映画『ういらぶ。』2018/11/9公開！幼馴染み漫画特集41 Pt.

小さな頃からいつも一緒にいた幼馴染み。いつの間にか疎遠になったり、見ているとドキドキしたり。近くて遠い、近すぎて気づきにくい。そんな幼馴染み男女が登場する漫画を紹介！

口を開けばドSな憎まれ口ばかりの凛。しかしそれは、まともに話せないほど優羽にべた惚れなことの裏返しだった。そんな二人の距離が、ふとしたきっかけから徐々に縮まっていくのが、本作の見どころ。一方で、もうひと組の幼馴染み、暦と蛍太の恋愛模様も見逃せない。クールな性格の暦が、自分では制御できない感情に戸惑う様は、とってもかわいらしい。彼女もまた、この作品の主人公の一人。子どもの頃から一緒だったからこそ、自身の変化に戸惑う。幼馴染みならではの心の機微を繊細に描写している。

中学生になっても何だかんだと仲がいい善一郎と八重。善一郎の食生活が荒れているのを見かねてご飯を作ることにしたのはいいが、八重より善一郎の方がはるかに料理上手だった！ お約束の展開を挟みつつも、一緒にご飯を食べて二人きりの時間を過ごせば、自然と距離は縮まるというもの。幼馴染み同士の勝手知ったる関係性から、互いにもう一歩ずつ踏み込んでいく様子を楽しみたい。毎食とても美味しそうに食べる食事の描写も必見だ。

彼氏いない歴14年だった杏菜（あんな）は、颯（そう）に彼女がいたことを知り、先に恋人ができたことを悔しがる。幼馴染み3人の関係は、異性というより兄弟に近いもの。そんな3人が思春期を迎え、物語は中学から高校へ。環境も人間関係も変わり、進路を考えていく中で、自分の気持ちと向き合っていく成長物語でもある。三角関係に発展したり、ほかの異性が絡んできたり、それでも幼馴染の絆を大切に思っている。だからこそ応援したくなり、ちゃんと幸せになってほしい…そう期待せずにはいられない作品だ。

主人公の真魚と年上の幼馴染み・基。物語は、二人の「家族」がバラバラになってしまったところから始まる。父親に見放されても、父が好きで憎むことができない少女と、兄弟が離ればなれになった寂しさを抱えている少年。これは、互いに惹かれ合う幼馴染みの恋物語であると同時に、バラバラになった家族が新しい形で再び集まる「家族」の物語でもある。みんなが幸せになるために前に進んでいく。読んだあとで誰かに優しくしたくなる名作だ。

本作は少年漫画だが、主人公は“幼馴染みの女の子”。小さい頃から好きだった子が、再会したら年相応のスケベ男子になっていて、幻滅しつつもやっぱり好きで…。素直になれないけど嫌いにもなれないという、要するにツンデレなのだ。幼馴染みの勇治も、あちこちの女の子にスケベな目線を送るが、何だかんだと主人公・香月一筋なので、好感度は高い。周囲の登場人物の人間模様を描きつつ、ツンデレ幼馴染みのラブコメを楽しめる。「どうせ放っておけばくっつくのだから」と思いながらも、存分に二人の痴話げんかを楽しむのが、本作の良い楽しみ方だろう。