激マン! マジンガーZ編

激マン! マジンガーZ編

永井豪が手掛けた漫画やアニメの創作秘話と舞台裏を描く「激マン!」シリーズの第2弾。大ヒットした漫画&アニメ『マジンガーZ』制作の舞台裏が、新たに書き下ろされた『マジンガーZ』を交えながら描かれる。主人公は作者の永井豪をモデルにしたナガイ激で、ほかの登場人物も一部を除き、実名とは少々名前が異なるなど、事実をもとにしたフィクションとなっている。「週刊漫画ゴラク」2014年7月から2016年7月にかけて掲載された。

正式名称
激マン! マジンガーZ編
ふりがな
げきまん まじんがーぜっとへん
作者
ジャンル
作家・漫画家
レーベル
ニチブンコミックス(日本文芸社)
巻数
既刊5巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

デビュー5年目のマンガ家、ナガイ激は、街で渋滞する車の列を眺めている時に、突然車から機械の手足が生えて、車を頭部にした巨大ロボットが立ちあがる姿をイメージする。それをヒントに激は、人が乗って車のように運転するというアイデアを思いつく。それは『鉄腕アトム』とも『鉄人28号』とも違う、まったく新しいロボットのコンセプトだった。興奮しながら仕事場へ戻った激は、さっそくスケッチブックにロボットを描いていく。しかし、車が頭だと大きすぎて不格好になるため、バイクに乗った主人公がロボットの背中にあるカタパルトを駆け登り、バイクのままロボットの頭とドッキングして操縦席になるというロボットが描かれた。激はそのスケッチを、弟でありマネージャーでもあるタカシに見せ、すぐに連載したいので編集部に売り込むよう伝えるが、ロボットマンガの需要がないと考えたタカシは、マンガではなくTVアニメとして売り込みをかけてはどうだろうかと提案するのだった。 そんな中、東映動画企画部長の有馬堅一が初放送を控えたTVアニメ『デビルマン』の制作進行状況を伝えるため、激のダイナミックプロを訪れる。そこで激が描いた新しいロボットのスケッチを見た有馬は、その絵を預からせてほしいと申し出る。こうしてたった1枚のスケッチから、『マジンガーZ』の企画がスタートするのだった。東映動画は『マジンガーZ』のアニメ制作に乗り気で、激は多数の連載漫画執筆で多忙を極める中、タカシやスタッフと共に詳しい設定や主人公、敵ロボットのデザインに動き出す。 新しいロボットの名前は「マジンガーZ」に決まり、激の頭の中では早くも「マジンガーZ」の物語が動き始めていた。しかし有馬から、主人公がバイクに乗る設定が不採用になったと伝えられる。バイクはすでに『仮面ライダー』で商品展開をしているので、新たなロボットアニメでバイクを使わないでほしい、というのが東映側の判断だった。そこで、激はすぐにその場でバイクの代案として、ホバークラフトからヒントを得た「ホバーパイルダー」という乗り物をスケッチしてみせる。 『マジンガーZ』のアニメ制作はほぼ決定となった。そんな中、放映元のフジTVは、原作者によるマンガの連載を絶対条件として提示。それに対し激は、ロボットマンガを連載するのはマンガ家を目指した動機の一つであり、『マジンガーZ』には自身のマンガ家としての夢が詰まっていると熱く語り、週刊誌連載は絶対にやると宣言するのだった。そんな折、激の大ヒット作品『ハレンチ学園』の連載を終了する事にした「少年ジャンプ」編集部が、激のために一席設ける。「少年ジャンプ」の編集者達が揃ったその席で、激は次の連載作品として『マジンガーZ』のアイデアを語るが、編集長の長根正から、「少年ジャンプ」はロボットマンガは絶対にやらない、たとえ手塚先生がやりたいと言ったとしても「ジャンプ」はロボットを断る、と拒絶されてしまう。

第2巻

ロボットマンガは絶対にやらないと、「少年ジャンプ」編集部から連載を断られたナガイ激だったが、その後、マネージャーのタカシの必死の説得によって、「少年ジャンプ」で『マジンガーZ』の新連載が決まる。一方、アニメ制作の方も順調に進み、アニメのシナリオを担当する脚本家との顔合わせが行われていく。そして番組制作スタッフが集まった打ち合わせの場で、激は『マジンガーZ』が日曜夜6時からのゴールデンタイムで、フジテレビが4作品連続で放送するアニメの中の1作品である事を知る。それは『科学忍者隊ガッチャマン』『サザエさん』『マジンガーZ』『ムーミン』というラインナップだった。その場でクオリティの高い『科学忍者隊ガッチャマン』の第一話試写を観たスタッフは、ガッチャマンに負けないような、いいアニメを絶対に作ると、やる気に火がつくのだった。激のもう一つの作品である『デビルマン』のTVアニメ第一話が1972年の7月に放送される中、激は新連載に向けてマンガ『マジンガーZ』の構想を練り込んでいく。

第3巻

1972年、「少年ジャンプ」で『マジンガーZ』の新連載が始まり、第一話はいきなりトップとほとんど差のない3位という人気ぶりを見せる。同時にナガイ激はアニメ用のための敵ロボット、機械獣のデザインを石川賢と共に一心不乱に描いていく。しかし、そんな中、アニメ『マジンガーZ』のメイン番組スポンサーであった企業「万創」が倒産したという知らせが飛び込む。アニメの企画が立ち消えになりそうになるものの、バンダイの子会社である「ポピー」が新たなスポンサーを引き受ける。そして、ついにアニメ『マジンガーZ』の第一話が完成。試写を観た激は、その出来映えに満足するのだった。

第4巻

1972年の12月3日、ついにアニメ『マジンガーZ』のTV放映が始まった。すでに試写で見ていたナガイ激だったが、スタッフといっしょに第1回の放送を見守る。スタッフの評価は上々で、視聴率も16%越えと好調だった。「少年ジャンプ」での連載も順調で、ほかの連載も抱えた激の多忙な日々が続く。そんな中、東映動画企画部長の有馬堅一から、アニメの演出家や脚本家から、マジンガーZに空を飛ばせないかという要望が出ている事を聞かされる。相談を受けた激は、「ジェットスクランダー」と名付けた巨大な翼とマジンガーZがドッキングするアイデアを出す。一方、TVアニメ『デビルマン』の放送が1972年3月いっぱいで終了する事が決まり、「週刊少年マガジン」で連載していた『デビルマン』の連載も、6月で終了させる事になる。激はマンガ『デビルマン』の最終章を描き切るために、大好きだった『あばしり一家』の連載を終了させるのだった。さらに6月にはポピーから全長60センチというマジンガーZの巨大なおもちゃ「ジャンボマシンダー」が発売され、爆発的な人気となる。

第5巻

アニメ『マジンガーZ』を制作している東映動画企画部長の有馬堅一が、夏休み東映まんがまつりとして、ナガイ激原作のTVアニメ番組から劇場用映画を作りたいと持ち掛けてくる。有馬は、TVでは絶対に見られない作品として、デビルマンとマジンガーZが戦う話を提案する。TV局もスポンサーも異なる2作品の主役でどちらかを勝たせるわけにはいかないが、タイトルは「マジンガーZ対デビルマン」に決定。完成した『マジンガーZ対デビルマン』は劇場で公開された。一方、低年齢層向けに「月刊TVマガジン」でも、「少年ジャンプ」とは別のマンガ『マジンガーZ』を連載する事になる。しかし「少年ジャンプ」編集長の長根正は、別のマンガになるとはいえ、「少年ジャンプ」と同じ作品が他誌に連載される事は断固許さなかった。こうして「少年ジャンプ」での『マジンガーZ』の連載を中止して、「月刊TVマガジン」で新たに連載を始める事になる。

登場人物・キャラクター

ナガイ 激 (ながい げき)

デビュー5年目の漫画家の男性。石森章太郎のアシスタントを経て、ギャグマンガでデビュー。社会問題にもなった過激なエッチギャグマンガ『ハレンチ学園』で時代の寵児となり、『デビルマン』ではアニメ原作にも挑戦する人気マンガ家。少年時代は手塚治虫の『鉄腕アトム』や横山光輝の『鉄人28号』の大ファンで、自分なりのロボット漫画を描く事を夢見ていた。 『マジンガーZ』のアイデアがひらめき、多数の連載を抱えながらも、新連載を開始する。弟のタカシをマネージャーにし、ダイナミックプロを経営。多数のアシスタントやスタッフと共に忙しく漫画を執筆している。

タカシ

ナガイ激の3歳下の弟。激のマネージャーをしている。兄の事は「激ちゃん」と呼び、仲がいい。激のよき相談相手であり、出版社やアニメ制作会社などとの交渉を担当する。

ヤスタカ

ナガイ激の兄。激の考えたアイデアをもとにアニメの設定やストーリーをサポートする。ダイナミックプロにて、弟のタカシと共に激の創作活動を支える一人。

有馬 堅一

東映動画企画部長の男性。ナガイ激の漫画『魔王ダンテ』を読んで悪魔物のTV企画を激に依頼し、それがきっかけでTVアニメ『デビルマン』が誕生した。ダイナミックプロを訪れた際、激が描いたマジンガーZのラフスケッチをたまたま見て興味を抱き、アニメ『マジンガーZ』の企画をスタートさせる。

石川 賢

ナガイ激の三人目のアシスタントの男性。激の3歳下で栃木県の出身。生き生きとした脇役や魅力のある悪役のキャラクターを描くのが得意で、脇キャラ専門のアシスタントとなる。しかし、1970年の夏に日本一周旅行へ行くと言ってアシスタントを辞め、その後、マンガ家としてデビューした。『マジンガーZ』のアニメ化にあたり、事前に多数の敵ロボットをデザインする必要に迫られた激から3年ぶりに呼ばれて、激と共に敵ロボットをデザインする。

長根 正

「少年ジャンプ」の初代編集長の男性。「少年ブック」などいくつものマンガ誌の編集長を務めてきたベテラン。ナガイ激が「少年ジャンプ」で連載した『ハレンチ学園』は、その過激な内容から、全国の小中学校の先生やPTAからのバッシングと不買運動などが起き、長根正も編集長として説明のために全国を廻った。しかし、『ハレンチ学園』の大ヒットは「少年ジャンプ」の発行部数を大きく伸ばす事に貢献した。 連載終了した『ハレンチ学園』の次の連載作品として、激から『マジンガーZ』を提案されるが、「少年ジャンプ」ではロボットマンガは絶対にやらないと拒否する。

菊地 タダアキ

ダイナミックプロの新入社員の男性。「永井豪ファンクラブ」出身で、作品については作者のナガイ激より詳しいというほどのマニア。『デビルマン』『マジンガーZ』のアニメ同時進行で多忙を極めるタカシを手伝う。のちにマンガ原作やジュニア小説作家で活躍する団龍彦がモデル。激やタカシからは「菊ちゃん」と呼ばれる。

杉村 昌幸

オモチャ会社「ポピー」の常務を務める男性。アニメ『マジンガーZ』のスポンサーとなった。380万個という大ヒット商品となった仮面ライダーの「変身ベルト」の玩具を手掛け、のちにマジンガーZの巨大玩具「ジャンボマシンダー」や「超合金」シリーズも世に送り出した。ポピー常務からバンダイ常務、バンダイ社長、バンダイ会長へと昇りつめる。

マジンガーZ (まじんがーぜっと)

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる「マジンガーZ」において、主人公の兜甲児が搭乗する巨大ロボット。甲児の祖父である天才科学者の兜十蔵が造り出したロボットで、これに乗れば神となって人類を救う事も、悪魔となって世界を滅ぼす事もできる。作者であるナガイ激が「人が乗って動かすロボット」という新しいコンセプトを思いついた事から生まれた。 ロボットの頭に人を乗せる関係上、全長20メートルという巨大ロボットになり、それだけの重量のロボットを動かすという設定上、光子力エネルギーという未知のエネルギーで動く事と、現実には存在しない極めて頑丈な金属として「超合金」で作られている、という設定が考えられた。当初の名前は「アイアンZ」だったが、東映動画企画部長の有馬堅一から「あたりまえっぽい」と言われて、「エネルガーZ」に変わり、さらに機械→マシン→魔神から「マジンガーZ」に決まった。 パイロットは小型のホバークラフト「ホバーパイルダー」に乗り込み、そのままマジンガーZの頭部に合体して操縦席となる。西洋の鎧をイメージしてデザインされており、西洋の甲冑の目の部分にあるのぞき穴がマジンガーZの口に付けられている。 その口から、敵の機械獣の装甲を溶かす強酸性物質の霧「ルストハリケーン」を出す。また、顔のデザインは鞍馬天狗や怪傑黒頭巾といった、時代劇のヒーローの覆面がベースとなっており、そのため激の当初のイメージではマジンガーZの鼻が、覆面のイメージでもある口の部分に隠れるデザインだった。 アニメ用のキャラデザインでは鼻は隠れておらず、本作のマンガでもそのデザインになっている。最強のキメ技は、腕をロケット噴射で飛ばす「ロケットパンチ」。胸の超高熱放射板から出される「ブレストファイアー」も強力。さらに両目から放つ「光子力ビーム」、腹部から放つ「ミサイルパンチ」など多彩な武器を持つ。

兜 甲児 (かぶと こうじ)

天才科学者である祖父の兜十蔵、弟のシローと三人で暮らしている男子高校生。両親を研究中の事故で亡くしており、家事を引き受けている。ノーヘルでバイクをかっとばす行動的な性格。十蔵が作った巨大ロボット、マジンガーZのパイロットとなり、わけもわからぬまま、世界征服を企むDrヘルが差し向けた敵ロボットの機械獣と戦う事になる。 当初はパイロットがバイクに乗ったままマジンガーZの頭部にドッキングするアイデアだったため、作者であるナガイ激によって風でなびいた髪型をデザインされ、「風進」と名付けられた。東映動画企画部長の有馬堅一からバイクに乗る設定を変えてほしいという要望があり、マジンガーZのデザインが西洋の鎧から来ている事から「兜」、兜は硬いから「甲」、固い意志で正義をつらぬく奴として「兜甲児」と命名された。

シロー

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する。小学生の男の子。兜甲児の弟で、兜十蔵の孫。弓さやかのバイクのうしろに乗った際、さやかの胸につかまろうとするなど、ちょっとエッチでませたところがある。

兜 十蔵

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する。マジンガーZを作り出した科学者の男性。孫である兜甲児、シローと暮らしている。左目に大きな傷を負った凶悪な人相をしており、いきなり出くわすとシローでさえ悲鳴をあげるほど。「合金Z」の発明や「光子力エネルギー」の開発のほかにも、多数の発明品があり、毎年何億円もの特許料を得ている。 そのお金は新たな研究費となり、自宅の地下にある実験室でマジンガーZを作った。光子力エネルギーの実験中の事故で、甲児の両親を死なせてしまった事への罪ほろぼしと、まもなく世界が動乱の時代を迎える事を予見した事から、甲児にマジンガーZを託す。地震で崩れた瓦礫の下敷きとなり、死亡した。

アフロダイA

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場するロボット。兜十蔵が設計し、弓弦之助が光子力研究所で作った巨大ロボットで、弦之助の娘の弓さやかが操縦する。合金Zで作られ、搭載した光子力エンジンで動く。本作に登場するアフロダイAのデザインは、オリジナルのマンガやアニメとは異なり、頭部に2本の角のようなものがあるほか、乳首が半分はみ出たような胸部、Tバックをはいたような肉感的なお尻と、大幅にお色気度が増している。

弓 さやか

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する。黒いロングストレートヘアの美少女。父親である弓弦之助が作った巨大ロボット、アフロダイAのパイロットを務める。勇敢すぎて、父親である弦之助が困っているというほど行動的で、街に突然現れた謎の巨大ロボット、マジンガーZに敢然と立ち向かう。 バイクも乗りこなすアクティブな人物。兜甲児と共に平和を守るためにアフロダイAで機械獣と戦う。

弓 弦之助

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する男性。兜十蔵を師とする研究者。十蔵が設計したアフロダイAを完成させた。

ボス

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる「マジンガーZ」に登場する。太った高校生の男の子。兜甲児の仲間で、ヌケ、ムチャという子分を従えて戦いをサポートする。なお、アニメやもとのマンガでボスが搭乗するロボットのボスボロットは、本作には登場しない。

暗黒寺警部

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する。突然街に現れたマジンガーZや機械獣に対応する警部の男性。本名は「暗黒寺闇太郎」。トレンチコート姿で、超合金でできたソフト帽をかぶっている。シローからヤクザと間違われるほどの強面。悪に対してはためらう事なく発砲し、あしゅら男爵が率いる「鉄仮面」と呼ばれる兵士の頭を次々と撃ちぬいた。 その拳銃には光子力が使われているようだが、弓弦之助から口止めされているらしく、真相は不明。弦之助から兜甲児の身辺警護を依頼される。

あしゅら男爵

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する。左半身が男性、右半身が女性という奇怪な姿態の人物。顔も左側が男、右側が女になっている。ナガイ激と石川賢が悪役キャラクターのデザインに苦戦している時、いくら描いてもボツにされるからと、石川がとりあえず半分ずつ描いたスケッチを、本当に半分ずつ別の顔のキャラにしたら面白いと激が手を加え、半分を女の顔にした事から生まれた。 Drヘルのしもべとして機械獣を率いて日本を襲撃し、Drヘルの世界征服の第一歩として、合金Zと光子力エネルギーを手に入れようとしている。

Drヘル (どくたーへる)

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する。世界征服を企む、自称、人類史上最高の科学者の男性。長い髭を生やした凶悪な人相の老人。遺跡から機械獣を発掘し、しもべであるあしゅら男爵に機械獣軍団を率いさせる。

ブロッケン伯爵

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する。首が胴体から離れており、自分の頭部を抱え持っている。Drヘルの配下の一人で、あしゅら男爵とはライバルのような存在。鉄十字軍団を率いる。マジンガーZの撃破に失敗を続けるあしゅら男爵と交代する形で現れる。

ガラダK7

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボット。Drヘルによって発掘された機械獣の一種。骸骨のような頭部の左右に、巨大な鎌が付いており、その鎌を回転させながら飛ばし、戦車やビルまでも切り裂く。鋭い爪と牙で多数の自衛隊員を殺した殺戮マシーン。マジンガーZのルストハリケーンを受けて倒された。

ダブラスM2

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボットで、Drヘルによって発掘された機械獣の一種。恐竜のような2本の長い首が特徴。ガラダK7と2体で富士にある光子力研究所を襲撃するが、マジンガーZのロケットパンチによって破壊された。

ドグラマグラー

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボット。Drヘルによって発掘された機械獣の一種。兜甲児を抹殺するためにあしゅら男爵が送り込んできた。手足は細いが、両腕に多数のナパーム弾が仕込まれている。実は「ドグラS1」と「マグラF2」という2体の機械獣の一身二体で、左右の2体に分かれて戦う事もできる。 マジンガーZを高所から叩き落とし、アフロダイAも追い詰めるが、マジンガーZのブレストファイアーを受けて敗れた。

ガミアQ

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する殺人アンドロイド。兜甲児を抹殺するためにあしゅら男爵が送り込んで来た。ツインテールの金髪美少女で、まったく同じ見た目のガミアQ1、ガミアQ2、ガミアQ3と複数が存在する。ツインテールの髪を自在に動かし、消火器や人体を容易に切り裂けるほか、髪の毛で大型バイクを持ち上げて放り投げる事も可能。 あしゅら男爵からは娘と呼ばれる。

トロスD7

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボット。Drヘルによって発掘された機械獣の一種。ガミアQが兜甲児を足止めしているあいだに、マジンガーZ不在の東京を襲撃した3体の機械獣のうちの1体。巨大な角を持った四足歩行型の機械獣。おもな攻撃方法は角を活かした突進。 ファイアーゴーストV9を乗せて走る事もできる。

ファイアーゴーストV9

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボットで、Drヘルによって発掘された機械獣の一種。ガミアQが兜甲児を足止めしているあいだに、マジンガーZ不在の東京を襲撃した3体の機械獣のうちの1体。両腕にある鎖の付いた鉄球を振り回すほか、頭部から炎を吐き出す。

バルガスV5

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボット。Drヘルによって発掘された機械獣の一種。ガミアQが兜甲児を足止めしているあいだに、マジンガーZ不在の東京を襲撃した3体の機械獣のうちの1体。マジンガーZと同じようなロケットパンチを放つ事が可能。 胴体にも巨大な顔があり、その口からはビルも消し飛ばすほどの威力を持つ超音波砲を発する。さらに頭部の角を使って重力を遮断したり、体をバラバラのパーツに分離させて飛ぶ事もできる。

キングダンX10

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボット。Drヘルによって発掘された機械獣の一種。あしゅら男爵が最強の戦士を呼ぶ機械獣。アフロダイAの胸部が飛び出す「アフロダイミサイル」が顔面に直撃したがものともせず、巨大な剣でアフロダイAのボディを切り裂いた。

グロッサムX01

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボット。Drヘルによって発掘された機械獣の一種。巨大なハサミのような頭部をした、水中戦闘型超弩級機械獣。水中戦が得意で、全身から多数のミサイルを発射する。胸部から超高熱ビームを発し、マジンガーZのブレストファイアーとぶつかり合うが、フルパワーのブレストファイアーに押し返されて、燃え尽きた。

その他キーワード

機械獣 (きかいじゅう)

本作『激マン!マジンガーZ編』の作中で描かれる漫画「マジンガーZ」に登場する敵ロボットの総称。紀元前、ギリシャ人の先祖であるミケーネ人が、故郷のバードス島を敵から守るために使った、胸から火を吐く巨人像。数千年ものあいだ、遺跡の中に埋もれていたが、Drヘルによって発掘され、彼の野望である世界征服のために日本を攻撃する。 Drヘルやあしゅら男爵が持つ、バードスの杖によってあやつられるが、ある程度は機械獣自身の判断で行動する。ガラダK7、ダブラスM2、ファイアーゴーストV9などが該当し、ほかにも多数の種類がある。

書誌情報

激マン!マジンガーZ編 5巻 日本文芸社〈ニチブンコミックス〉

第5巻

(2016-09-29発行、 978-4537134858)

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