これが私の生きがい! オタク女子の「推しごと」漫画5選0 Pt.

夢中になれるものを持っている人は生き生きとしている。自分の好きな「推し」のためなら、まるで「推しごと(お仕事)」のように頑張るオタク女子たち。そんな彼女たちの「推し」への愛情から、元気をもらえる漫画作品5タイトルを紹介する。

これが私の生きがい! オタク女子の「推しごと」漫画5選

出典:KADOKAWA


『腐女子のつづ井さん』

『腐女子のつづ井さん』

出典:KADOKAWA

ボーイズラブが大好きな「腐女子」の日常を綴ったコミックエッセイ。主人公のつづ井さんは、愉快なオタク仲間とともに充実したオタクライフを送っている20代OL。ある日、推し作品の公式ファンブックを読んでいたつづ井さんは、実際のサイズ感を知って妄想にリアリティを出すために、各キャラクターの身長に合わせて自宅の壁にマスキングテープを貼ることを思いつく。

本作の著者であり、主人公でもあるつづ井さんはとにかく行動力があるオタク女子。イヤホンを鼻の穴に挿してBLのCDを再生することで自分の口からイケメンの声が出るか試したり、女児になりきって女児向けアニメを鑑賞する「女児会」を開催したり、つづ井さんのオタクライフは工夫と楽しさに満ちている。そしてそれはつづ井さんのオタク仲間たちもまた同じ。妄想上の彼氏にもらったプレゼントを自慢し合うというクリスマス会をしたり、推しへの思いをラップにするラップバトルを行ったり、彼女たちは推しへの愛に常に全力で頑張っている。一緒にふざけ合い、お互いを否定せず、胸を張ってオタクライフを楽しむつづ井さんたちの日常が描かれる。


『マキとマミ ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』

『マキとマミ ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』

出典:KADOKAWA

公式から音沙汰がなくなった「衰退ジャンル」に愛を注ぐオタクたちの、悲哀と友情を描いた物語。オタクであること隠して生きているOLの森山マミはある日、尊敬する主任の間宮マキにランチに誘われる。何かミスをしたのではと思案するマミに対して、マキは何かを差し出した。それはマミがバッグに付けているものと同じ、5年前にシリーズ開発がストップした乙女ゲーム「どき☆ジェネ」のキーホルダーであった。

公式から音沙汰がなくなると、これまでの情報をひたすら噛み締め続けるしかなくなり、当然同じジャンルを推してきた仲間も去ってしまう。そんな寂しさを抱えつつも衰退ジャンルに囚われ続けるマミとマキが偶然出会い、同士として友情を育んでいく物語が本作だ。「どき☆ジェネ」以外にも様々なジャンルでオタク活動を行う積極的なマミと、ひとつのジャンルを10年以上愛する一途なマキというタイプの違うふたり。部下であるマミは、最初マキに憧れながらもとっつき辛さを感じていたが、「推し」を通じてその心の距離は一気に縮まった。ふたりは会社の給湯室や行きつけのカフェでオタク話に花を咲かせながらも、楽しいオタクライフを謳歌していく。


『トクサツガガガ』

『トクサツガガガ』

出典:小学館

「特撮オタク」であることを隠して生きるOLの日常を描いた作品。26歳OLの仲村叶(なかむらかの)は職場では女子力が高いと思われているが、実は特撮が大好きな「特オタ」女子である。幼い頃から特撮好きだった叶は、母親から女の子らしい趣味を強要されながら育った。だが一人暮らしを始めてから、かつて封印した特撮好きが再燃。それでも自分の趣味をオープンにする勇気はなく、隠れオタクとして過ごすようになっていた。そんなある日、叶は電車で自分と同じ「特撮オタク」らしき女性を目撃する。2019年実写ドラマ化。

主人公の叶は、特撮グッズが溢れる部屋で毎週特撮番組を観ているほどの特撮オタクだが、周りにはオタクであることをひた隠しにしている。幼い頃、女の子らしからぬ特撮という趣味を母親に理解してもらえなかったことから隠れオタクとなった叶であったが、同じ趣味を持つ友人もおらず、好きなものを好きということもできない日々に苦悩していた。しかし同じオタク女子の吉田さんをはじめ、趣味の合う友人たちと出会うことで、仲間と語り合う楽しさやひとりでオタ活をしていたときには知らなかった思いを経験していく。オタクの日常や「あるある」をコメディチックに語りながら、叶たちの葛藤や成長を描くヒューマンドラマ作品だ。


『ガンオタの女』

『ガンオタの女』

出典:KADOKAWA

国民的ロボットアニメ「ガンダム」シリーズのファン、「ガンオタ」であるOLが主人公のドタバタコメディ。大手物産会社に勤める賀ノ多うつきは、容姿端麗で営業成績も常にトップという誰もが羨むキャリアウーマンであるが、実は極度のガンオタであった。かつてその趣味で周囲の男性に蔑まれ、恋人にも捨てられた経験のあるうつきは会社ではバレないように努めるが、そのことでさまざまな騒動を巻き起こす。

極度のガンオタであるうつきの「推し」は、ガンダムシリーズの中でもトップクラスの知名度を誇る「赤い彗星」ことシャア・アズナブル。赤をトレードマークとする彼の影響で、うつきはスーツや携帯電話など身の回りの物を赤色で揃えてしまう癖がある。それほどまでにガンダムとシャアが好きなうつきは、ガンオタであることを隠そうと意識するあまりに、かえって不自然な行動を繰り返してしまうことになる。作中ではガンダムを元とした小ネタが豊富に登場するが、うつき以外の登場人物の多くもガンダムのキャラクターがモデルとなっている。「マ・クベ」がモデルで自身もガンオタの真壁と、「キシリア・ザビ」がモデルでガンダム恐怖症の岸利、そしてうつきのドタバタな三角関係を軸として、大小さまざまなガンダムネタが炸裂していく作品だ。


『推しが武道館いってくれたら死ぬ』

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』

出典:amazon

ローカル地下アイドルとそのオタクたちの交流を描いたコメディ。岡山に住むフリーターのえりは、地元のローカルアイドルグループ「Cham jam」の熱狂的なファン。その中でもグループ内人気最下位メンバーである市井舞菜を推していて、収入のほぼ全てを捧げてファン活動を行っている。しかし、なぜかえりに対して舞菜はいつもそっけない。実は舞菜もえりに好意を抱いており、アイドルとして自分の気持ちを抑えるためにあえて冷たく接していたのであった。

推しに対して一直線なえりは、収入のほぼすべてをオタク活動に使っているため、私服は高校時代の指定ジャージしか持っていないことで有名なアイドルオタク。彼女は舞菜の握手券付きCDを買い占め、舞菜のブログには毎回ハンドルネームを変えて何十件もコメントを投稿し、さらにグループ内人気投票の際には無理をして働きすぎて大怪我をしてしまうほど必死に舞菜へ愛情を注いでいる。そんなえりの推しのためなら自分の命でさえも惜しくないとでも言うような熱狂ぶりとまっすぐな愛情に触れるうちに、素直になれずにいた舞菜も自分の気持ちを伝えられるようになっていく。オタクがアイドルに自信を与えていく、確かな愛情が描かれた作品だ。


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