冠婚葬祭、最後の別れを描く「葬」漫画オススメ5選0 Pt.

冠婚葬祭、人は生きていく中で嬉しいことや哀しいことに何度も出会うだろう。特に「死」による別れは辛く悲しいが、残された者は見送る役目がある。今回、そんな「葬」をテーマにした5作品をピックアップした。

作成日時:2023-05-13 19:00 執筆者:マンガペディア公式

冠婚葬祭、最後の別れを描く「葬」漫画オススメ5選

出典:小学館


『葬送のフリーレン』

『葬送のフリーレン』

出典:小学館

ファンタジー世界を舞台に、長命の種族であるエルフの少女が、かつての仲間を偲びながら旅をする物語。かつて魔王を倒した勇者ヒンメル、戦士アイゼン、僧侶ハイター、そして魔法使いフリーレン。世界に平和が訪れた後、彼らはそれぞれの時間で生きていた。それから50年後、エルフであるフリーレンは人間であるヒンメルと再会し、彼の死を見送ることになる。

本作は世界を救った英雄たちの後日譚として描かれるファンタジー作品だ。主人公のフリーレンはかつて勇者ヒンメルたちと魔王を倒し、世界に平和を取り戻した英雄のひとり。ヒンメルと僧侶ハイターは人間、戦士アイゼンはドワーフ、そしてフリーレンはエルフであった。エルフは他の3人と比べて種族的に長寿であり、50年が過ぎてもマイペースに生きていたが、ヒンメルの死をきっかけに人間の儚さと別れの悲しみを知る。人間をもっと知りたいと願うようになったフリーレンは、かつての仲間ハイターの遺言で人間の少女であるフェルンを弟子に取り、さらに旅を続けるのだった。


『葬式探偵モズ』

『葬式探偵モズ』

出典:KADOKAWA

民俗学の見地から葬儀の研究をする教授が、様々な謎を解き明かしていくミステリー作品。上陽大学で民俗学の教鞭を取る百舌一郎教授。彼は研究室に棺を並べている少々エキセントリックな人物だが、葬儀に関しての知識は人一倍深く、葬式関係のトラブルでは頼りになる存在だった。本作以外に『モズ~葬式探偵の挨拶~』などの続編シリーズも発行されている。

本作の主人公である百舌教授は上陽大学で民俗学を専攻している、小柄でいつも黒い喪服のようなスーツを着ている男性。彼は日本各地の葬儀について研究している。ある日、学生の原田都が自分の祖父の葬儀に出るなという脅迫状をもらい、百舌に相談する。探偵でもないのに事件めいた相談が来ることに辟易した様子の百舌だったが、葬儀の場所を聞いた途端に身軽に動きだす。それはその地方の伝統や風習によって行われる葬儀を見てみたいという好奇心からだった。百舌によってトラブルを解決してもらった都は、以降百舌のおしかけ助手となる。本当は自身の研究に専心したい百舌だったが、葬儀に関して相談を持ちかけてくる人々は後を絶たないのだった。


『魔女のやさしい葬列』

『魔女のやさしい葬列』

出典:amazon

19世紀ヴィクトリア王朝のロンドンを舞台に描かれるダークファンタジー。お金が何よりも大切な16歳の少女で、花は売るが身は売らないことを信条にしているナンシー。彼女は薄暗いブレイロック骨董店の店子の少女、リラに花を届けるのが日課になっていた。だがある日、ナンシーは店主のブレイロックとリラの秘密を垣間見てしまう。

本作は人ならざる者と出会ってしまった一般人の視点から描かれる、ダークファンタジー作品だ。当時のロンドンは貧富の差が激しい場所であった。貧しい花売りの少女ナンシーはブレイロック骨董店で店番をしている幼い少女のリラに花を届けては、時に純真なリラを言いくるめて割高な小銭を稼いでいる。ある時、若いが陰気なブレイロックと幼いリラの関係を疑ったナンシーはリラの秘密を知ってしまう。リラは人類最古の魔女「リリス」であり、人ならざる怪物「不死鬼(シスカ)」たちに「死」を与えることで救っていた。秘密を知ったナンシーは、ブレイロックに秘密を漏らさぬよう脅されることになる。


『送魂の少女と葬礼の旅』

『送魂の少女と葬礼の旅』

出典:amazon

精霊が存在する世界で、葬儀師として旅をする少女を描いたファンタジー作品。神の力が生物の形をとり、様々な恵みを与える存在「精霊」。だが精霊が寿命を迎え死んだとき、その魂はもがき苦しみ、呪いをふりまくようになる。その呪いに対する耐性をもつ者たちは、精霊の魂を癒し、天に還す「葬儀師」という役割を担っていた。だがそれは、その身に呪いの苦しみを受けるとても過酷なものだった。

本作の主人公は、まだ幼さの残る葬儀師の少女であるアルピ。彼女は世話役の老紳士であるペレナイと共に旅をしている。アルピの両親も葬儀師だったが、仕事のために旅立って行方不明となってしまっていた。アルピは両親を捜しながら、未熟ながらも葬儀師として人々と精霊のために儀式をして回っていた。人々に様々な恵みをもたらす精霊のいるところに、この世界の人々は村や町を作るのだが、精霊の死によりまき散らされる呪いのために故郷を捨てなくてはならない人々もいる。しかし葬儀師によって魂が天に還されれば、また新たな精霊が訪れるようになるのだ。呪いに苦しむ精霊や人々のため、アルピは自身に呪いの苦しみを受けながらも魂を浄化するのだった。


『葬-はぶり-』

過酷な運命を背負うことになった少年の闘いを描いたバトルホラー作品。斉城市曽十羽町に暮らす少年、賽河棺(さいかわひつぎ)。彼の家は、代々霊に憑りつかれた者”凶憑き(まがつき)”を退治するする霊術師「葬(はぶり)」の役目を受け継いでいた。現当主である父親を尊敬しており、自分も次代の「葬(はぶり)」になることを目指していた棺だったが、あるとき彼を残酷な運命が襲う。

本作の主人公の棺は代々「葬(はぶり)」という、悪霊払いをする家系に生まれた少年。彼の家は家族の他に、目付世話役の者たちと大勢で暮らしていた。そんなある日、棺はこっそりと父である夜次の後を付けて仕事現場を見てしまう。それは悪霊に取り憑かれ、もう元には戻れない状態になった人を殺す夜次の姿だった。ショックを受けた棺は、悪霊に取り憑かれている友人のために家からありったけのお札を持ちだして悪霊払いをする。だがそのお札は本来、当主である夜次のためのもの。賽河家は悪霊を払う代償として、代々呪いを引き継いでいた。その呪いを抑える札を失ったことで、夜次は暴走し、もう悪霊を引きはがすことのできない”死相”となってしまう。夜次を救うため棺は「葬」として父を殺したが、その心に深い傷を残すのだった。


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