「貧乳はステータス」と言い張るキャラがいる。そんな名言は、現代の我々の価値観の多様化を物語っているに他ならない。作品を嗜む上で、好みのキャラを聞かれた時に思い浮かべるものは? 顔立ち、髪の色、声、特技。様々な要素の中でも、特に個性を際立たせるものは、そう。「胸」に他ならないのである。
よもや、作品の必須要素といっても過言ではない「貧乳キャラ」。「貧乳」とはキャラクターが持つ一つの武器ではないだろうか? 昨今の作品に必ずといっていいほど登場する彼女たち。作中においてそのキャラクター達のコンプレックスとして表現されている作品、その魅力をピックアップしてみた。
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「貧乳はステータス」と言い張るキャラがいる。そんな名言は、現代の我々の価値観の多様化を物語っているに他ならない。作品を嗜む上で、好みのキャラを聞かれた時に思い浮かべるものは? 顔立ち、髪の色、声、特技。様々な要素の中でも、特に個性を際立たせるものは、そう。「胸」に他ならないのである。
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剣士にして、自称・美少女天才魔道士。尋常ではない魔力を持ち、魔術の腕もピカイチ。「悪人に人権はない」をモットーとしており、そこかしこの盗賊団を壊滅させては、路銀を稼ぐといった過激な性格の持ち主。しかし、胸に関して言えば、「大平原の小さな胸」と不名誉な称号を与えられるほど貧乳扱いをされており、本人自身も胸には自信がない振る舞いをしている。ハチャメチャな性格で、屈強な魔物や盗賊顔負けの暴れぶりを披露する少女が、実はコンプレックスが胸であるという、そのギャップが魅力の一つではないかと提言したい。とはいえ、彼女の胸が果たして本当に貧乳であるかどうかは様々な議論を呼ぶことがある。ハッキリと分かっているのは、この世界の「乳」のレベルが平均的に高い為に貧乳キャラに追いやられた「相対的な観点からの貧乳」であるとも言える。
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魔法が存在する異世界ハルキゲニアにおいて、魔法が使えるのは貴族のみ。そんな貴族の名門・ヴァリエール公爵家の3女として生まれながら、魔法が全く使えないことで「ゼロのルイズ」という不本意な異名を持つ少女である。貴族らしく気位が高く、高飛車でわがままな性格の彼女だが、自身の容姿を美少女と理解しながらも、胸へのコンプレックスを捨てきれない。主人公である「平賀才人」の周囲を取り巻く美少女達の中でも、とりわけ巨乳の相手に対して強く敵愾心を抱いている。「才人」をめぐる争いの中でも、よく胸をあげつらって馬鹿にされるシーン等も多い。しかし、それでもめげずに勝気な発言で立ち向かう姿や、時にしおらしく胸が小さいことを嘆く姿は絶品だ。やはり、貧乳とコンプレックスが織りなす絶妙な可愛らしさも、貧乳キャラに与えられた魅力の一つなのであろう。
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メインキャラクターの姉。父の遺した剣術道場の再興を願い、キャバクラでホステスとして働く。容姿端麗、根は心優しい性格なのだが、やたらと腕っ節が強く、非常に暴力的な行動が目立つことも多々ある。ささやかな胸がコンプレックスであり、作中では、何度も貧乳であることをネタとして描かれている。「ロバート・絶壁ス」「関ヶ原みたいな胸」といった不名誉な称号を与えられていたり、貧乳をネタにされた時は、必ずと言っていいくらいに、発言者に対して血の制裁を果たしている。このキャラクターの特徴としては、貧乳ネタに対して恥じらう訳でもなく、堂々と自身の逆鱗として認識しており、そこに触れた者に対しての容赦がないところだ。胸の慎ましさと反対に、そこに見える潔い姿勢が魅力の一つ。
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容姿端麗、文武両道、家事の能力も素晴らしく、生徒会長であるという完璧な人物。しかし、極度の下ネタ好きであるという強烈なキャラクターである。言わずもがな、貧乳であり、自身のコンプレックスとしている。アニメのオープニングで「胸の話は絶対するな! 」と叫んでいたり、巨乳の生徒会役員が普段はノーブラであると聞くや、「その方が育つのか!? 」と食いついたり、胸を揉んだら大きくなるという噂を信じて、自分の胸を揉んでいるところを主人公に目撃されたり、といったお茶目なエピソードが豊富である。下ネタを人目にはばかることなく繰り出すくせに、自身の胸の件になった途端にしおらしくなるといった点は、完璧超人の可愛らしいウィークポイントとして紳士諸君の心を掴んでいる。
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舞台となるファミレス「ワグナリア」は変人の巣窟。それに対して、気弱で優しく、気配り上手な普通の女子高生に見える彼女も、やはり普通ではない。過保護すぎる父親の教育のせいで、極度の男性恐怖症である彼女は、防衛反応が働いてしまい、殴り倒してしまう。それが客であろうが、バイト先のスタッフであっても近づく異性に対しては容赦がない。バイトをする理由は、男性恐怖症を克服する為であるが、その恐怖症の度合いが深刻すぎる部分も、実にキャラが立っている人物だ。異性に対する態度以外は、いたって年頃の女子高生らしく、貧乳であることを恥じる姿は可愛らしい。時に、主人公の妹が自分よりも胸が大きいことに対して、ひどく落ち込んだり、といじらしい反応には、つい口元がにやけてしまう威力がある。
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身長143.6cm。小柄な体格で、その容姿は人形のようと形容される美少女。しかし、そのミニマムな体躯に秘めたる凶暴な性格によって、人々からは「手乗りタイガー」と呼ばれている。その可憐な容姿を裏切るかのように、部屋がすぐに汚部屋化するズボラな一面や、基本的な属性がどじっ娘であるなどと様々なギャップを併せ持つキャラクターである。そんな彼女のもう一つの属性は貧乳。自分の水着写真が出回った際に、「哀れ乳」と称されたこともあり、本編ではその年の水泳授業を前にひどく落ち込んでしまうといったエピソードもあった。類稀なる美少女であることと、性格の奔放さもあって、あまり貧乳が目立つことはないが、実際強くて勝気な少女でも、やっぱりそんな風に悩んでしまうのだ……。そんな姿を温かい目で見守りたくなってしまうキャラクター。貧乳キャラクターとは、そんな様々な感情を我々に呼び起こしてくれる存在なのである。
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「泉こなた」は高校3年生、アニメ・コミック・ゲームが好きなオタク少女だ。身長は142cmと小柄で、小学6年生から体形が変化していない幼児体形である。もちろん貧乳を嘆いて生きてきた。様々なゲームに精通する彼女は、とあるゲームのキャラクターが言った「貧乳はステータスだ! 希少価値だ! 」という台詞に感化され、確かにそういったニーズが自分にはあり、貴重なのだと納得した後、それを自信に繋げてしまうのだ。ある意味、自分のコンプレックスを属性としてみなし、貧乳をステータスであると克服したキャラクターは非常に珍しい。彼女の場合、貧乳キャラクターによる自身のコンプレックスに何かしらの形で向き合う態度としては、他作品のものとは一線を画しており、どちらかというと我々のような作品の受け手に近い感性を持っていることが分かる。貧乳を克服した貧乳キャラクターとして、近代的な貧乳キャラクターの位置づけを確保したと言える‼
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