「聖」なる漫画特集!オススメ漫画5選38 Pt.

「聖」という文字には「知徳にすぐれ、尊敬される人」や「神のようにすぐれ、清く尊い」という意味がある。この文字がタイトルに入ることで色々な意味合いを連想させる。それは、個人の名前であったり、神聖なるものの従者であったり、作品によって意味合いが異なってくる。そんな「聖」の文字を持つ5作品を紹介する。

作成日時:2019-12-25 10:00 執筆者:マンガペディア公式

「聖」なる漫画特集!オススメ漫画5選

出典:小学館


『聖-天才・羽生が恐れた男-』

『聖-天才・羽生が恐れた男-』

出典:小学館

病のため29歳の若さで亡くなった実在のプロ棋士・村山聖(むらやま さとし)の一生をフィクションを交えて描く将棋漫画だ。聖は、5歳の頃から重い腎臓病を煩い、入退院を繰り返していた。聖は、不遇な現状に憤りを覚える日々を過ごしていたが、将棋と出会ったことで運命が大きく変わっていく。長くは生きられないと悟っている聖は、中学生にしてプロ棋士に弟子入りする。異例のスピードでプロ棋士デビューし、順位戦A級まで上り詰める聖の激動の一生を描く。

本作品のタイトル「聖-天才・羽生が恐れた男-」に入っている「聖」の字は、主人公であるプロ棋士・村山聖(むらやま さとし)の名前そのものである。聖の生涯のライバルであった羽生善治をはじめ、多くのプロ棋士が実名で登場。さらに、聖の師匠だったプロ棋士・森信雄が監修している。本作は、まさに彼の生き様がリアルに描かれた作品だ。重い腎臓病を患っており、限りある時間の大切さを知る聖が、将棋に打ち込み走り続けた凄まじい情熱がひしひしと伝わる作品だ。


『聖凡人伝』

『聖凡人伝』

出典:小学館

松本零士の「男おいどん」「元祖大四畳半大物語」といった「四畳半物」に分類される、1話完結のシュールギャグ漫画。主人公・出戻始は、人生に絶望し自殺の名所へ訪れた。始は、その場に居た3人の男女に説得され、自殺を思いとどまった。しかし翌朝、3人の男女は身を投げて命を落としていた。死ぬに死ねなくなった始は自宅に戻る。すると、開けっ放しだった部屋で女が首を吊って死んでいた。始は、そんな状況でも、「なるようになる」とどこか悟りきった聖人のような暮らしを送る。その後も、自らの部屋で次々と巻き起こる奇想天外な事件に巻き込まれていく。

本作品のタイトルについている「聖」の字は、一見、ただの冴えない凡人である主人公・出戻始には相応しくないように思える。彼は、間違いなくただの凡人だ。しかし、彼は何故かいつも不思議な出来事に巻き込まれてしまう。何の脈絡もなく始の部屋で首吊り自殺をした女をはじめ、明らかに何かがおかしく、ありえない事が次々と起こるのに、始はその「四畳半の部屋」に住み続けるのだ。始は、どこか聖人めいた「悟った」ような態度を除けば、何の特徴も特技も無い、まさに凡人である。しかし、まるで何か不思議な力にでも引き寄せられるように、平凡ではない事件が始の部屋で起き続ける。それでもなお凡人で居続ける彼の生き方そのものが、「聖」の字を冠する所以だ。


『聖闘士星矢』

『聖闘士星矢』

出典:集英社

巨匠・車田正美が描く、ファンタジー格闘漫画。主人公の少年・星矢は、ギリシアの聖域で6年もの間、過酷な修行をし、女神アテナに仕える聖闘士(セイント)となった。そして仲間たちと共に、アテナと地上の平和を守るための戦いに身を投じていく。1986年にテレビアニメ化。映画、OVA、スピンオフ作品が多数発表されている。

本作品のタイトルについている「聖」の字は、女神アテナに使える戦士「聖闘士」の頭文字だ。聖闘士たちを中心とした戦いを描く本作には、他にも「聖」がつく用語が多数登場する。聖闘士達が纏う守護星座の形を象った防具の「聖衣(クロス)」は、階級ごとに「青銅聖衣(ブロンズクロス)」、「白銀聖衣(シルバークロス)」、「黄金聖衣(ゴールドクロス)」と3つの種類が存在する。さらに特別な「神聖衣(ゴッドクロス)」というものもある。また、アテナ神殿の周辺地域を「聖域(サンクチュアリ)」と呼び、アテナの聖闘士たちが挑むことになる戦いは、「聖戦」と呼ばれる。世界に邪悪がはびこるとき立ち上がる伝説の存在・聖闘士たちが繰り広げる、激しい戦いと彼らの成長を描いた人気作品だ。


『聖骸の魔女』

『聖骸の魔女』

出典:amazon

魔女と人間の戦争を描く、ダークハーレムファンタジー漫画。15世紀のローマで、魔女が人間に宣戦布告をした。主人公・ニコラ・エスカリバは、幼き頃からローマ浄皇庁で育てられた、異端の書を学ぶ修道士だ。彼は浄皇の命により、魔女に対抗すべく「最初の魔女」エゼルバルドと「聖約」を結び、彼女を骸骨から蘇らせる。だが、魔女の力を借りる為の「聖約」とは、魔女との「結婚」を意味していた。

この作品のタイトルでは「聖骸」という言葉で、聖の文字が使われている。イエス・キリストの遺体を包んだ布を「聖骸布(せいがいふ)」と言うが、本作に登場する「最初の魔女」たちは、不気味な骸骨の姿をしている。「聖骸」という言葉には似つかわしくない存在だ。「最初の魔女」の1人・エゼルバルドは、修道士であるニコラ・エスカリバとの「聖約」=結婚の儀式をすることにによって復活をとげた。そして涙や血といった、ニコラの身体の一部を「供儀」として受け取ることで、「女神変成(アドベンド)」を行い女神となる。女神の力を得たエゼルバルドは、「邪悪な魔女」を倒すために戦う。「邪悪な魔女」を倒すことができる女神を増やすため、貞淑な修道士であるニコラは、悩みながらもエゼルバルド以外の「最初の魔女」とも「聖約」をする。シリアスでありながらコメディも交じった展開を楽しめる、ダークハーレムファンタジー漫画だ。


『聖♥ドラゴンガール』

『聖♥ドラゴンガール』

出典:集英社

武道家の娘が、片思いをしている幼なじみの呪術師と共に、悪霊退治を行うファンタジーバトル漫画。主人公・仙堂桃花は武道家の娘で、拳法の達人だ。桃花は、幼なじみで思いを寄せている呪術師・煌竜牙の手違いで、その身体に「聖龍・紫王」を宿してしまった。聖龍の力を得た桃花は、竜牙と共に悪霊退治を行いながら、彼との恋に奮闘していく。続編として、桃花の娘が主人公の「聖♥ドラゴンガールみらくる」がある。

本作のタイトル「聖♥ドラゴンガール」に含まれる聖の文字は、主人公・仙堂桃花が、手違いから身体に宿してしまった「聖龍・紫王」から取られている。桃花は、その強い正義感と拳法の腕から、「ドラゴンガール」と呼ばれていた。そんな彼女の幼なじみ・煌竜牙は、龍を守護神とする呪術師の一族。桃花は、竜牙に片思いをしている。ある日、竜牙は、100年に1度復活する「邪王」の強大な力に対抗するため、家に伝わる「守護聖龍」の召喚を試みる。だが、呼び出された「守護聖龍」は、偶然その場に居合わせた桃花の身体に宿ってしまう。聖龍の力を得た桃花は、竜牙と共に邪王との戦いに挑むのだった。戦う力を得た桃花が、悪霊退治に励みながら、恋を成就させるため奮闘する姿が、微笑ましくも楽しい作品だ。


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