謎の美人女子大生の周囲で起きる、不穏な事件を描いたロマンス&サスペンス作品。山中大学に入学したゲーム好きの青年、篠山誠。彼は入学式で出会った吉田ユニのことが気になっていた。同じアパートの隣人だったこともあり、篠山は吉田と親しくなっていく。だがそんな吉田の周囲では、奇妙な出来事が起きていた。
本作のインパクトのあるTシャツは、ヒロインである吉田の着ている「圧勝」と書かれたTシャツだ。タイトルになっているのと同時に、コミックスの表紙でも彼女がカラー違いの「圧勝」Tシャツを着ている姿で描かれている。また本作第一話の冒頭シーンでは、荒れた教室内に血痕のついた「圧勝」と書かれたTシャツが置かれているという謎めいた光景が描かれている。主人公である篠山は、このTシャツの持ち主、吉田を巡って起きる謎の事件に関わっていくことになる。吉田は巨乳でスタイル抜群の美女であり、また「友だち」の定義が異性に関して異常に緩く、すぐに肉体関係を結んでしまう。しかし吉田と肉体関係を結んだ男は、突然謎の暴力衝動に襲われて事件を起こし、死に至るのだった。
2011年放送のTVアニメのコミカライズ作品。亡くなった少女が幽霊となって現れ、かつての幼馴染たちの絆を深めていく物語。主人公の宿海仁太は幼い頃、友人たちと6人のグループ「超平和バスターズ」を結成して遊んでいた。だが仲間のひとり、本間芽衣子の事故死をきっかけに心を閉ざしてしまう。やがて高校生になった彼の前に、死んだはずの芽衣子が幽霊となって現れた。
本作のインパクトのあるTシャツは、主人公の仁太(通称「じんたん」)が来ているTシャツだ。このTシャツには、シンプルな文字だけで「地底人」や「火山」といった、意味不明な単語が書かれている。原作のTVアニメでも、各話ごとにTシャツに書かれた文字は違う。本作はそんな仁太の前に、事故死した幼なじみの芽衣子が自分たちと同じように成長した姿の幽霊として現れることから始まる物語。幼い日の仁太は芽衣子の言葉に照れ隠しから心にもない暴言を吐き、その言葉を撤回する間もなく芽衣子が事故死してしまったことをずっと後悔していた。そんな仁太の前に現れた芽衣子の幽霊は彼に「お願い」を叶えてほしいというのだった。
仏教の祖であるブッダとキリスト教の祖であるイエスが、日本の立川市で下界暮らしを楽しむ日々を描いたギャグ漫画。様々な人々を救ったブッダとイエス。彼らは今、日本の立川市でバカンス中だった。イエスはゲームに没頭し、ブッダは手塚治虫に感化されて漫画を描き始めるなど、ふたりはそれぞれのやり方で日々を満喫する。2013年劇場アニメ化、2018年実写ドラマ化。
本作の主人公であるブッダとイエスは、下界においてTシャツとジーンズ姿というラフなスタイルで生活している。そんなふたりが着ているTシャツには「南無三」「ニルヴァーナ」や「ジーザス」「ヨシュア」といった、それぞれに関係する文字やイラストがプリントされている。このTシャツの内、三割はシルクスクリーンが趣味のブッダのお手製だ。また普段彼らは休暇ゆえに力を使わないようにしているが、ふとした瞬間に奇跡を起こしてしまうこともある。ある日、イエスのTシャツで「ベロニカ」と書かれたものにイエスの顔が浮かび上がってしまうという事件が起こる。これは聖書に記載されている、ベロニカという女性がイエスの血を拭いた際、布にイエスの顔が浮かび上がったというエピソードが元になっている。
元気いっぱいで好奇心溢れる少女が過ごす日々を描いた、ほのぼの日常コメディ。ある夏の日、とーちゃんと共に引っ越してきた5歳の少女「よつば」。彼女はとーちゃんからも「変な子を見かけたらそれがよつば」と言われるような個性的な女の子である。今日も好奇心旺盛なよつばの、大冒険な一日が始まる。第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。
本作のインパクトのあるTシャツは、よつばたちの隣人である綾瀬家の次女である風香が着ているものだ。第一話で、風香はとーちゃんに頼まれて、引っ越しの荷ほどきの最中に消えたよつばを捜すことになる。風香はよつばの奇行(ブランコを勢いよく漕いで空を舞ったり、電柱に昇ってセミの真似をする、など)から見事よつばを発見することができた。そんなよつばをとても変わった女の子だと思う風香だが、彼女の着ているTシャツもまたかなり変わっているものばかり。「ゴーヤー」と書かれているものだったり、同作者の『あずまんが大王』に登場する謎のキャラ「ちよ父」の絵柄のものなどを着用している。第一話でよつばを捜索している際に着ているTシャツも、何故かカエルを上から見た図という奇妙な柄のものだ。
Tシャツに貼りついてしまったカエルと、そのシャツの持ち主である中学生の日常を描いたコメディ漫画。男子中学生のひろしは、ある日転んだ拍子にカエルを下敷きにしてしまう。だが踏まれたカエルのピョン吉は、持ち前のど根性でシャツに貼りついたままで生きていた。こうして平面カエルとなったピョン吉は、様々な騒動を巻き起こすことになる。1972年、1981年にTVアニメ化。
本作のインパクトのあるTシャツは、本作の主人公でもある「ピョン吉」の貼りついたシャツだ。ピョン吉は黄色い色をしたカエルで、正面を向いた姿でシャツに貼りついている。そんな姿でもちゃんと生きており、言葉を喋り食事もしたり動いたりもする。Tシャツの着用者であり、もうひとりの主人公でもあるひろしとは時にケンカもするが気の合う友人関係を築いている。そんなピョン吉のモットーは「ど根性」だ。潰されて平面になってしまうという本来なら死んでもおかしくない状況でも、彼は「ど根性」で生きているという。そのド根性は筋金入りで、シャツの糸がほどけて体が糸状になってもまだ生きているほどだ。