は「ニーナ」にご主人様になってくださいと頼むが、「ニーナ」はそれを拒み「星屑」を成長させるための先生になるという。
それから「星屑」は「ニーナ」独自の教育を受ける。出会った時は女子高性だった「ニーナ」も結婚し、やがて年を取り死んでいく。ロボットは死なないので、その後も新たなご主人のもとで「星屑」の暮らしは続いていくのだった。
ロボットと人間の時間の進み方の違い、まったく変わらない「星屑」と移り変わる人間の世界が描かれる作品だ。

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一面の砂漠の世界、ワークワークには黒い血の人間が集落を作り暮らしていた。集落には防人と呼ばれる戦士が存在し、人々の暮らしを守る役割をしていた。集落の外には様々な形をした機械がウヨウヨしていて、黒い血の人間を抹殺すべく狙っているからだ。
突如ワークワークに連れて来られた普通の女子高生「松田」は、この世界では赤い血の神だった。機械がその血に触れると、黒い血の人間を襲わなくなるのを見た防人の少年「シオ」は「松田」は世界を救うカギだと信じた。
「松田」は「シオ」に助けられ、集落へ入れてもらうが黒い血の人間は「松田」に対して原因不明の憎悪を抱いてしまう。それには驚くべき理由が……。赤い血の人間と黒い血の人間と機械。彼らの関係はロボットと人間の関わりを考えさせられる。

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「イヴの時間」という喫茶店に集う人々の物語。主人公の「向坂リクオ」の家には家事用のアンドロイド、ハウスロイドの「サミィ」を使用していた。ある時、「リクオ」は「サミィ」が指示していない行動をしているのに気づき、何をしているのか突き止めることに。
「サミィ」が向かった先は「イヴの時間」だ。家では見たこともない「サミィ」の様子に戸惑う「リクオ」だが、「イヴの時間」に興味を持ち、足しげく通うようになる。「イヴの時間」には「人間とロボットの区別をしない」というルールがある。普段は無表情で仕事をこなすアンドロイドが人間と区別がつかない程表情豊かに過ごす空間に「リクオ」は心をゆるしていく。
アンドロイドを単なる家電製品と思えなくなる「リクオ」の心情の変化に感情移入できる作品だ。

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言わすと知れたマンガ界の巨匠、「鳥山明」の代表作。「アラレちゃん」を取り巻く、ペンギン村の日常を描くギャグマンガ。
主人公の「則巻アラレ」はペンギン村に暮らす発明家「則巻千兵衛」の作ったロボット。どうみても子どものような姿だが、ペンギン村村立中学園に通う中学生である。ペンギン村では「千兵衛の妹」という設定で暮らしている。
王道ギャグマンガだが、ロボットと人間の関係という観点からみると深い作品だ。人は「アラレ」の人間離れした様子を許容しているし、「アラレ」も人間を大切にしている。ロボットが本当に人間社会に溶け込んで暮らす日常に癒される。