美容部員(B.A)の女性の仕事と恋愛を描いたステップアップストーリー。主人公は25歳の女性・奥村かのこ。職業はOA事務員だ。派遣で今の会社に入り丸3年。彼氏いない歴も3年目に突入し、自身の女子力低下、周囲の結婚ラッシュに悩む今日この頃である。そんなある日、友人とショッピングに出かけたかのこは美容部員にメイクをしてもらい、自身の変わりように衝撃を受ける。その出来事をきっかけにかのこはメイクの重要さを認識し、美容部員になることを決意した。
美容部員(ビューティーアドバイザー/B.A)とは、百貨店や化粧品専門店で客のメイクに関する悩みをカウンセリングしたり、客にメイクやスキンケアを施すことで、化粧品の魅力を伝え購入を促す仕事をしている人を指す。美容部員・嶋崎にメイクをしてもらったかのこは自身の変化に驚き、同時に美容部員の仕事に興味を持った。同じことの繰り返しでやりがいのない仕事、周囲のようにお洒落を楽しめない自分を「変えたい」と思っていたかのこは、人生をリメイクするために全くの未経験ジャンルである美容部員に転職することを決意する。いつも笑顔で優雅に見える美容部員だが、その仕事は楽なものではない。かのこの見習い美容部員としての奮闘の日々が始まる。
メイクを武器に戦う女性たちの悲喜こもごもを描いた、共感必至のオムニバス漫画。ひょんなことからメイクにハマり、極めているうちにあだ名が「マリー様」になった女性。大好きなアイドルへの愛を表現するためにセルフネイルを始めた女性。男性からのメイクに対するアドバイスに辟易している女性などを通して、メイクとは何か、自分らしさとは何かを追求した作品。現代女性のリアルな生き様が描かれる。2020年10月にテレビドラマ化された。
人前に出るならなるべく綺麗な自分がいい。そのためにメイクをする人は多い。しかし、メイクをする理由がそれだけとは限らない。理由は人それぞれ。社会人のマナーとして仕方なくメイクをする人もいるし、自分の気持ちを盛り上げるためにメイクをする人、自分の好きなものを主張するためにメイクをする人もいる。本作は、様々な理由からメイクに打ち込む女性たちの姿を描いたオムニバス作品だ。彼女たちは生きていく上で様々な悩み、人間関係における厄介事を抱えており、メイクを通してそれらと向き合っていく。作品を通して読者は、時には人生の悩みすら解決できるメイクの奥深さを知るだろう。日々メイクをしている人間ならば共感できるエピソードが目白押しだ。
凄腕の化粧師の活躍を描いた「小説家になろう」発ライトノベルのコミカライズ作品。物語の舞台となるのは、小国デルリゲイリア。この国は女王と王位継承者である王女を相次いで失い、貴族の娘5人が女王候補として玉座を争うことになった。主人公のダイは、花街で腕が良いと評判の化粧師。ある日ダイは、女王候補の遣いであるヒースに見込まれ、専属化粧師として貴族街に誘われる。しかし、ダイが仕えることになった女王候補は、玉座から最も遠いと言われる娘だった。
ヒースが仕える女王候補・マリアージュは、女王候補の中で最も華やかさに欠ける娘である。本人もそれをわかっており、自分に自信が持てないでいる。腕の良い化粧師ならば化粧で女性の顔の印象を変えることができると知ったヒースは、マリアージュのために優れた化粧師を探し、ダイを見つけたのだ。芸術に秀でた国であるデルリゲイリアの女王は一芸を持った人間を「職人」として傍に置く慣習があり、それは女王候補も同じ。だが、マリアージュはまだ「職人」を持っていない。ヒースはダイを「職人」としてマリアージュの専属とすることを考えていた。ダイはマリアージュの「職人」として彼女を女王に押し上げることができるのか。女王選の行方だけでなく、ダイの抱える秘密にも注目したい。
化粧品開発の仕事をする女性が突然18世紀の世界に飛ばされてしまうタイムスリップ漫画。主人公の江藤琉花(るか)は、株式会社「紫星」の化粧品開発部で働く女性。ひょんなことから化粧品の世界にハマってしまった琉花は、理系の頭脳を活かして仕事で成功を収め、それなりに充実した日々を送っていた。そんなある日、琉花は老舗ブランドとの共同開発企画のためにフランスに向かい、そこで何故か美の革命期・18世紀のフランスに迷い込んでしまう。
忘れもしない、初めて参加したコンパでのこと。当時、研究ばかりで化粧っ気がまるでなかった琉花は「女なんだからさ化粧ぐらいしたら?」という言葉を投げかけられ、心を動かされた。その言葉に背中を押されるようにして初めて化粧品店に入った琉花は、人を美しくする化粧品とその技術に魅了され紫星に入社。楽して美しくなれる化粧品の開発に打ち込み、老舗ブランドとの共同開発企画の開発責任者にまで上り詰めた。本作では、そんな彼女が18世紀フランスにタイムスリップ。見知らぬ世界を未来の化粧品の力を使って生き抜いていく。見所は、琉花が現代の化粧品知識を活かし、18世紀のフランス女性たちを美しく変身させていく様子。アラサー理系女子の逞しい姿を楽しもう。
3人の女性がダサい自分から脱却するため美の研究に打ち込む姿を描いた、抱腹微苦笑ビューティー研究ギャグ漫画。日夜、製紙素材の分析に励んでいる3人の女性研究者がいる。城之内純、30歳。佐藤聖良(せいら)、25歳。前田満子、40歳。彼女たちは女子力や美しさに背を向け、研究一筋の日々を送っていた。しかし、このままではいけないと思い立ち、3人は仕事が終わったあとに「美」についての特別研究をする時間を設けることになる。2017年4月にテレビドラマ化。
城之内は真面目な理系女子。これまでお洒落に興味を持ったことがほとんどなく、そのためお洒落偏差値は最底辺だ。前田は子どものいる既婚者で、若い頃はお洒落を楽しんでいたが現在は流行から完全に取り残されてしまっている。そして佐藤は、自分に自信があるがお洒落の仕方がわからないぽっちゃり女子。年齢も歩んできた人生も考え方も全く違う3人が、仕事後にこっそりと美を追求する実験をスタートさせる。流行りのファッションやメイク、ヘアスタイルなどについて話し合い、自分自身に取り入れて「女子モドキ」から脱却しようとする3人の姿は、どこかズレていて面白い。彼女たちを通して、女子が共感できるメイクやファッションのあるあるネタを楽しむことができる作品だ。