多くの人を惹きつけ、英雄的な資質を持つ者を、人はカリスマと呼ぶ。変化の時代を生き抜くヒントとして、彼らから学べることは多い。ここではアニメのカリスマキャラを10人紹介しよう。
影響力を持ち、魅力あふれる者、カリスマ。アニメに登場するカリスマ性のあるキャラクターを10人紹介する。
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多くの人を惹きつけ、英雄的な資質を持つ者を、人はカリスマと呼ぶ。変化の時代を生き抜くヒントとして、彼らから学べることは多い。ここではアニメのカリスマキャラを10人紹介しよう。
愛する女性を殺され、復讐の為に荒野を旅する一人の男「ヴァン」。たまたま彼に助けられた少女「ウェンディ」はその復讐の旅に同行する。「ヴァン」が仇として追っているのがこの「カギ爪の男」である。巨大な組織の筆頭で、右手には鋭い爪のついた義手を装着している。どんな凶悪な面構えの男かと思いきや、好々爺と言って差し支えないような優しく人当たりのいい老人である。穏やかな物腰からは人を殺すところなど想像もつかない。彼を崇拝する者たちからは「同志」と呼ばれ、「世界から争いをなくす」という理想を純粋に追い求める姿勢が、多くの者の尊敬を集めている。と、まさしく善人のように述べてきたが、彼の本当に恐ろしい所はここである。怒りや憎しみという感情を持たない代わりに、「カギ爪の男」は慈しみや哀れみの情が昂って「うっかり」人を殺してしまうのだ。自分の理想を理解できない「かわいそう」な者を許し受け入れている、と彼は本気で考えている。盲目的な理想追及。そんな穏やかな狂気が、かえって彼のカリスマ性を高めている。
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夜の明けない世界「アンバーグラウンド」。首都の「人工太陽」の光が届かない辺境は、人の「こころ」を喰う怪物「凱虫」が出没する危険地帯である。そんな辺境を巡り、人々に「テガミ」を届ける郵便配達人「BEE」は、通称「テガミバチ」と呼ばれ、日々危険な配達をこなしている。主人公の少年「ラグ・シーイング」も憧れの「テガミバチ」となり、相棒の「ニッチ」と共に仕事に取り組んでいる。「ジギー・ペッパー」は「ラグ」たち若手の「テガミバチ」から憧れのまなざしを向けられている「テガミバチ」だ。唯一の速達専門の「テガミバチ」である彼は、「鉄の馬」と呼ばれるバイクを駆り、猛禽類の「ハリー」を相棒としているなど、「孤高」という表現がぴったりの青年である。寡黙だがたまに含蓄のある台詞を口にし、故郷の義兄弟の為に教会を建てるなど、言動もカッコイイ。「ラグ」の同僚「ザジ」曰く、「男の中の男」である。徒党を組むようなことはない彼だが、背中でクールに語る生き様にカリスマ的魅力がある。
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「ヘルシング家」の当主「インテグラ」を主とする不死身の吸血鬼「アーカード」が壮絶な戦いを繰り広げるホラー・アクションアニメ。大英帝国と英国国教会を、反キリストの化物から護るための組織、通称「ヘルシング機関」。それに敵対するナチス残党組織「ミレニアム」を率いる「少佐」は小太りの中年男性だが、圧倒的な統率力を持つ優れた戦略家だ。「アーカード」を屠る目的で英国に宣戦布告しロンドンへと侵攻する。さらには吸血鬼化した精鋭を刺客として次々と差し向けた。「少佐」の魅力はやはりその独特の台詞回しが印象的な演説ぶりである。「諸君、私は戦争が好きだ。」で始まる演説シーンは彼の狂気と恍惚を見事に表した見どころの一つとなっている。ロンドン侵攻中もどこかうきうきとした様子で采配を振るっていた。そんな「少佐」だが兵としてはむしろ弱い部類だ。彼が「ミレニアム」を統率しえたのは知略と彼の崇拝者、そして大隊を鼓舞する話術によるところが大きいだろう。まさに狂気のカリスマである。
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私立「本能寺学園」。生徒会を頂点とした絶対的な階級社会が形成されているこの学園は、支配階級に「極制服」と呼ばれる身体を強化する特殊な制服が支給される。それを用いて生徒会長「鬼龍院皐月」は学園を支配下に置き、厳格な身分制度を敷いていた。そんな折、一人の転校生「纏流子」が彼女に楯突いたことから状況は変わり始める…。学園に君臨する「皐月」は長い黒髪に太い眉毛が特徴のとても凛々しい少女。自分にも他人にも厳しい性格で「人類は服を着た豚だ」と豪語して憚らない。日本刀を台頭しており、剣の腕前は相当なもの。生徒会役員は彼女の腹心の部下で「四天王」と呼ばれ、「皐月」に忠誠を誓っている。それぞれが部活動の統括や風紀委員を担っており、「纏流子」にとっては厄介な存在である。登場する際には後光が差すほどのカリスマ性を持つ「鬼龍院皐月」。単なる支配が目的ではなく、何か大きな目的の為に動いている節がある。炎のような苛烈さと共に冷静さも持ち合わせる強いリーダー像がここにある。
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普通の女子大生「森美咲」は卒業旅行先のアメリカで記憶を無くした全裸の青年に出くわす。彼は82億円の電子マネーが入った特殊な携帯電話を手にしていた。「滝沢朗」と名乗るその青年は「咲」と共に日本に帰国すると自分が何者なのかを探り始めた。そして自分が例の携帯電話を使った「セレソンゲーム」に参加させられていると知る。「100億円を使って日本を救う」というこのゲームには彼の他にも11人の「セレソン」が参加していた。ゴールした者以外には死がもたらされるこのゲームに…。「滝沢」はこんな殺伐としたルールのゲームの参加者にしては、明るく前向きな性格の青年である。型破りだが人懐こく、突飛な思いつきも思慮深さが隠れていたりする。彼の過去が少しずつ見えてくるにしたがって「2万人のニートをドバイに送る」「ネット掲示板を通じてミサイルから住民を避難させる」などの行動を取っていたことが明らかになる。自分の利益よりもどうしたら皆が幸せになれるかを考えた結果、自らテロリストを名乗ることも辞さない勇気にカリスマの素質が見て取れる。
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江戸は「かぶき町」を舞台に、「万事屋」を営む「銀さん」こと「坂田銀時」とその仲間達が巻き起こす騒動を描いた人情コメディアニメ。本作に登場する「桂小太郎」は、かつて攘夷戦争を「銀時」と共に戦った攘夷志士である。攘夷活動をやめて「万事屋」を始めた「銀時」とは異なり、いまだに活動家として攘夷思想を持っている男だ。「桂」の元には同じような侍たちが自然と集まり、彼らからかなり慕われている。ペットの「エリザベス」という名の宇宙生物と一緒に居ることが多い。「狂乱の貴公子」と呼ばれ警察組織「真選組」に追われているが、実生活でも何かと奇行が多いエキセントリックな人物。それでいて根は真面目で堅物である点が彼の魅力でもある。「銀時」と再会した当初は爆弾などを用いていたが、かぶき町で多くの人と縁が出来たことから平和的な手段で世の中を変える方向を模索するようになった。素直に考えを改めることができるのもカリスマの大切な条件であろう。
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吸血鬼「DIO」と「ジョースター家」の何世代にもわたる戦いを描いたバトルアニメ。本作では「ジョースター家」の血を引く「空条承太郎」と「スタンド使い」の仲間たちの、エジプトへの旅路を描く。彼らの宿敵「DIO」は稀代の悪のカリスマである。元は「ディオ・ブランドー」と言う名の人間の少年であったが、「ジョースター家」が所有していた古代の遺物「石仮面」を意図的に被り、超人的な身体能力と再生能力を有した吸血鬼となった。元来の邪悪な性格はますます強化され、今作では100年の眠りからの復活を遂げるがその性質はより凝縮された悪といった感がある。他者に「肉の芽」を埋め込み、操ることができるが、それがなくとも彼と対峙した者はその強大な力と恐怖に飲まれ、身動きが取れなくなるほどである。一方でその妖しい魅力に惹かれた者たちは彼を信奉するようになり、喜んで自らを糧として捧げる者までいる。冷酷な知性と絶対的なプライドを持つ「DIO」は悪の帝王と言っていいだろう。
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身の丈を超える巨大な剣を携えた剣士「ガッツ」の壮絶な戦いを描いたダーク・ファンタジー。幼少期を傭兵団の過酷な環境で過ごしてきた「ガッツ」は、戦場で生き抜くべく剣の技術を磨いてきた。流れの傭兵として頭角を現しつつあった「ガッツ」は、とある城の攻防戦において名のある敵を倒し、傭兵団「鷹の団」の団長「グリフィス」の目に留まる。「ガッツ」を斬り込み隊長として「鷹の団」は急速に力をつけていくのであった…。団長「グリフィス」は高い理想と野心を秘めた美しい青年である。サーベルを用いた高い剣技を持ち、戦場においては知略に長ける。人を惹きつける不思議な魅力を持ち、団が大きくなるにつれ貴族の地位にまでのし上がった。全てにおいて他に並ぶ者のない天才であるが、支配欲も強く、「ガッツ」が武者修行の為に退団した際には自暴自棄になるほどのショックを受けていた。この件が彼の闇となってしまう。背負うものの多いカリスマだからこそ、その代償も大きかったのだ。
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「個性」と呼ばれる特殊能力を持つ人間が珍しくない世界。そこでは「個性」を活かして活躍するプロのヒーローたちが人々を守っている。主人公の少年「緑谷出久」もそんなヒーローに憧れる一人。ヒーローにはなれないとされる「無個性」の彼だったが、最も憧れるヒーロー「オールマイト」に出会ったことで人生の新しい扉が開けるのだった…。「オールマイト」は人気と実力を兼ね備えたNo.1ヒーローだ。ムキムキの体とピッチリとしたスーツ、輝く白い歯はアメコミの王道ヒーローを彷彿とさせる。繰り出す技も圧倒的なパワーを活用した、非常にシンプルなものが多い。彼の「個性」は「ワン・フォー・オール」。身体能力を驚異的に高めることができる。「私が来た!」の台詞と共に現場に駆け付け、多くの人を救ったその雄姿は、「出久」だけでなく沢山の人々をひきつけてやまない。彼の人気は「ヒーロー」という仕事に対する、人々の絶対的な信頼の証でもあろう。
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高校生の「半田清」は容姿端麗な若手天才書道家だ。その近づきがたいクールなオーラから学校では一目置かれる存在である。男女問わず人気で、彼の信奉者たちが集まって「半田軍」なるファンクラブまで作る始末。しかし本人は筋金入りのネガティブ思考の持ち主。周りが尊敬したり憧れたりすればするほどなぜか「嫌われている」とネガティブに解釈し、被害妄想を抱きつつどんどん誤解していくのだ。その様子を見て周囲はさらに「半田」に感心する。つまり、本人も周囲もお互いに勘違いし合うという奇妙な循環になっている。このことを分かっているのは「半田」の親友「川藤鷹生」のみ。校内でも「半田」が唯一話す人間であるが、実はこの状況を作ったのは「川藤」だ。彼が軽い気持ちで「半田」についた嘘が原因だが、この状況を面白がっているので誤解と解こうという気はない様子。友人のいたずら心で孤高のカリスマになってしまった「半田」の、ちょっと変わった苦悩の日々は続くのだった…。
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