概要・あらすじ
小学6年生の春日エリの前に、宇宙人チンプイが来訪。マール星の皇太子ルルロフがエリを妃に迎えるためよこした使者だという。だがエリは地球で普通に育ったただの少女。当たり前の遊びや勉強に忙しい。
招きを拒むエリだったが、チンプイは居候になり、マール星の魅力をエリに広報していく。不思議な力科法で願いをきくチンプイと親しくなるエリだったが、平凡だった日常はどんどん宇宙色に染まるのだった。
登場人物・キャラクター
春日 エリ (かすが えり)
小学6年生。地球の平凡な少女。マール星の王子ルルロフに見初められ、使者のチンプイやワンダユウから皇太子妃になるよう説得を受ける。ルルロフに会ったことはないが、マール星の民にはすでに未来のお妃として周知されており、熱烈なファンが大勢いる。 同じ小学校に通う少年内木と親しく、淡い恋心を抱いている。遅刻が多く勉強も苦手だが、明るく気が優しい。
チンプイ
宇宙人。体型は鼠に近い。異星マール星から、エリを皇太子妃として迎えるために遣わされた使者。エリを説得しようと春日家で居候を始める。エリの人柄を気に入っており、あくまでエリが自分の意志でマール星行きを決められるよう気長に構えている。 不思議なパワー科法を使ってエリの頼みやトラブルに対処してくれる。ラーメンが大好物になる。
内木 翔 (うちき しょう)
小学生。エリとは3年生以来の友好を温めているボーイフレンド以上恋人未満の男の子。やや気弱でクラスの乱暴者からいじめられることもあるが、頭がよく清廉な性格をしている。宇宙飛行士になる夢を抱いている。 運動神経は鈍いほう。
ルルロフ
異星マール星王家の皇太子で、序列は第1王子。なぜか遠く離れた星のエリに熱い好意を寄せて妃に迎えることを望んでおり、ラブレターやプレゼントを使者に託して贈ってくる。掟によって結婚するまで妃候補へ直に顔を見せることができないため、どのような姿かはエリには知らされていない。
ワンダユウ
宇宙人。体型は犬に近い。マール星の王族に仕える老齢の臣下。マール星と地球を頻繁に往来して、エリを一刻も早くルルロフの妃に迎えるようチンプイに説得を急がせる。ときには自ら強引な手段を講じてエリをマール星へ連れて行こうと画策することもある。 少しでもめでたいことがあるとくす玉を割って紙吹雪を散らす趣味がある。
場所
マール星 (まーるせい)
『チンプイ』に登場する惑星。国家として王制を敷いており、ルルロフは第1王子にあたる。チンプイの故郷。人型から動物型まで様々な容姿の宇宙人が暮らしているが、その大半が未来のお妃候補であるエリの熱心なファン。 エリを取り上げた本や映画が人気を集め、なかには実際に地球を来訪してくるマール星人もいる。
その他キーワード
科法 (かほう)
『チンプイ』に登場するテクノロジー。マール星の宇宙人たちが使う不思議な力。物体の移動や変成、飛行、自然現象の操作まで、地球人からみると魔法に見えるパワーだがあくまで科学技術の産物であるという。 大がかりな機械設備を必要とせず、キーワードを唱えるだけで発動する。エリはたびたびチンプイに頼んで、家のお手伝いを科法で瞬時にかたづけてもらうことになる。