科学と魔術が激突するSFライトノベルのコミカライズ作品。舞台となるのは、超能力が科学によって解明された世界。超能力開発がカリキュラムに組み込まれた学園都市で暮らす男子高校生・上条当麻(かみじょうとうま)は、ある日魔術師に追われているという不思議なシスター・禁書目録(インデックス)と出逢った。インデックスとの出逢いが、上条を科学と魔術が交差する世界へ導いていくことになる。2008年10月にテレビアニメ化。
学園都市で生活する生徒たちは、超能力を開花させるための特別なカリキュラムのもと日々の授業をこなしており、超能力の有無とその強さによって、区別されている。超能力が全く使えない学生は「無能力者(レベル0)」、超能力の才能を完全に開花させた学生は「超能力者(レベル5)」といった具合だ。主人公の上条は、超能力が使えないとされる「無能力者(レベル0)」。しかし、彼の右手には、異能をなんでも打ち消す「幻想殺し(イマジンブレイカー)」という力が宿っており、それ故にレベル0だったのだ。上条は珍しい異能無効化の力を使い、様々な問題を抱えた魔術師や能力者に真っ向から立ち向かっていく。右手1つで戦い抜いていく上条の勇ましい姿に注目だ。
魔法使いの少年が修業のために女子校で教師をしながら様々なトラブルに巻き込まれる、バトルラブコメ漫画。主人公は、メルディアナ魔法学校を首席で卒業した10歳の少年ネギ・スプリングフィールド。彼の目標は、行方不明になった父親と同じ最上級の魔法使い「マギステル・マギ」になること。そのための修業として、ネギは日本にある女子校「麻帆良(まほら)学園」に教育実習生として赴任することになる。2005年1月にテレビアニメ化。
ネギは赴任した麻帆良学園で、2年A組のクラス担任となる。2年A組には個性豊かな年上の少女たちが数多く存在し、ネギと関わっていくことになるのだが、その中でも特に注目すべきメインヒロインが神楽坂明日菜だ。明日菜は、最初にネギが魔法使いであることを知った生徒。彼女は生まれつき魔法が効かないという特殊な体質を持っている。「完全魔法無効化(マジックキャンセル)」と呼ばれるその力は、魔法界では非常に希少だ。相手の魔法や魔法力のことごとくを打ち消すことができ、しかし自分に有利な魔法は受け付けるなど、使い分けができて非常に便利でもある。日本の学生である明日菜が何故このような力を持っているのか、作品を読んでその答えを探そう。
魔法帝を目指す少年たちの活躍を描いた、創成魔法ファンタジー漫画。舞台となるのは、魔法が全ての世界。魔神に滅ぼされるかと思われた人類を救ったのは、1人の魔道士だった。その魔道士は「魔法帝」と呼ばれ、魔法使いの頂点に君臨することになる。主人公のアスタは、幼い頃から魔法帝になることを夢見る孤児の少年。彼には生まれつき魔力がなかったが、それでも夢のために努力を重ね、その姿勢が多くの人に影響を及ぼしていく。2017年10月にテレビアニメ化。
本作の世界では、全ての国民が15歳になると「魔導書(グリモワール)」と呼ばれる魔法の書籍を持つことが許される。魔導書は魔道士の証。アスタと同じ孤児で、アスタと共に魔法帝を目指している少年・ユノは魔法の才に恵まれており、特別な魔導書を与えられた。しかしアスタは魔導書を与えられず、自分にそもそも魔力がないことを知る。絶望し夢を諦めかけたアスタだったが、そんな彼の前に現れたのが魔法を無効化する力を宿した「五つ葉の魔導書」だ。こうしてアスタは「魔力のない魔道士」となり、魔法を無効化する力と、夢のために鍛え上げてきた肉体を武器に、改めて魔法帝を目指して歩き始める。諦めず夢を追うアスタの姿に、読者は胸を打たれるだろう。
魔界の王を目指す魔物の子と、天才中学生のコンビの戦いを描いたファンタジー・バトルロイヤル漫画。天才であるがゆえに、孤独な日々を過ごしていた男子中学生・高嶺清麿(たかみねきよまろ)の前に、口から電撃を出す不思議な能力を持った子供が現れた。子供の名はガッシュ・ベル。ガッシュの目標は魔界の王になることで、それを成すためには人間のパートナーと共にバトルロイヤルに参加し、最後まで勝ち残らなくてはいけないという。清麿はガッシュと組み、戦いに参加することになる。2003年にテレビアニメ化。
本作で描かれるのは、魔物たちの王位争奪戦だ。魔物は皆それぞれ魔物の本を持っており、人間のパートナーがこの本に記された呪文を口にすることで魔法が発動。固有の力を発揮することができる。ここで特に注目したいのは、ガッシュの仲間である善良な心を持つ魔物・キャンチョメの能力である。様々な物に姿を変えたり、自分の体を小さくしたりと、ユニークな魔法をいくつも持っているキャンチョメ。その中に、敵の魔法を無効化するものがある。正確には、敵パートナーの脳に強制的に命令を出せる能力で、「魔法を止める」という命令によって敵は魔法の発動ができなくなってしまうのだ。キャンチョメがこの力をどのように戦いに利用するのか、目が離せない。
ヒーローに憧れる少年の戦いと成長を描いたヒーローアクション漫画。舞台となるのは、世界総人口の約8割が「個性」と呼ばれる特殊な能力を持っているという超人社会。世界には事故や災害、個性で悪事を働く敵「ヴィラン」から人々を守る「ヒーロー」が数多く存在していた。主人公の緑谷出久(みどりやいずく)は、ヒーローに憧れる個性を持たない少年。どうしても夢を諦めきれない彼は、ヒーローの名門校「国立雄英高校ヒーロー科」への入学を目指す。2016年4月にテレビアニメ化。
世界のほとんどの人間が「個性」と呼ばれる超常能力を持っている。個性は人間の数だけ存在するのだが、中でも雄英高校の教師・相澤消太の「抹消」という個性は興味深いものだ。相澤は高校教師であると同時に、プロヒーロー「イレイザーヘッド」でもある。個性「抹消」は、凝視している間、見ている者の個性を抹消するというもの。能力の発動時間が「凝視している間」というのがポイントで、瞬きをして一瞬でも対象から視線が外れると能力は解除される。そのため長時間は使えず、また消すことができる個性は「発動系」「変化系」の個性のみという制限もある。それでも、強力な個性であるということは間違いない。イレイザーヘッド・相澤の活躍に注目しよう。