過酷? ゆるゆる? 多種多様な登山マンガの魅力112 Pt.

登山のマンガは過酷なものから日常系まで多種多様。どれを読めばいいかわからない人向けにオススメのマンガをご紹介。

圧倒的な画力から生み出される迫力と説得力はマンガ界随一である。マンガを描いたのは、グルメマンガでお馴染み『孤独のグルメ』の「谷口ジロー」。このマンガ家が描いたことにより、食事のシーンの魅せ方が半端ないものとなっている。気になったのであれば是非とも腹を空かせてから読んでもらいたい。もちろん登山マンガとしても最高であると断言できる。

多くの人が思い描く登山とは少し違うかもしれないが、このマンガはオモシロいの一言に尽きる。半ばイジメからロッククライミングへ目覚め、主人公は山の魅力に引き込まれていく。個性的な登場人物が多く、読んでいくうちにマンガの中へ引き込まれていくのだ。読み進めていくうちに恐怖すら覚えるこのマンガは、手に汗握ること間違いなしである。

山は美しさの裏に危険を隠し持っている。そんな山の良い面も悪い面も描いたこのマンガは、柔らかい空気が流れているようで緊張感が漂っている。山での救助が題材となっているが、警察の警備隊の訓練や、山に関わる様々な人たちの交流も多く描かれている。

ゆるい登山マンガの金字塔と言えば『ヤマノススメ』で間違いない。しかし何故人気が高いのか? それは、一見イマドキの日常系でありながら登山に関してはリアルなのだ。いきなり険しい山に挑める人は存在しない。最初は丘のような小さな山から軽装で挑戦する。このマンガは、登山初心者が入門からステップアップする様子が非常に良くできている。登山の入門マンガとしても優秀だ。