動物病院が舞台の漫画5選55 Pt.

動物病院が物語の舞台である漫画をピックアップ

作成日時:2018-10-01 10:00 執筆者:マンガペディア公式

動物病院が舞台の漫画5選

出典:集英社

テレビドラマ『僕とシッポと神楽坂』2018年10⽉放送。動物病院が舞台の物語。これにちなんで、動物病院が舞台となる漫画5作品を紹介しよう。


『僕とシッポと神楽坂』

出典:集英社

町の人々から「コオ先生」の愛称で親しまれる高円寺達也は、腕が良く、お人好しな若き獣医師だ。坂の上に建つ、小さな動物病院にやってきたコオ先生と愛くるしい動物たち、そして、個性的だけれど気の良い住民たちとの交流を描く、ハートフルヒューマンストーリー。続編に『しっぽ街のコオ先生』がある。2018年10月にテレビドラマ化。

独特の風情が漂う街、東京・神楽坂。そんな坂の多い町に佇む「坂の上動物病院」を舞台に、若き獣医師・コオ先生と、ペットを飼う町の住民との交流が描かれていく本作。コオ先生の人柄と住民たちの心情が、ていねいに描かれているのがポイントだ。はじめは住民から頼りなく思われていたコオ先生だが、動物たちの治療を通じて、徐々に信頼を築いていく。先生と住民たちのアットホームな交流のエピソードは、読み手の心にも安らぎを与えてくれる。タイトルにある「シッポ」とは、患畜たちのこと。コオ先生が、診察に訪れる動物たちのことを、愛情を込めて「シッポ」と呼ぶところからきている。


どんな事件でも100%解決してしまう謎の名探偵・サルサと、平凡な男子高校生・岩瀬健人(タケト)。この2人のコンビが、さまざまな難事件に挑むファンタジー漫画だ。2人はやがて、人型に変身できる「ワイルドハーフ」と呼ばれる獣人族たちの、宿命の渦へと巻き込まれていく。

本作の肝である「ワイルドハーフ」とは、人の言葉を話し、人型に変身することができる獣人族のこと。犬のワイルドハーフ・サルサと、その飼い主・タケト。2人の絆は、色々な出来事を一緒に経験するたびに強まっていく。お互いを思いやる姿から、”唯一無二の存在”に対する想いが強く伝わってきて、その信頼関係に胸を打たれる。ほかにも、猫のワイルドハーフ・ミレイと飼い主の少女・北原美也をはじめ、「ペットと飼い主」の絆を、様々な形で描いているのが魅力だ。「烏丸動物クリニック」を経営する獣医師・烏丸カオルも、ペットと強い信頼関係を築いている飼い主のひとりである。ある事件がキッカケで離れ離れとなったペット・銀星のことを思い続けるカオルのエピソードは必見。また、獣医師として、動物に真摯に向き合う烏丸と密に接するうちに、タケトも獣医師を目指すようになる。


H大獣医学部・漆原教授から、シベリアンハスキーの仔犬・チョビを譲り受けた「ハムテル」こと西根公輝は、不思議な運命に導かれ、親友の二階堂昭夫と共に、獣医師を目指すことになる。「動物のお医者さん」を目指す獣医の卵たちによる、ちょっと変わったキャンパスライフが描かれている。2003年にドラマ化された。

本作の舞台は大学の獣医学部であり、主人公・ハムテルは獣医師を志す学生だ。そんな本作の面白さは、学生にスポットを当てたからこそ生まれたものだといえよう。動物園や牧場、動物病院などで行う実習のエピソードや、獣医学部の学生ならではの悩みなど、プロの獣医師が活躍する漫画では見えてこない魅力がある。どこかヘンでおかしな個性を放つ登場人物たちや、動物たちの心の声などが、コミカルに描かれており、気軽に読み進められのもおすすめポイントだ。


日本の動物病院の最高峰・R.E.D.(レッド)の医局第2科「WILD LIFE」に所属する岩城鉄生は、動物に対する愛情が人一倍あつい、新人獣医師だ。物語では、そんな鉄生が、生まれ持った絶対音感と情熱を武器に、患畜の命を次々と救っていく姿が描かれる。2006年に第51回小学館漫画賞少年部門受賞。2008年にテレビドラマ化された。

R.E.D.は、微生物や魚・犬猫などのペットから野生生物まで、人間以外の生き物すべてを扱う、24時間対応の動物病院だ。本作の舞台となるのは、そのR.E.D.の医局第2科として新設された、野生生物専門の科「WILD LIFE」。そこに所属する新人獣医師の鉄生は、動物や医学に関する知識は今ひとつだが、患畜への熱い想いは誰にも負けない熱血漢。お金や名誉のためではなく、純粋に患畜の命を救うことだけを考える姿には、「理想の獣医師」の在り方が、しっかりと描かれている。また、野生生物を扱うエピソードが多く、珍しい生物や貴重な生物が登場するのが特徴だ。


守銭奴と噂される獣医師「ドリトル」こと鳥取健一が、「獣医はビジネス」という信念を基に、病気や怪我に苦しむ患畜たちや、問題を抱えた飼い主の心を治療していく、ヒューマンストーリー。2010年にテレビドラマ化された。

主人公・ドリトルが院長を務める「鳥取動物病院」を舞台に、獣医師という仕事を通じて、動物たちの命の大切さを描く作品。時にはペットのことのみならず、飼い主が抱える悩みや問題を浮き彫りにし、飼い主の心の治療を行うことも。本作の1番のポイントは「獣医はビジネス」でなければならない、という信念である。ビジネスとして成立しなければ、病院の存続が困難になる。 本作ではその信念のもと、獣医師としてできることに全力で取り組むドリトルの姿を、ブレることなく描き切っている。


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