ハードボイルドを満喫!オススメ漫画5選46 Pt.

タフでワイルド!ハードボイルドな世界をな世界を描いた物語に浸ってみよう

作成日時:2019-04-04 10:00 執筆者:マンガペディア公式

ハードボイルドを満喫!オススメ漫画5選

出典:小学館

ハードボイルドとは、元は「固ゆで卵」のこと。そこから転じて、感情に流されず、精神的にも肉体的にもタフで、妥協しない人物像を指す言葉となる。やがて、そんな人物たちが持ち前の行動力で社会問題に対処していく物語が流行。ハードボイルド・スタイルと呼ばれるジャンルとして定着した。今回はそんなハードボイルドな漫画を紹介しよう。


狙った獲物は必ず仕留めるクールな敏腕女性刑事と、鼻つまみ者の悪徳刑事。組織の枠に収まりきらない異色のコンビの活躍を描く、ハード・バイオレンス・アクション。主人公・桂木静は、NYPD(ニューヨーク市警察)で2年間の研修の後、大きな成果を上げて帰国した敏腕女性刑事。ところが、彼女が配属されたのは、警視庁の吹き溜まり・生活安全課“分室”。しかも、分室の室長・伊波健也は、どこの部署でも持て余すほどの、警視庁きっての問題刑事だった。

物語の主人公・桂木静は、消音銃(サイレンサー)を寝るときも手放さない。僅かな隙も見せない女性刑事だ。射撃の腕は抜群な上に、捜査官としても超有能。ただし、巨悪を仕留めるためには、ルールを逸脱することも厭わない過激な一面を持つ。一方の伊波健也は、セクハラ上等。地回りのヤクザや風俗店から金を巻き上げ、同僚に対して薬を盛る。自己の利益のためなら平然と法を犯す悪徳刑事だ。まったく違うタイプの2人だが、上司から厄介者扱いされているという点では一致している。そんなはみ出し者2人が、互いを騙し、利用しあいながら、警察が正攻法では対処できない凶悪犯罪に立ち向かう。まさにハードボイルド極まる作品だ。


東京・新宿を舞台に、ボディーガードから暗殺まで、さまざまな依頼を請け負う裏社会の始末屋(スイーパー)「シティーハンター」の活躍を描いたハードボイルド・コメディ。本作の終了後に、世界観を引き継いだ北条司自身によるリメイク作『エンジェル・ハート』が発表された。1987年から4度に渡りテレビアニメ化され、1993年には実写映画化されたほか、多くのメディア展開がされた。

本作の主人公・冴羽獠は、際だった二面性を持つ男だ。高い身体能力を備え、肉体のみならず精神的にもタフ。銃器の扱いや格闘術に関しても超一流。確固たる自分の流儀を持ち、請け負った依頼はいかなる困難があろうともやり遂げる。裏社会でも屈指のスイーパーだ。その一方で、非常にスケベで美女にはとことん弱く、依頼人に対して手を出そうとすることも日常茶飯事。なにしろ、基本的に美女からの依頼しか請けないのが、“新宿の種馬”こと冴羽獠のポリシーなのだ。シリアスに決めるときはハードボイルドだが、並外れた性欲を発揮する際はコミカル。彼の極端な二面性が、ストーリーに独特の味わいを与えている。


不器用だが仁義に厚い元ヤクザ・永井仁清が、恩人の一家を守るために戦い、葛藤する姿を描いた人情系バイオレンス漫画。猿渡哲也の代表作である『TOUGH』のスピンオフ作『タフ外伝 OTON』に登場したキャラクター・永井仁清を主人公とした物語だ。「ビジネスジャンプ」創刊20周年記念の特別企画として発表された読み切りがアンケート1位を獲得。その人気を受けて連載が立ち上げられた。

主人公・永井仁清は、並外れて強靱な肉体の持ち主。常に素手で闘うことから、「ステゴロの仁清」の異名を持つ。その驚異的な戦闘力は、敵対する暴力団の事務所に単身乗り込み、日本刀や銃で武装した15人もの組員を、拳だけで叩きのめしたほどだ。まさに、ハードボイルドなタフガイである。そんな武闘派の仁清だが、義理堅い性格で、孤児院育ちということもあって、子どもには優しい。ある日彼は、國分侍警察署の署長・円城寺正義の娘・あゆみが、川で溺れている場面に遭遇。娘を助けたことで、仁清は円城寺家と交流を持つようになる。やがて、ヤクザ稼業から足を洗った仁清は、円城寺家の使用人として迎えられる。かくして仁清は、自分を家族同然に扱ってくれる円城寺家に報いるため、身体を張って生きていく。


『レディ&オールドマン』

出典:集英社

面倒事に首を突っこむのが好きなじゃじゃ馬娘・シェリー・ブライトと、不老不死の男・ロバート・ウィンツ。ちぐはぐな運び屋コンビ「レディ&オールドマン」が、1960年代のアメリカ中を駆け巡る物語。シェリーはデートの途中で男を振った帰り道、100年の刑期を終えて出所したばかりのロバートと出逢う。彼は髭も髪も伸び放題で、足取りも覚束ない状態。不憫に思ったシェリーは、大胆にも彼を家に連れ帰る。家に到着し、ロバートの髪を切った彼女は驚愕。なんとロバートは、20~30代の青年にしか見えなかったのだ。

「オールドマン」ことロバート・ウィンツは、不老不死であることを別にしても、とても奇妙な男だ。ロバートは殺人と放火の容疑で逮捕され、懲役100年を言い渡された元・囚人。冤罪にも関わらず、ロバートは己の無実を訴えることなく、刑期を最後まで全うした。つまり誰かの罪を被り、長年に渡って過酷な刑に耐えてきたのだ。この1点だけでも、ハードボイルドな背景を持つ男と言えるだろう。もっとも、100年間ずっと世間から隔絶されていたロバートは、「文明の利器」にとても疎い。テレビに目を丸くし、自動車に怯える。見るもの聞くもの未知の経験のオンパレードだ。そんなロバートは、ある目的のため、シェリー・ブライトと組んで、危険を伴う運び屋稼業を始める。


普段は無能を装いながら、極秘裏に会社に関連するトラブルを解決する「特命係長」只野仁の活躍を描いく、異色のアクションコミック。続編として『新・特命係長 只野仁』『特命係長 只野仁 ファイナル』がある他、主人公・只野仁の若かりし頃にスポットを当てた『特命係長 只野仁 ルーキー編』も発表されている。2003年にはテレビドラマ化され、2008年には実写映画化された。

主人公・只野仁は、大手公告代理店「電王堂」で係長を務めている。周囲から「会社のお荷物」と揶揄されている、窓際サラリーマンだ。しかしそれは、世を忍ぶ仮の姿に過ぎない。只野の真の姿は、電王堂会長・黒川から密命を受けてトラブル解決に尽力する「特命係長」。屈強な肉体と優れた頭脳を併せ持つ、有能極まる男だ。色事に関しても超一流。手練れのジゴロにも引けを取らないテクニックで、女性を虜にする。ただし、いかなる理由があっても、女性には手を上げない。女性への対応はあくまでも紳士的だ。ハードボイルドの草分け的な存在である、私立探偵・フィリップ・マーローを彷彿とさせる人物である。只野は、ひとたび黒川から密命が下ると、持ち前の腕っ節やテクニックを駆使して、会社に絡んだ問題を鮮やかに解決していく。


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