『ダイの大冒険』の主人公・ダイをはじめとした勇者パーティを育てた先代の勇者、アバン先生。物語のごく最初に復活した魔王ハドラーによって命を落としてしまう先生ですが、彼の書き残した「アバンの書」はその後も幾度も幾度も彼の弟子や周囲の人々を助け続けます。基本的には魔法や武術について書かれた「アバンの書」の中で、最もダイたちに力を与えたのは、以下の言葉かもしれません。「…傷つき迷える者たちへ… 敗北とは 傷つき倒れることではありません そうした時に自分を見失った時のことを言うのです 強く心を持ちなさい あせらずにもう一度じっくりと自分の使命と力量を考えなおしてみなさい 自分にできることはいくつもない 一人一人が持てる最善の力を尽くす時たとえ状況が絶望の淵でも 必ずや勝利への光明が見えるでしょう…!」
主人公・ナツの属するギルド「妖精の尻尾」の一員で、氷の造形魔導士であるグレイ。幼少期、彼に氷の造形魔法を教えた師匠・ウルは、グレイを庇って自身を犠牲に厄災の悪魔デリオラを封じ、その命を落としてしまいます。その過去から罪悪感を持ち続けていたグレイでしたが、兄弟子リオンによってデリオラの封印が解かれた事件によってウルの心を知り、その悲しみを前向きな力へと変えることができました。「悲しむ事はない 私は生きている 氷となって永遠に生きている 歩き出せ未来へ おまえの闇は私が封じよう」
主人公・緋村剣心に最強の剣術・飛天御剣流を伝授した師匠・比古清十郎は、その強さとは裏腹のあけすけでざっくばらんな性格。一見いい加減そうに見える師匠ですが、風流を愛する心、そして弟子を心配する気持ちは本物です。「春は夜桜 夏には星 秋に満月 冬には雪 それで十分酒は美味い それでも不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ」
主人公・幕之内一歩が所属する鴨川ボクシングジムの会長、鴨川源二。一歩が最も尊敬するボクシングの師である彼の言葉は、ひとつひとつ含蓄に満ちたものばかりです。あえてひとつを選ぶならば、どの場面で思い出しても自分を奮い立たせてくれるこの言葉でしょうか。「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」