冬は受験の季節。志望校への合格を目指し、勉強に熱を入れる受験生も多いことだろう。今回はそんな受験生におすすめの、受験や勉強に役立つ漫画作品をピックアップしていこう。
漫画は勉強の妨げどころか、勉強の手助けになることもあるのだ!
出典:講談社
冬は受験の季節。志望校への合格を目指し、勉強に熱を入れる受験生も多いことだろう。今回はそんな受験生におすすめの、受験や勉強に役立つ漫画作品をピックアップしていこう。
出典:マンガペディア
底辺高校から東京大学合格者輩出を目指す、型破りな弁護士の奮闘を描いた異色の本格受験漫画。主人公・桜木建二は、経営不振に陥った龍山高校の運営問題を担当する弁護士だ。彼は経営再建の秘策として、龍山高校の進学校化を画策。偏差値50にも満たない落ちこぼればかりの高校から、東大合格者を出すべく動き出す。第29回講談社漫画賞(一般部門)受賞作。2005年7月にテレビドラマ化された。
本作は、大学受験を深く掘り下げ、受験漫画の新たな地平を切り拓いた傑作だ。その最大の特徴は、実際に役立つ受験テクニックを数多く紹介している点。合理性と効率を重視したスケジュール管理。反復練習で機械的に反応出来るまで頭に叩きこむ数学トレーニング。ビートルズの曲を用いて、楽しみながら英語の基礎を学ぶ。関連付けと強調によるメモリーツリー式記憶術。実在の有名予備校講師の授業や、東京大学合格者の勉強法などを下敷きにした受験テクニックの数々は、ユニークかつ実践的だ。まさに、受験生にとって真に参考となるハウツー漫画といえる。東大合格を目指す女子高校生・水野直美、男子高校生・矢島勇介それぞれの裏側の事情と成長ぶりがドラマチックな、物語としても読み応え十分の作品だ。
出典:マンガペディア
平安時代の女流作家・紫式部の歴史的名作「源氏物語」を漫画化した一大古典絵巻。物語は、光源氏の誕生にまつわる桐壺帝と桐壺更衣の悲恋から幕を開ける。更衣は帝の寵愛を受けるものの、皇子を出産して3年で病死。悲嘆に暮れる帝を慰めるため、亡き更衣に生き写しの藤壺が内裏に迎えられる。ところが、帝だけでなく皇子も、亡き母の面影を持つ藤壺に想いを寄せる。後に光源氏と呼ばれる恋多き男の物語は、義母・藤壺への許されぬ恋から始まっていく。
古文の勉強でもっとも困難なのは、旧仮名遣いのような現代とは大きく異なる文法そのもの。そのせいで、古典的名作の内容がイマイチ理解できないという人も多い。そこで有効となるのが、苦労なく読める漫画で、予め古典文学の内容を頭の中にインプットしてしまうこと。内容さえ理解していれば、不慣れな古文でも文章の趣旨が想像できるというわけだ。ちなみに本作の原書である「源氏物語」は、東大の入試でも数多く出題されている。受験には欠かせない古典のひとつと言える。本作は、「桐壺」から「帚木」「空蝉」と続く「源氏物語」の54帖をほぼ忠実にコミカライズしている。受験対策としてだけでなく、古典文学へ親しむ第一歩としてもおすすめの作品だ。
出典:KADOKAWA
数学を中心とする、男女3人の高校生の関係を描く、一風変った学園三角関係ラブストーリー。数学好きで数式の展開を趣味としていた主人公「僕」は、高校入学後、同じく数学好きの女子・ミルカと出逢う。やがて2人は、放課後の図書室で、数学の問題を解き合うようになる。また、「僕」は、後輩の女子・テトラに数学を教えている。友達以上恋人未満のミルカと、「僕」を慕っているテトラ。2人の女子の間で、「僕」の気持ちは揺れ動く。
受験科目の中で、好き嫌い、得意不得意がハッキリ別れるのが数学である。なぜなら、数学は積み重ねの学問だからだ。基本的に、どこか途中でつまずくと、そこを無視して次のステップに進むことは出来ない。一度苦手意識を持ってしまうと、挽回するのが難しい科目である。本作は、そんな数学に対して、興味を掻き立てる一助となり得る作品だ。「僕」とミルカの会話は、大学受験レベルを超えることも多いが、アカデミックで刺激的。一方、「僕」がテトラに教える際は、素数、素因素数分解といった基礎的な数学を、その根本概念から丁寧に解説する。また、個性的な3人による淡い恋愛模様からも目が離せない。本作を読めば、数学に苦手意識がある人も、興味を掻き立てられること請け合いだ。
出典:講談社
理系大学のお馬鹿な実験サークルの活動と、そこに所属する学生の恋の行方を描いたサイエンス・ラブコメディ。主人公・掛田は、とある工科大学の物理学科で学ぶ男子大学生。学食のおばさん・飯島さんに恋をした彼は、思い切って告白を試みる。ところが、理系特有の回りくどい言葉遣いのせいで、告白したことすら理解されず終い。そんな掛田は、ゼミの高科教授に勧められ、飯島さんを、彼が所属する実験サークルの活動に誘い出す。
物理学や化学は苦手でも、科学実験は好きという人は意外と多い。サイエンスパフォマー・米村でんじろうは、子どもから大人まで幅広い人気を博している。本作は、そんな科学実験の面白さを前面に押し出した、ユニークなサイエンス漫画だ。主人公・掛田、留学生・テレス、工学部・有栖、高科教授、医師・白石、そして謎の着ぐるみ女子・子鹿のゾンビちゃん。彼らは、大学の研究とは無関係な実験サークルを結成している。ある時は、スタントマンを炎から守る特殊なジェル。またある時は、高周波・高電圧を発生させる変圧器・テスラコイル。彼らは、素人には少々危ない実験を楽しみながら、科学談義に花を咲かせる。本作は、科学への興味を掻き立ててくれること間違いなしの作品だ。
出典:KADOKAWA
独自のメソッドに基づき、笑いと効果的な英会話スキルの取得を両立させた、英会話エンターテインメントコミック。主人公・コウスケは、仕事のデキる書店員だが、英語コンプレックスのせいで、外国人客の接客だけは超苦手。そんな彼はある日、「DEVIL's ENGLISH」という不思議な本と出会い、悪魔を召喚してしまう。
いわゆる受験英語と実用英語は大きく違う。本書が扱うのは、「英語を実用する」ための方法論だ。本書に登場する悪魔の目的は、神によってバラバラに別れさせられた言語を英語で統一すること。それを成し遂げる第一歩として、悪魔は敢えて、英語の出来ないコウスケの元に現れたのだ。英会話が苦手なコウスケだが、もちろん学校で英語の授業は受けている。そんなコウスケに対し、悪魔は「お前は既に英語を喋れている。4つ捨てるだけでいい」と言い放つ。まず1つは「80%を捨てること」。即ち、余計なニュアンスを捨て、会話のコアをシンプルに言い換えるのだ。このように、目からウロコのメソッドを悪魔に伝授されながら、コウスケは徐々に英語コンプレックスを克服していく。
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