理由は様々ありますが、人間になりたかった動物たち！オススメ漫画５選60 Pt.

本作に登場する人間に化けた動物は、猫のミル。ミルは姿こそ女子高生だが、実年齢は86歳の化け猫だ。そのため、見た目に反して料理やお菓子の趣味はおばあちゃんそのもの。そんなミルがアキの元にやって来たのは、まだ子どもだったアキが死なない猫を望み、そんな猫がいるなら一生傍にいると宣言したから。アキを信じて、ミルはずっと隠していた正体を打ち明けた。猫であり女の子であり、さらにおばあちゃんでもあるミル。彼女との奇妙な同居生活が、コメディタッチで描かれる作品だ。

本作に登場するきつねの子ども「きつねくん」は、人間に化けて小学校にやってきた。しかし、クラスの担任を務める「先生」は、以前から人ではない者の正体が見えてしまう特異体質。きつねくんの正体を見破っていたものの、他の人たちには分からないだろうとそっとしておいた。だが、きつねくんが周囲の子供たちと馴染めていない様子を見かね、思い切って声をかけるものの、驚いたきつねくんは学校に来なくなってしまう。だが先生は、歩み寄る努力と交流を続け、やがて共に暮らすように。先生ときつねくんの触れ合いに、思わず心温まる作品だ。

本作に登場する人間に化けたきつねの女の子、こくり。彼女は、人間の姿に化けても耳やしっぽが生えたまま。彼女がメイド服なのは、村田先生から「人間界でお手伝いするための一般的な服装」と吹き込まれ、真面目で素直なこくりがそれを信じてしまったからだ。こくりは、人間に変身するのがそれほど得意ではなく、他の人間の姿に化けようとしても服と髪が変わる程度。また、寝るときや酒に酔うと、きつねの姿に戻ってしまう。一方、こくりの母親・葉子は変身が大得意。様々な姿に変化できるが、普段は着物姿の子どもの姿をしている。そんなこくりや葉子をはじめ、様々な人物が村田先生の保健室で騒動を巻き起こす。

本作の主人公のひとり、犬のサルサは人語を話し人型に変身することができる「ワイルドハーフ」という犬種だ。サルサの人間形態は精悍な青年そのもので、尖った耳や尻尾を隠しさえすれば人間に見える。「ワイルドハーフ」は優れた身体能力を持っており、さらに人の「心の匂い」を嗅ぐという特殊な力を持っていた。サルサはその能力で、犯人が発する「悪意」の匂いを追跡することができ、数々の事件を解決に導く探偵「ワイルドハーフ」を名乗っていた。兄の事件をきっかけに、サルサは健人の家に住み着いてしまう。ワイルドハーフを巡る物語のほかにも、動物と人の絆も描かれる作品だ。

京都の街に実在する店やグルメを食べ歩く、人に化けたカラスの物語。主人公の烏丸は、桜餅食べたさに人間に化け烏寺にやってきた。彼の食に対する好奇心はとても旺盛だ。また人間界では、労働で得た「金」で美味しいものが食べられるということも理解している。そのため、烏丸は普段はフリーターとして人間の社会で働き、まっとうにお金を稼いでいるのだ。また、彼がバイト先で知り合った鳩井という好青年の正体も、人間のご飯が大好きなハト。上手く社会に溶け込んで暮らす彼らだが、アルコールを摂取すると変身が保てなくなるという弱点があった。正体がバレる危険を抱えながらも、彼らは今日も京都市民の愛する「京都めし」を食べ歩く。