うかつに手を出してはいけません!邪悪な金融漫画オススメ5選57 Pt.

少しだけ借りたつもりがとんでもない額の借金に膨れ上がってしまう闇金融。うっかり手を出した先に待つのは、果てなき借金地獄かもしれない。そんな邪悪なヤミ金や、バブル崩壊後の金融業界を舞台に描かれた漫画作品をピックアップ。

作成日時:2019-04-29 15:00 執筆者:マンガペディア公式

うかつに手を出してはいけません!邪悪な金融漫画オススメ5選

出典:小学館


『闇金ウシジマくん』

『闇金ウシジマくん』

出典:小学館

闇金融を営む若き社長・丑嶋馨の姿を描いたクライムサスペンス。丑嶋が営む「カウカウファイナンス」は、10日で5割という超高金利の金貸し。顧客は、一般的な消費者金融業者から見放され、ブラックリストに載るような最底辺ギリギリの人間ばかりだ。いつも冷静沈着な丑嶋を中心に、ワケありな債務者たちが繰り広げる借金返済にまつわる人間ドラマや、裏社会のライバルたちとの壮絶な抗争が描かれている。2010年にテレビドラマ化され、2012年に実写映画化。

闇金業者「カウカウファイナンス」の社長・丑嶋は、20代と若いが、眼光鋭く頭がキレる男だ。彼にとっては、世の中全てが「奪い合い」。「どうせ生きるならば奪う側につきたい」と考え、非情な取り立てもいとわず実行する。そのターゲットになるのは、甘えた考えを持つ債務者たち。期日までに借金を返せないとなれば徹底的に追い詰められるため、末路は悲惨だ。金を巡る修羅場以外にも、新人従業員・加賀勝や高田らが、闇金の仕事にビビりながらも適応していく様子を通して、裏社会の掟や厳しさが垣間見れる。一方で、いつも無口で無表情な丑嶋の過去がひも解かれると同時に、宿敵であるヤクザ・滑皮秀信らとの争いが激化。丑嶋自身も命の危機にさらされる。


『ナニワ金融道』

『ナニワ金融道』

出典:講談社

大阪のマチ金「帝国金融」を舞台に、新人従業員がさまざまな経験を積みながら成長していく金融漫画。主人公・灰原達之は、勤め先の印刷会社が倒産したことにより失業してしまう。ようやく帝国金融への入社を決めたが、もともと人の良い性格で、社内の殺伐とした雰囲気に不安を覚える。作者・青木雄二自身が会社経営に失敗した経験も反映されている作品だ。1996年から何度もテレビドラマ化され、2004と2005年には実写映画化。続編に『新ナニワ金融道』と『新ナニワ金融道R』『ザ・ナニワ金融道』がある。

消費者金融会社「帝国金融」は、大阪のオンボロビルに入居しているマチ金業者だ。灰原は、一般企業からの転職組。そのため、追い立てや取り立ての現場にいきなり立ち会わされ、嘘をついてでも顧客に返金させるやり方を目の当たりにし、苦悩する。しかし、金を借りる側も一筋縄ではいかない人間ばかり。ズル賢い債務者に騙されたりもするが、百戦錬磨の先輩たちの働きぶりを見るうちに、金融業に手応えを感じるようになっていく。本作の主軸は、灰原が金融道を極めていく姿だが、金にまつわる法律について詳しく描かれているところも見どころだ。貸金業者が設定する金利のからくりなどを知ることで、金融業や経済について理解が深まっていくだろう。


『ミナミの帝王』

『ミナミの帝王』

出典:日本文芸社

カリスマ性のある高利貸しの生き様を描いた長編経済漫画。主人公の萬田銀次郎は、堅気でありながら、ヤクザからも一目置かれる存在だ。そんな銀次郎に興味を持った新入りヤクザ・坂上竜一は、彼への弟子入りを志願する。密度が濃く、迫力のある劇画スタイルが特徴的で、実際に起こった金融関連の事件も絡めて描かれているため、リアリティのある内容となっている。1992年以降、Vシネマを中心に次々と実写映画化された。2010年に「新・ミナミの帝王」のタイトルでテレビドラマ化。

大阪のミナミ一帯を牛耳る「ミナミの鬼」こと銀次郎は、トイチ(10日で1割)の高利貸し。ミナミとは、大阪の中でもアクが強く、色欲と金が渦巻く街だ。その一帯を仕切る銀次郎は、金額の大小にかかわらず、「貸した金は必ず取り返す」という強い信念を持っている。金にはシビアで、筋の通らないことは絶対に許さない。しかし、非道なヤミ金業者に追われる債務者には力を貸すなど人情味も兼ね備えた男だ。さまざまな債務者とやり取りする際に、銀次郎が口にする名言も本作の魅力を高めている。


『東京闇虫』

『東京闇虫』

出典:白泉社

借金まみれの男が、裏社会へと引きずりこまれていくピカレスクロマン。加藤亮は、多額の借金を背負っているが、返すあてもなく、自堕落な生活を送っていた。ある夜、家に押しかけてきた借金取りによって拉致される。それをきっかけに、謎の男から怪しい仕事を紹介され、裏稼業の世界へと足を踏み入れた。這い上がることが難しい蟻地獄のような人生を送ることとなった加藤を中心に、闇社会の住人たちのさまざまなドラマが描かれる。2013年に実写映画化。

多重債務者の加藤は、謎の男・浅村と引き合わされ、借金を肩代わりしてもらう代わりに、裏社会の仕事を請け負うようになる。それは、闇金の取り立てや、偽造ドラッグの販売、裏カジノなど、違法性が高いものばかり。最初は抵抗感を持っていた加藤だが、楽に大金を稼げる裏稼業にすっかりはまってしまう。しかし、カード詐欺で大金を稼いだ加藤は、一度は自由の身となるも失敗し、ヤクザから追われる身に。怪しいカルト集団の拠点「国男ハウス」に閉じ込められるなど、命が危ぶまれるピンチに何度も見舞われる。「表と裏のボーダーライン」を越えてしまった彼が、表側の明るい世界に再び戻れる日は来るのか。それは、自分の心の弱さと向き合えるかどうかにかかっている。


『借王』

『借王』

出典:amazon

多額の借金を背負う者たちが繰り広げるマネーゲーム漫画。安斎満の表向きの顔は、周囲から期待されている優秀なエリート銀行マン。プライベートでも温かい家庭を築いている。しかし実は、バブル期にマネーゲームにハマり、大口顧客の金に手をつけ、15億円という多額の借金を背負うという裏の顔を隠していた。続編は『借王(シャッキング)II』と『新・借王』。何度も実写映画やテレビドラマ化されている。

主人公の安斎は銀行マン。常に大金を扱っていたため金額を数字の羅列としか見ておらず、多額の借金を負っても、現実問題として捉えられずにいた。ようやく借金の大きさを痛感した時には、すでに遅し。切羽詰まった状況にようやく気付き、愕然とする。彼がビジネスパートナーシップを組むことにしたのは、同じく借金を背負って困っている刑事・水沼正三と、元ソープ嬢で現在は高級クラブを営む森下怜子だ。3人は、悪事を働く相手を騙して金を奪うことに。安斎が綿密な計画を練り、ターゲットの周囲から切り崩していく。騙し合いによるマネーゲームを通じて浮かび上がってくるのは、果てなき金銭欲と人間の心の闇だ。同時に、人はどのような状況下で罠に陥りやすいのかという教訓も得られるだろう。


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