王家の紋章

考古学を学ぶアメリカ人の少女が、現代から古代のエジプトへタイムスリップする。3000年の時を超え、若きエジプト王との恋を軸に壮大な物語が展開する歴史ロマン。細川智栄子あんど芙~みんの代表作で、少女漫画の金字塔として知られる。「月刊プリンセス」1976年10月号より連載中の作品。

世界観

物語は、アメリカの大富豪の娘であるキャロル・リードが考古学を学ぶために訪れた現代のエジプト及びその周辺と、不思議な力によって行き来することになる紀元前約1200年の古代エジプト王国を舞台に繰り広げられる。また、キャロルと古代エジプト王のメンフィスを取り巻く環境を中心として展開していくため、古代エジプト王国のみならず、メソポタミアやミノア文明、インダス文明なども描かれた異国情緒あふれる世界観となっている。さらに、アマゾネス王国やバベルの塔をはじめ、すでに伝説となっている国家や建築物などが次々と登場するのも、作品の特色と言える。

作品が描かれた背景

「月刊プリンセス」1976年10月号より連載が開始され、作者の病気などによる中断を挟みながら、現在も連載が続いている。創刊号から掲載されている池田悦子・あしべゆうほの『悪魔の花嫁』や、1976年1月号から始まった青池保子の『イブの息子たち』と共に、「月刊プリンセス」を支える重要な作品である。また、「月刊プリンセス」2006年10月号では、連載30周年を記念して、付録をつけるなどのイベントがあった。

王家の紋章』の連載が開始された当時は、萩尾望都竹宮惠子など、いわゆる「24年組」が活躍する一方、新たな少女漫画家が続々と現れた時期にあたる。「月刊プリンセス」においても例外ではなく、やがて中山星香、碧ゆかこ、冬木るりか、天城小百合などが執筆するようになると、新旧の少女漫画家が入り混じり、黄金時代を迎えた。なお、連載中に20世紀から21世紀になったことで、『王家の紋章』の現代パートも、21世紀の世界観を反映したものに変更されている。

あらすじ

アメリカの大富豪の娘であるキャロル・リードは、エジプトのカイロ学園高等部に留学して、大好きな考古学を学んでいた。恵まれた環境で充実した毎日を過ごすキャロルだったが、父親のリードが事業PRの一環として行っていた王家の谷の発掘作業において、新たな王墓が発見されたことで、彼女の運命は一変する。その王墓は、18歳の若き王が眠っていた墓所であった。そして、その奥の秘密部屋に安置されていたミイラが、アイシスという美女になって甦る。弟のメンフィスの墓を荒らされたことを怒るアイシスは、元凶となったリード家に近づき、その家族の輪の中に入り込む。そして憎きリードにコブラをけしかけて殺すなど、周囲に災厄を振りまいていく。しかし王墓で発見された粘土板が修復されると、アイシスはその力を失い、強制的にかつて生きていた時代へと戻されることとなる。その際、アイシスはライアン・リードを苦しめるため、彼の妹であるキャロルを巻き込み、古代エジプト王国へと連れ去る。

かくして紀元前1200年のエジプト王国に紛れ込んでしまったキャロルは、なんとか現代に帰ろうと行動を開始し、エジプト王国の王になったばかりのメンフィスと出会う。当時のエジプトにはいなかった金髪碧眼、白い肌のキャロルに対し、興味を持つメンフィス。コブラに噛まれて瀕死になったところを、キャロルの持っていた解毒剤により助けられたことで、メンフィスはキャロルに惹かれていく。姉でありながら、弟のメンフィスを男性として愛するがゆえに、アイシスはキャロルへの嫉妬に狂い、彼女を亡き者にせんと暗躍を始める。

そんななか、水の濾過や製鉄の技術、未来予知としか思えない歴史の情報など、当時にはありえないさまざまな知識を持つキャロルは、「ナイルの娘」と崇められるようになっていく。キャロルの能力を欲しがるヒッタイト王国イズミル王子やアッシリア王国アルゴン王など、さまざまな人物に狙われながらも、ついにキャロルはメンフィスと婚儀を挙げ王妃となる。危機に陥っては現代に帰り、また過去に戻ることを繰り返しながら、キャロルは現代に生きる家族に想いを馳せつつも、古代で愛するメンフィス王と共に生きる覚悟を決めるのだった。

だが、キャロルの叡智が広く知れ渡るようになると、エジプト王国の周辺諸国はそれぞれの理由からキャロルを欲し、また一方で彼女を殺そうと狙い来る。いつしかキャロルを愛するようになったイズミル王子は、執拗にキャロルを狙い、さらにバビロニア王国ラガシュ王は、アイシスを娶ることでエジプト王国に接近しようとするが、彼の真の狙いもキャロルにあった。

メンフィスも、良からぬ思惑を抱く女性の接近をはじめ、戦争や暗殺未遂と騒動が絶えない。現代では「若くして亡くなった少年王」とされるメンフィスの命がいつ尽きるのかと憂慮しながらも、キャロルとメンフィスは、互いの愛を確かめながら、より良きエジプト王国の未来を目指していくのだった。

特殊設定

本作『王家の紋章』においては、キャロル・リードが現代と古代のエジプトを3000年の時を越えて往還するという設定が特色になっている。しかし、その仕組みには謎が多い。当初は修復された古代の粘土板の力により、過去に戻されることになったアイシスが、キャロルを巻き込んで連れ去っている。しかしその後は川に落ちるなど、キャロルが危機に陥ることで過去から現代、現代から過去へと往還するようになり、そこにはもはや古代の粘土板やアイシスの力の関与は感じられない。また、キャロルの兄であるライアン・リードが、複数回過去の世界に介入することになるが、それは古代にいるキャロルが現代のライアンと同じ場所、またはごく近隣にいる場合にのみ発生する事象となっている。

もうひとつの特色となっている設定が、キャロルの知識。最初にそれが発揮されるのは、コブラに噛まれたメンフィスを、現代の解毒剤で治したことだが、あくまでこれは例外。以後、水の濾過や製鉄の方法など、キャロル自身が持つ純粋な知識が古代において活用されることとなる。そのなかで特に重要なのが、歴史の知識である。歴史が大好きなキャロルは、実際の場所や建築物を見て、興奮のあまり現代で学んだ知識を口にすることがよくある。それが周囲には未来予知と受け取られ、キャロルの意図しないところで本人の評価が高まり神の娘として崇められていく原因となっている。

関連商品

「プリンセス ロマン デラックス・細川智栄子イラスト集『王家の紋章』永久保存版」

1982年7月、秋田書店より刊行されたイラスト集。細川智栄子本人の手による油彩や2色で描かれた複製原画の他、登場人物の紹介や『王家の紋章』名場面集などが収録されている。

「キャロルの秘密 キャロルはなぜ愛されるのか?」

2000年6月に近代映画社より発売された、いわゆる「謎本」。『王家の紋章』に隠された数々の謎が207ページに渡り徹底検証された研究本となっている。

長期連載記念作品

2007年7月、連載30周年を記念して秋田書店より「王家の紋章 公式ファンブック」が刊行。2016年7月には連載40周年を記念して「王家の紋章 アニバーサリーブック」が刊行された。どちらも歴史上の逸話などを基に作中のイベントや人物像を紐解く、ガイドブック的な内容となっている。

『王家の紋章』限定特装版コミックス

2015年7月に秋田書店より刊行された『王家の紋章』第60巻にはドラマCDの付いた特装版が刊行された。キャストはキャロル・リード役を沢城みゆき、メンフィス役を梶裕貴、イズミル役を櫻井孝宏、アイシス役を朴璐美が演じている。また、2016年12月中旬には、ドラマCD第2弾が付いた『王家の紋章』第62巻限定特装版が発売されることが決定している。

タイアップ

「海のエジプト展 ~海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝~」

2009年にパシフィコ横浜で開催された「海のエジプト展 ~海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリアの至宝~」の会場内において、タイアップ企画として描き下ろしイラストをあしらったポスターやクリアファイルなど、『王家の紋章』関係のグッズが数多く作られ販売された。また、『王家の紋章』描き下ろしイラスト入りの前売りチケット「『王家の紋章』ペアチケット」も発売された。

メディアミックス

ラジオドラマ

ニッポン放送の「夜のドラマハウス」にて、1982年9月13日から、2週にわたりラジオドラマが放送された。キャロル・リード役を潘恵子、メンフィス役を神谷明が務めた。

CD

1990年12月15日、『王家の紋章』のイメージソングやボイスドラマが収録された「王家の紋章 Part 1」「王家の紋章 Part 2」がポニーキャニオンCD(音楽:馬飼野康二)より発売された。キャロル・リード役を潘恵子、メンフィス役を神谷明、アイシス役を杉山佳寿子、イズミル役を塩沢兼人、アルゴン役を加藤精三、リード役を渡部猛、ナレーションを田島令子がそれぞれ担当している。挿入歌として「キングオブキングス」(歌:高梨雅樹)、「剣よりも愛」(歌:高梨雅樹&潘恵子)も収録されている。また、2004年9月25日には株式会社モモアンドグレープスカンパニーから復刻版「王家の紋章 イラスト・ストーリー・ビデオ・オリジナル・サウンド・トラック」が「『王家の紋章』製作委員会」(音楽:久石譲)により発売された。こちらは、カラーイラストに音楽やセリフを合わせたもので、プリンセスコミックス第4巻までの内容となっている。

舞台

2016年8月、帝国劇場にてミュージカル『王家の紋章』が上演された。音楽はシルヴェスター・リーヴァイ、演出は荻田浩一が担当。キャストはメンフィス役を浦井健治、キャロル・リード役を宮澤佐江と新妻聖子(ダブルキャスト)、イズミル役を宮野真守と平方元基(ダブルキャスト)、アイシス役を濱田めぐみ、イムホップ役を山口祐一郎、ライアン・リード役を伊礼彼方、ミタムン役を愛加あゆ、ナフテラ役を出雲綾、ルカ役を矢田悠祐、ウナス役を木暮真一郎が務める。

海外からの反応

1987年に台湾で侯孝賢監督による映画「ナイルの娘」(原題は「尼羅河女兒」)が公開された。これは、『王家の紋章』(劇中では「ナイルの娘」というタイトルとなっている)に熱中する台湾人少女を主人公とした物語となっている。

評価・受賞歴

本作『王家の紋章』は、1990年に第36回小学館漫画賞少女部門を受賞している。

著名人との関わり

「王家の紋章 公式ファンブック」では、著名人ファンの代表として、女性歌手コンビのPUFFYと、漫画家の安野モヨコが、作品の魅力を語っている。読み始めたきっかけを聞かれたPUFFYの大貫亜美は、「少し年上の友だちの家で読み始めたら、とまらなくなりました。以来ずっと母と読んでいます」、吉村由美は「2つ上の姉が買ってきたのがきっかけです」と答えている。安野モヨコは、イズミル王子の魅力について語っている。また、漫画家の寄せたお祝いメッセージの中で、さちみりほは「実は怖れ多くもキャロルのコスプレをしてしまうくらい(そしてその雄姿をのうのうと自分のコミックスに載せてしまうくらい)ファンでした」と告白している。

作家情報

王家の紋章』の作者の細川智栄子あんど芙~みんは、1935年大阪生まれの姉・細川智栄子と、5歳年下の実妹・芙~みんの2人組。1958年、「少女クラブ 夏休み増刊」に掲載された『くれないのばら』でデビュー。当初は、「細川千栄子」のペンネームを使っていたが、その後、「細川知栄子」を経て、現在の「細川智栄子」に落ち着いた。『あこがれ』『愛の泉』や、TVドラマをコミカライズした『アテンションプリーズ』などで漫画家としての地位を確固たるものとし、その後「月刊プリンセス」で連載を開始した代表作『王家の紋章』で人気が沸騰。1979年から「ひとみ」で連載した『伯爵令嬢』も、2014年 宝塚歌劇団雪組により舞台化されるなど、現在も精力的に活動を続け、さらなる影響力を発揮し続けている。

登場人物・キャラクター

キャロル・リード

カイロ学園高等部に通う、16歳の女子生徒。アメリカ人だが、大好きな考古学を学ぶため、エジプトに留学している。明るく活発で無邪気、考古学のことになると周りが見えなくなるほどのめり込む。一方で、考古学を学ぶためとはいえ、墓をあばくという行為に対し、死者を冒涜することになるのではないかと後ろめたさを感じる優しい心の持ち主。 アイシスの呪いにより、古代エジプト王国にタイムスリップし、幾度となく命の危険にさらされることになるが、メンフィス王と出会い彼を愛することで彼女の人生は波乱に満ちたものとなる。また、メンフィス王をはじめとするさまざまな古代の国々の王や王子たちがキャロルを自分のものにしようとしており、それに伴い古代に生きる女性たちからの嫉妬による攻撃で命の危険にさらされることも多い。 彼女の持つ知識は広く、歴史に関する事はもちろんのこと、医学的なものからサバイバルに通じるものまで多岐にわたる。古代エジプト王国で歴史に関することやさまざまな知識を口にしたため、その叡智は未来予言と捉えられ、ナイル川に落ちても無事に帰ってきたこともあり「ナイルの女神ハピの娘」として崇められる存在となる。 なお、古代から現代に戻ってきた際には、それまでの記憶を亡くしているが、常に何かはっきりしない想いに囚われている。その想いはメンフィス王の存在に繋がっているのだが、古代に還る直前まで、その事実に気づくことはない。

メンフィス

エジプト王国を統治する17歳の少年王。前王ネフェルマアトの嫡子として誕生し、父亡き後エジプト王国の王となった。そのたぐいまれなる美貌は周辺諸国の女性を虜にし、また近隣国の王や王子からは妬まれる存在である。一方で奴隷たちからは残虐で荒々しい王として恐れられていた。しかし、そのわがままで自分勝手な性格も、キャロル・リードとの出会いにより少なからず変わっていく。 当初はキャロルがエジプト人には珍しい金髪、碧眼、白い肌を持っていたことで、手元に置いておくために捕らえたが、メンフィスがコブラに咬まれ死の淵に立った時、キャロルの持っていた解毒剤で一命をとりとめ、また献身的な看護を受けたことから、その優しさに心を奪われ彼女を愛し始める。 キャロルと過ごす時間が長くなるにつれ、持ち前の残虐さは影を潜め、優しさが現れ始めたことで、自国の民から慕われる王となっていく。なお現代では、若くして命を落とした王としてミイラが発掘されている。

アイシス

「神秘の女王」の異名を持つ、エジプト王国の第一王女。弟であるメンフィス王と同様の、類まれな美貌を持つ。王の永遠の眠りを妨げるものに対する呪いをかけた張本人であり、メンフィス王の墓が暴かれたことで現代によみがえり、王の墓をあばいたリード家の人間の殺害を目論む。志半ばで古代へと強制送還された際には、キャロル・リードを殺害するために巻き込み、古代エジプト王国へと連れてきた。 古代では愛するメンフィスの妃になることを夢見ていたが、キャロルの存在によりその夢が叶うことはなくなった。メンフィスを奪われたアイシスは悲しみに暮れ、キャロルの殺害を条件として、バビロニア王国の王であるラガシュのもとへと嫁ぐ。しかし真の目的はキャロル亡き後のエジプト王国へ帰還し、女王の座に君臨することである。

セチ

エジプト王国、テーベの都のはずれにあるゴセン村の奴隷の少年。時を超えて葦の茂みに倒れていたキャロル・リードを発見し、兵士に見つからぬよう自宅に連れ帰り匿った。母親のセフォラの命を救った恩人としてキャロルを守るが、のちに捕らわれの身となってしまう。

セフォラ

セチの母親。エジプト王国で奴隷として苦役を強いられている。セチと共に現代から流れ着いたキャロル・リードを保護し、自宅に匿った。その後、石のタイヤに轢かれそうになったところ、体を張ったキャロルによって命を助けられる。

メネス

エジプト王国のメンフィス王がキャロル・リードを心配し、バビロニア王国の内情を偵察に行かせた伝令の青年。バビロニア王国に嫁いでいったアイシスの裏切りをメンフィス王に伝えた。

ミヌーエ

女官長ナフテラの息子で、エジプト王国の将軍。優しく、情に厚いところがある。また、メンフィス王に対し誰よりも深い忠誠心を持ち、王からの信頼も厚い。不思議な存在感と広い知識を備え、王の前でも自分を曲げない強い意志を持つキャロル・リードに関心を持ち、好意を抱いている。ごく初期の頃にはアイシスに想いを寄せていたが、その気持ちを叱責されたことで想いを断ち切った。

カプター

エジプト王国の大神官。背が低く頭髪はない。金色の物に目がなく、金の像などを収集している。そのため、金髪のキャロル・リードに興味を抱き、密かに我が物にしようと画策する。また、エジプト王国とリビア王国の同盟のため、カーフラ王女をメンフィス王の第二の妃に迎えることを決め、勝手に話を進めてしまうが、これも真の目的はキャロルを自分のものにすることにあった。

アリ

エジプト王国の第一王女であるアイシスに仕える女官にして彼女の腹心。アイシスの命令により、さまざまな手を使ってキャロル・リードの命を狙い暗躍する。アイシスがバビロニア王国に嫁いだ後もなおアイシス一筋に仕え、彼女の思うがままに行動する。

ナフテラ

エジプト王国で女官長を務める女性で、ミヌーエの母親。メンフィスとアイシスの姉弟が幼い頃から仕えていた。キャロル・リードに対して常に優しい笑顔で接する、古代での母親のような存在。

イムホテップ

エジプト王国の宰相を務める男性。若きメンフィス王を支え、意見することができる人物で、メンフィス王をはじめとする周囲の人物からの信頼も厚い。キャロル・リードのなかに光る知性をいち早く見出し、いつかエジプトに現れると伝えられている「金色の娘」ではないかとの考えを持つ。また、鋭い洞察力を持ち何事にも冷静でありながら、血の通った施政者としての実力も持ち合わせている。 キャロルの進言により、エジプト王国の民のために病院や学校を作ることを快諾。彼女の実力を信じ、共に歩もうと考えている。

ウナス

エジプト王国の兵士。幼少の頃に巻き込まれたトラブルをメンフィス王に助けられ、以降長きにわたって彼に仕える、忠誠心の厚い青年。キャロル・リードがメンフィス王の怒りを買って囚人の牢に入れられた際、メンフィス王の命令でキャロルの見張り役として牢に入った。その後はキャロルに振り回されつつも、あらゆる場面でキャロルやメンフィス王を命の危険から守るため、体を張って尽くす。

ネフェルマアト

エジプト王国の前王であり、メンフィスとアイシスの父親。懐の深い、王の威厳漂う男性。ヌビア王国の王女であるタヒリを妃に迎えたが、彼女の策略によって毒を盛られ、殺害される。

ズアト

エジプト王国でサソリを飼いならしている男性。アイシスの命令でキャロル・リードに近づき、助けるふりをしてサソリを使って殺そうと画策するが失敗。しかし、その後はサソリが関わる時には何かと登場し、メンフィスに頼られる存在となる。

テティ

エジプト王国でキャロル・リードの侍女を務める侍女頭の女性。キャロルが外国へ赴く時も同行し、身の回りの世話をする。甘いお菓子に目がなく、天真爛漫で好奇心旺盛。おっちょこちょいで失敗も多いが、常にキャロルの傍で彼女を守る一方、いつも笑顔で周りを明るくする。キャロルにとっては気の合う親友のような存在。

ネケト

エジプト王国で将軍を務める老紳士。キャロル・リードがバビロニア王国を訪問した際には、キャロルを守るために同行し、ラガシュ王に捕らえられたキャロルを救出するために尽力した。

ネゼク

エジプト王国の王宮で侍医を務めている。アマゾネス女王の妹であるヒューリアの看護の際には、物を投げつけられたりしながらも的確な診察眼による進言でキャロル・リードをサポートし、侍医としての役割を果たした。

ネセム

エジプト王国の神官を務める男性。カプター大神官が自分の欲に忠実なのに対し、ネセム神官はいつも冷静で真面目。メンフィス王や周囲からの信頼も厚い。そのため、ネバメンからは疎まれ、嫌われている。

メクメク

エジプト王国の奴隷の女性。美貌に自信はあるが貧しい奴隷としての日常に不満を感じていた。神殿に上がり、侍女になりたいと願っていたところに通りかかったカプター大神官にすがりつき、没落した貴族の娘と身分を偽ってカプター大神官付きの侍女となる。その後は神殿に勤める身でありながら、艶めかしい存在感を武器に、隙あらば気に入られようと野心を持ってメンフィス王やネバメンに近づく。 そのため、侍女や女官たちからは疎まれる存在。

ヌウ

エジプト王国で王宮の侍女を務める女性。キャロル・リードから頼まれて、王国の民の生活を勉強するため彼女を内密に実家に招く。弟のカイを可愛がっている。

ビト

エジプト王国の貧民の少年。お忍びで来ていたキャロル・リードから盗みを働いたところをルカに捕らえられた。病気の母の面倒を見るため、幼いながらも毎日の生活のため働いている。

プワフ

エジプト王国の書記を務める男性。横暴な性格で、小さな少年のゼビウを奴隷として働かせ、鞭打つなどして痛めつけていたところを、キャロル・リードに責められる。それを根に持ち、王妃とは知らずにキャロルを恨む。

ゼビウ

プワフ書記の奴隷として傍についていた少年。鞭で打たれるなどしていたところをお忍びで町へ来ていたキャロル・リードに救われ、医師の診察を受けさせてもらった。その後もキャロルを王妃と知らぬまま恩人として感謝しつつ、その医師のもとで暮らすこととなる。

ルカ

ヒッタイト王国のイズミル王子の命により、エジプト王国に潜入しているスパイ。キャロル・リードの忠実な側近となり、彼女を護衛しながらイズミル王子のもとに連れていくチャンスを窺っている。さまざまな能力に長けており、誰にも疑われることなく長きにわたってキャロルに仕えることとなる。イズミル王子とキャロルに対する忠誠心は厚いが、キャロルを強く慕っているがゆえに、彼女を裏切っている後ろめたさを感じており、その信頼を失うことを怖れている。

ヒッタイト王

ヒッタイト王国の国王を務める男性でミタムン王女とイズミル王子の父親。荒々しく冷酷な王として周辺諸国からは恐れられている。また、美女には目がない。メンフィス王がミタムン王女の愛を退けたことを知って怒り心頭に達し、家来にメンフィス王を殺せと命令する。さらに、息子であるイズミル王子に深手を負わせる原因となったキャロル・リードに対しても刺客を送る。 のちにキャロルの魅力にとりつかれ、息子であるイズミル王子を差し置いて自分のものにしようと画策する。

イズミル

ヒッタイト王国の王子。ヒッタイト人特有の長い髪が特徴。メンフィスとは真逆の聡明で冷静な人物。妹であるミタムン王女がエジプト王国へ行ったきり消息不明となったことから、メンフィス王とは敵対する間柄となる。当初はメンフィス王が溺愛する女性を奪うという目的でキャロル・リードを我が物にしようとするも、キャロルの美しさと聡明さに次第に惹かれていく。 そして心からキャロルを愛し、妃にしたいと熱望するようになる。その想いは冷静なイズミルとは考えられないほど情熱的で、彼女を手に入れるためなら手段をも選ばない入れ込みよう。トラブルにより現代と古代が繋がりを持った瞬間、ライアン・リードの放った銃弾を肩に受けて瀕死の重傷を負い、その傷が長きにわたってイズミル王子を苦しめることとなる。

ミタムン

ヒッタイト王国の王女。ヒッタイト王の命令でエジプト王国に偵察にやってきたがメンフィス王の美しさに心奪われ、彼の妃になるべく奔走する。その後、アイシスの罠にかかり地下牢に幽閉されてしまうが、そこから逃げ出しアイシスを亡き者にしようと打って出る。最終的にこの計画は失敗に終わり、帰らぬ人となる。

ミラ

ヒッタイト王国の王城で王妃の身の回りの世話をする女性で、ヒッタイト王妃のお気に入り。イズミル王子に想いを寄せているため、キャロル・リードに対し嫉妬心を持っている。

ヒッタイト王妃

ヒッタイト王国の王妃で、イズミル王子とミタムン王女の母親。我が子に対する愛情は深く、優しい人柄。妖術により正気を失ったキャロル・リードを花嫁にしようとしたイズミル王子に対し、常に正々堂々とするように諫めた。

ムーラ

ヒッタイト王国のイズミル王子を育てた乳母。イズミル王子を尊敬している彼の良き理解者。キャロル・リードに対してイズミル王子のすばらしさを説くも、受け入れようとしないキャロルを厳しく諫める。

ハザズ

ヒッタイト王国の将軍を務める老紳士。イズミル王子を第一に考える優しい人物で、イズミル王子の良き理解者。キャロル・リードが身を隠していたムーサの山の麓の村へ赴き、体調を崩した旅の老人を演じてキャロルの家に住み着く。自国の兵士と連絡をとりつつ、イズミル王子が到着するまでの間のキャロルを監視し、時間稼ぎをした。

ウリア

ヒッタイト王国のイズミル王子の叔母にあたる女性。イズミル王子にたくさんの書物を与え自分の息子の様に可愛がっているが、実はこれは自分の息子であるジダンタシュにヒッタイト王国を継がせるための策謀であった。その後、まだ幼かったイズミル王子を暗殺しようと画策するも失敗し、国外追放となる。以降は息子のジダンタシュと共に隣国のウラルトウ国に潜み暮らしているが、それから十数年が過ぎてもなお、息子をヒッタイト王国の王にすることを諦めていない。

ジダンタシュ

ウリアの息子で、ヒッタイト王国のイズミル王子のいとこにあたる青年。粗暴でわがままな性格。小さい頃にイズミル王子の暗殺を謀った母親のウリアと共に国外へ追放されてから、隣国のウラルトウ国に潜み暮らしてきた。それから十数年が過ぎ、偶然にもイズミルと再会を果たした際、積年の恨みを晴らすため、彼を殺して王位を簒奪しようとする。

ザルプワ

ヒッタイト王国の兵士で、将軍の補佐を務める男性。イズミル王子のためにキャロル・リードを連れ去ろうと、エジプト王国の王宮に潜入する。しかし体調が回復しつつあるヒューリアに見つかり、ヒッタイト王国の兵士であることを知られてしまう。

ケツシ

ヒッタイト王国の将軍を務める男性。ヒッタイト王国を大国にするためにはイズミル王子にキャロル・リードが必要と考え、ヒッタイト王を納得させた。大商人のアリムに扮し、偽の花嫁行列をつくってキャロルをイズミル王子のもとまで連れていく。

ラバルナ

ヒッタイト王国で暗殺されそうになった幼い日のイズミル王子を川で発見し助けた老人。「真実の書」なる書物を執筆した人物で、イズミル王子から頼まれ、彼を匿うこととなる。その後1年間イズミル王子から師と仰がれ、彼に学問を教えた。

アルゴン

先代の皇太子を殺害し、アッシリア王国の王になった男性。色気のある女性や美少年を好み、ノリが軽く、王らしからぬ非道な振る舞いが目に余る。メンフィス王に自国の城を落とされ、さらに自身の腕を斬り落とされた恨みを抱いている。キャロル・リードを奪い、エジプト王国の富を手に入れ、メンフィス王に報復しようと企んでいる。

シャル

アッシリア王国のアルゴン王の弟。兄とは違い気弱で優しい心を持っている。メンフィス王一行に対する兄の所業を卑怯で国のためにならないと諫め、エジプト王国の強大さを説くも、相手にされない。

ジャマリ

アッシリア王国の宮廷で、アルゴン王の第一の寵姫と言われた女性。アルゴン王の心を盗んだキャロル・リードを恨み、自分の美貌でメンフィス王を虜にしてみせると豪語。成功の暁にはアルゴン王の王妃にしてくれるよう願い出る。しかし、メンフィス王の美しさに、ジャマリ自身が心を奪われてしまう。

タヒリ

ヌビア王国の王女。エジプト王国の前王であるネフェルマアト王が妃に迎えた女性。エジプト王妃の地位を手に入れるためだけに、ネフェルマアト王に近づき取り入ったが、美しいメンフィス王子の存在を知り、彼をも手に入れようとネフェルマアト王を毒殺する。メンフィスにその計画を知られ、追い詰められたタヒリは毒酒によりメンフィスを巻き込んでの無理心中を図るが計画は失敗。 メンフィスは一命をとりとめ、タヒリは帰らぬ人となった。

ラガシュ

バビロニア王国の王。目的のためなら手段を選ばない冷酷な側面を持った策士。エジプト王国でアイシスに一目惚れし、キャロル・リードを殺害することを条件として、アイシスを妃に迎える。しかし実際は、キャロルを殺したように見せかけてアイシスを利用してメンフィス王を亡き者にし、その後にエジプト王国を我が物にしようと画策している。

ガルズ

バビロニア王国のリムシン大神官の息子。王にとって不吉な月食が終わるまでラガシュ王の身代わりの大役を務めることとなる。その間に王妃であるアイシスの美しさに心奪われ、大神官を継ぐ身でありながら、職務に身が入らず彼女のことで頭がいっぱいになってしまう。

オムリ

バビロニア王国のラガシュ王の腹心。王の代わりにさまざまな行動を起こす片腕のような存在。キャロル・リードが予言した月食を、虚偽の予言だと見破った切れ者。

リムシン

バビロニア王国のマルドゥク神殿の最高神官であり、ガルズの父親。天の星を読み記録する。神のお告げとして「アイシス王妃が戦を呼び、バビロニアにとって不吉なものとなる」と発言し、物議をかもす。

マシャリキ

アビシニア王国の王子。身分を偽り、エジプト王国の平民としてナイル河口の漁村で漁師として暮らしていたところ、現代から流れ着いたキャロル・リードを発見し保護する。彼女の希望により、従者となってムーサの山へ行き、麓の村で身を隠す手助けをするうちに彼女に惹かれ始める。その後はエジプト王国に捕らえられ、拷問を受けたことでメンフィス王を恨み、毒殺を企てる。

エレニー

アビシニア王国のマシャリキ王子の側近の女性。捕らわれていたマシャリキ王子を助けるため軽い身のこなしでエジプト王国の宮殿に潜入。女官となってメンフィス王に近づき、マシャリキに拷問を加えた報復として、隙あらば亡き者にしようと企てている。

ダモ

アビシニア王国のマシャリキ王子の部下の青年。メンフィス王を殺害するため、川の案内番に成り代わり、メンフィス王一行の乗った船を危険な滝つぼへと導く。しかし、襲ってきた大蛇と共に自らも滝つぼへと落ちることになる。

カーフラ

リビア王国の王の娘であり、第一王女。エジプト王国のメンフィス王の美しさに心奪われ、第二王妃となるべくさまざまな手を講じてメンフィス王に近づく。自分の美貌と肉体に自信を持っており、メンフィス王に必要以上にべたべたするため、メンフィス王とキャロル・リードを慕うエジプトの者たちからは嫌われる存在。しかしエジプト王国にとって大切なリビア王国の王女であるため邪険にもできず、誰も彼女の行動を制する者はいない。 最終的には第一王妃であるキャロルを亡き者にし、その座を奪うことを目的としている。カプター大神官を利用し、母国リビア王国とエジプト王国の同盟のための結婚を進めていく。

リビア王

リビア王国の王を務める男性で、カーフラ王女の父親。交渉術に長けた人物で、エジプト王国との同盟を結ぶという名目でメンフィス王とカーフラ王女の婚姻を確実なものにするために、エジプト王国を訪問する。

ムビリ

リビア王国の大臣を務める男性。メンフィス王の妃になったとの知らせがカーフラ王女から届かないことにしびれを切らせ、単身エジプト王国に乗り込み、メンフィス王に直談判にやってきた。

ミノス

ミノア王国の若き王。まだ14歳の少年で、極度の偏食を持ち、体が弱く原因不明の発作に苦しんでいたが、キャロル・リードが「過換気症候群」であることを指摘。キャロルの適切な看護によりその後は快方に向かっていく。気弱なところがあるが、キャロルに想いを寄せたミノスは次第に体調を取り戻し、王太后の指示のもと、強引にキャロルを自分のものにしようとする。

王太后

ミノア王国の王太后で、ミノス王の母親。過保護に育てた病弱な息子のミノスの回復のために、キャロル・リードを自国に迎え、病気を治すように願い出る。また、アトラスを幽閉し、ミノア王国を守るように教育してきた。しかしミノス王とキャロルの婚姻を強引に進めようとしたことに反抗したアトラスの手によって重傷を負うこととなる。

アトラス

ミノア王国の第一王子でミノスの兄。人間離れした外見のせいで、聖なる火の島の神の館で誰の目にも触れずに育てられ、暮らしている。また、激情にかられると内なる力が噴出し、自制が聞かず獣のようになってしまう。そうなると誰も彼を止めることはできない。火の島の周辺に住むイルカと意思疎通を図ることができる。キャロル・リードの美しさに心を奪われて以来、彼女を心から愛し、愛されたいと願い、自分の置かれた状況に違和感を感じ始める。 愛するキャロルと弟のミノス王の結婚が、母親である王太后の手により強引に進められようとしていることを知り、母親を信じられなくなり激昂したアトラスは、彼女に瀕死の重傷を負わせる。

ミノア王国の大臣

ミノア王国の大臣を務める男性。病気で苦しんでいる自国の王のために、キャロル・リードの力を借りようとエジプト王国を訪問するも、断られてしまう。その後もキャロルの姿があるところに出向いては、キャロルを自国に連れ去ろうと画策する。

ユクタス

ミノア王国の海軍で将軍を務める男性。坊主頭の両側に長く残した髪の毛が特徴的。大きな体に大岩をも軽々と持ち上げる怪力の持ち主。捕らわれていたキャロル・リードを救出し、自国の王の病気を治療してもらうべくミノア王国に招いた。メンフィス王からは疫病神扱いされて嫌がられているが、正義感を持った心優しい人物。

フオティア

ミノア王国で王太后に仕える少女。王太后のお気に入りの美少女で、ただ一人ミノス王に薬水を持っていくことを許されている貴族の娘。ミノス王に気に入ってもらえるように日々身の回りの世話を行っているが、キャロル・リードの存在が彼女とミノス王の関係を狂わす原因となる。日に日にキャロルに惹かれていくミノス王を見て彼女を逆恨みするようになる。

ニヒタ

ミノア王国の軍人の男性。保護したキャロル・リードを約束通りエジプト王国に連れて行こうと義理立てするユクタス将軍を尻目に、強引にミノア王国に連れていこうと進言する。その正体は好戦的なことで知られるミケーネ人。長きにわたってミノア王国に潜入し忠実な臣下に扮して、ミノア王国を乗っ取る時期を待っていた。

ケラトス

ミノア王国の神官を務めるミケーネ人の男性。ニヒタと共にミノア王国に潜入し、長年忠実な臣下に扮してミノア王国を乗っ取る時期を待っていた。キャロル・リードの存在を利用し、ミノス王を亡き者にしてエジプト王国とミノア王国に戦争を起こさせようとしている。そのためにミノス王の飲んでいる薬水に毒を入れるよう指示する。

モリオネー

ミノア王国で奴隷として働く女性。しかし実際は、騙されてミノア王国に連れてこられたアテネの貴族の娘。イズミル王子一行に火の島から脱出するための道案内をする代わりに、自分をヒッタイト王国に連れていってほしいと願い出る。イズミルに想いを寄せ付きまとうが、ヒッタイト王の勘違いから怒りを買い、鞭打ちの刑に処されてしまう。 それを逆恨みし、イズミル王子を苦しめるためキャロル・リードに刃を向け、亡き者にしようとする。その後、イズミル王子をも殺害しようと画策する。

ミケーネ

ミケーネ王国の王。部下からは「首領」と呼ばれており、海賊となって、行きかう船から財宝を奪うこともある。性別に関わらず美しいものが好きで、メンフィス王の美貌に心奪われる。ミノア王国を滅ぼすため、ミノス王が衰弱し命を落とすのを待っていたが、キャロル・リードの看護によって元気になってしまったため、彼女を奪い亡き者にすることでミノス王をショック死させようと画策する。

アマゾネス

アマゾネス王国の女王。ミノア王国では暴れ牛から、またトロイの王宮ではキルケーの妖術により正気を失っていたところを目覚めさせるなど、2度にわたりキャロル・リードを危機から救った。それによりエジプト王国と信頼関係を築く。ヒッタイト王国に捕らえられた妹のヒューリアを救うため、イズミル王子を捕らえて人質とし、妹の奪還に成功。 その後、衰弱した妹を連れてエジプト王国を訪れ、信頼を置くキャロルに看病を頼んだ。

ヒューリア

アマゾネス王国の女王・アマゾネスの妹。ヒッタイト王国でヒッタイト王に捕らわれていたところを姉によって救われた。食事も水も与えられず鞭打たれていたため衰弱が激しく、目も見えない状態で「ペラグラ症」を発症。キャロル・リードの献身的な看護により奇跡的に回復する。自分を看護してくれたキャロルに感謝し、慕うようになる。 弱々しくお人好しすぎるキャロルの性格に時に苛立ちを感じながらも、自分がキャロルを強い姫に教育してあげようという野望を持つ。

ラーイス

アマゾネス王国の女戦士。女王の妹のヒューリアがヒッタイト王国に捕らわれているという情報を掴む。一方で、自国に捕虜として捕らえているヒッタイト王国の王子、イズミルに心奪われてしまう。

サオ

アマゾネス王国の衛生兵。捕虜として捕らえられていたヒッタイト王国の王子、イズミルの看護を献身的に行っていた女性。イズミル王子はアマゾネス王国から脱出する際、彼女が看護してくれたことを理由に、その命を取らなかった。

アルシャーマ

アッシリア王国を宿敵とする小国、メディア王国の王。友好を結ぶため商人になりすましてエジプト王国に訪れた。しかしなかなか友好の返事がもらえないことに業を煮やし、メディア王国産の名馬を献上するため、今度は商人「アルシ」と名乗ってエジプト王宮に乗り込む。黒髪のかつらで変装したキャロル・リードを気に入るも、王妃とは知らず、エジプト王妃としてのキャロルには興味がない様子。

シンドウ

インダス王国の王太子。キャロル・リードの噂を聞きつけ、自国の未来を占ってもらうためにエジプト王国にやってきた。しかしキャロルの返答が無言だったことを逆恨みしたまま帰国する。

デーシュ

インダス王国の王太子であるシンドウの従者として、エジプト王国にやってきた将軍。キャロル・リードが語ったインダス王国の未来について冷静に受け止め、考えようとする。

インダス王

インダス王国の王であり、シンドウの父親。戦乱の起こるなか、シンドウに自国の民と国の未来を託し、キャロル・リードの予言通りに東の地へ向かうように伝えた後、帰らぬ人となる。

タミュリス

トラキア王国の第一王女。ヒッタイト王国と婚姻による同盟を結ぶことを目的として、イズミル王子のもとに嫁ぐためにやってきた。イズミル王子に一目惚れし、彼の看護を自分が取り仕切ることに決める。これに対しヒッタイト王妃とムーラからの反対を受けるが、さらに強引にことを進めようとする。

シタルケス

トラキア王国の王子で、タミュリス王女の兄。ヒッタイト王国に嫁いだはずの妹が辱めをうけたことで、ヒッタイト王国とその王子イズミルを恨む。しかしタミュリス王女の願いで、イズミル王子の心を盗んだキャロル・リードの殺害を目論むことになる。

シバ女王

シバ王国の女王で、気性が荒く自信家。友好国であるインダス王国がキャロル・リードの予言によって苦しめられたことを恨み、エジプト王国をかく乱しようとメンフィス王の暗殺を計画する。一方ではメンフィス王の美しさに心惹かれ、思うようにならない彼を振り向かせようと躍起になっている。

カリビル

シバ王国の大臣を務める男性。女王の指示により、エジプト王国の内情と、メンフィス王やキャロル・リードがどのような人物なのか、その人となりを調査するためにエジプト王国にやってきた。自国では気性が荒いシバ女王に手を焼いている。

ダリフ

シバ王国の将軍の男性。強気なシバ女王の策略により、海賊になりすまして海上の船にいるメンフィス王を暗殺しようと襲撃。エジプト王国のかく乱を目論む。

カレブ

旅の商人でハサンの先輩にあたる男性。ヒッタイト王国のイズミル王子に捕らえられたキャロル・リードに近づき、キャロルが逃げ出すための手助けをする。しかしこれは、キャロルを騙してアッシリア王国に引き渡し、黄金を手に入れることが目的だった。そのため、相棒のハサンがキャロルに対して何かと手を貸そうとすることをあまり良く思っていない。 のちにトロイで出会ったテティに一目惚れする。

ハサン

旅の商人。仲間のカレブと共にキャロル・リードを助けにきた男性。しかし実際は彼女を騙してアッシリア王国へ連れていくためだった。のちにその行いを後悔したハサンは、キャロルのピンチにはなぜか必ず駆けつけ、窮地に陥ったキャロルを幾度となく救うことになる。そんな彼のキャロルに対する姿勢は、古代の人物のなかでは他に類を見ないタイプで、愛や見返りを求めない、冷静さのなかに情熱を隠し持った人物。

ネバメン

フェニキア人の商人であるタルシシの奴隷で、名を「ヘネタス」といった。死刑囚だったが、ペルトと共に砂漠の牢獄から脱獄する際に、王墓から盗み出したネフェルマアト王の子であることを示す書状と黄金の短剣を使い、メンフィス王の弟になりすます。そしてカプター大神官の教授のもと神官になり、人々を懐柔しながら王宮で確固たる存在となることを企む。 のちに神官の職務に飽き、メンフィス王を守るという名目で将軍の職を希望する。

ペルト

ネバメンと共に砂漠の牢獄から脱獄してきた男性。ネバメンをつい奴隷の時の名である「ヘネタス」と呼んでしまうためいつも怒られている。基本的には気の小さい男だが、メンフィス王の弟になりすましたネバメンに従者としてついていき、運命を共にすることを決意。しかし、王宮で身勝手な振る舞いが多く見られるようになったネバメンに対し嫌気が差し始める。

タルシシ

ネバメンを育てたというフェニキア人の商人の男性だが、実際はネバメンを奴隷として使っていた主人。すでにネバメンによって殺され、タルシシの乗っていた交易船は証拠隠滅のために沈められている。ネバメンの素性を知る重要な人物として探されているが、その事実は明るみにならず、消息不明ということにされている。

プシタ

大商人のタルシシの交易船で荷頭を務めていた男性。奴隷だったネバメンをこき使い、いじめた。タルシシの最期を知る人物として、エジプト王国に連れてこられた。奴隷だったネバメンと、きらびやかな衣装を着た今のネバメンが同一人物だと思うことはなかったが、彼の発した声に聞き覚えがあると疑問を持ち始める。

ゲブレ

ナイル川沿いにあるアトバラの奥地に住む大商人。乳香や没薬、芳香樹などさまざまな香を交易している。商人仲間たちからの信頼も厚く、香の交易を求めるエジプト王国のメンフィス王一行を歓迎し、エジプト王国との交易を開始する運びとなる。

シュワーム

砂漠の民ベドウィン族の長。アラビア砂漠を荒らす盗賊で、エジプト王国に恨みを持っている。酒と女が大好き。砂漠を通る隊商を襲い、金品を奪うことを生業にしている。仲間が捕らえてきたキャロル・リードを強引に自分の物にするも、逃げられたうえ、自分たちの天幕に火を付けられたことを恨む。しかしキャロルが自分の一人息子を助けた恩人と知ってからは、態度が急変する。

パルサ

ベドウィン族に襲撃された隊商にいた少年。ベドウィン族から逃げ延びたところで捕らわれていたキャロル・リードと出会い、彼女と共に砂漠を逃げることになる。共に行動した短い間に彼女に想いを寄せ始める。

イリシュ

旅人を頭上から禿鷹のように襲うと言われる、残虐なナパタイ人の族長を務める男性。ぺトラの断崖に棲み、自分の支配地域に無断で侵入してくる者たちを襲う。ヒッタイト王国のケツシ将軍扮する商人の行列からキャロル・リードを奪い、タドモルの奴隷市場でバザルに売り飛ばした。

ヤドナナ

ナパタイ人に捕らえられ怪我をしていたが、酒の席で踊ることを強要されそうになっていたところをキャロル・リードに助けられた奴隷の女性。キャロルに恩義を感じ、具合の悪いキャロルを献身的に看病し、逃亡の手伝いをしたうえ、自分も一緒にバザルの屋敷から逃げることを決める。

バザル

タドモルでナパタイ人からキャロル・リードを買い取った商人の男性。キャロルがエジプト王国の王妃とは知らず、複数の国からキャロルを買い取りたいとの申し出を受けるが、欲を出し過ぎたせいで、キャロルを逃がすこととなる。

ブズル

バザルに仕える奴隷番の男性。色黒の巨体で奴隷たちを委縮させる存在感がある。脱走したキャロル・リードを追い、奪い返そうとしたところ、ヒッタイト王国のイズミル王子に射抜かれ殺された。

キルケー

嵐で難破した船から引き揚げられた箱の中から発見された女性。その正体は古代の叙事詩に「古代ギリシアの英雄を惑わす結髪も煌やかな女神のごとき魔女キルケ」と謳われた魔女。その姿は若く美しい女性に見えたり、恐ろしい老婆のように見える時もある。自身を助けたイズミル王子に恩を返すため、キャロル・リードにイズミル王子を愛するように妖術をかけてしまう。

ライアン・リード

キャロル・リードの1番目の兄。父親の後を継ぎ「事業の鬼」の異名を持つ。妹のキャロルを溺愛しており、キャロルに近づくジミーに対する嫉妬心は強い。キャロル失踪後は、妹を想うがあまり、古代のキャロルと同じ場所にいる時に過去に干渉してしまうという事態を複数回引き起こす。その折に発砲した銃弾がイズミル王子を大きく傷つけることになる。

ブラウン

カイロ学園で教授として考古学を教えている考古学博士。ジミーの祖父。キャロル・リードの失踪について、古代の粘土板の調査をし直したり、王家の呪いではないかと考えたりと、実はもっとも真相に迫っている人物。

ジミー

キャロル・リードの恋人。高等部だけでなく大学に通う女性たちからも注目されている人気者。もともとはキャロルにちょっかいを出すいじめっ子のような存在だったが、のちに情熱的なアプローチをし、キャロルと恋人同士となる。キャロルを溺愛するライアン・リードに対しては、苦手意識を持っている。

ロディ・リード

キャロル・リードの2番目の兄。王の墓を墓泥棒から守るため、発掘を進めることに賛成していた。目立たない存在ではあるが、ライアン・リードの片腕となり、リード・コンツェルンを支える大切な存在。

ばあや

キャロル・リードが現代のエジプトのカイロで生活していくうえで、身の回りの世話から教育までを引き受けているお手伝いさん。料理上手で優しいが、キャロルの年甲斐もなく自由すぎるところに不満があり、考古学をやめて年齢相応に女性らしくしてほしいと願っている。

リード

キャロル・リードの父親で、アメリカの大富豪。リード・コンツェルンのPRを目的として、王家の谷の発掘に投資している。娘を溺愛する過保護な父親だったが、アイシスが放ったコブラに首を咬まれ帰らぬ人となる。

イブン

現代のエジプトで、墓荒らしをする泥棒の男性。王墓の財宝を売りさばき、大金持ちになることが目的。キャロル・リードに邪魔されることを怖れ、仲間と協力して彼女を殺害しようと画策する。

リード夫人

キャロル・リードの母親。溺愛している娘が行方不明になり、悲しみに暮れる日々を送っている。キャロルを心配するあまり、現代に戻ってきた際には強引に結婚を進めようとした。また、古代で危機に陥っていたキャロルを自身の夢の中で目撃する。

アフマド・ル・ラフマーン

現代のアラブの大富豪の息子。古代から現代に戻ってきたキャロル・リードを地中海の海底で発見し、保護した。神秘的なキャロルに惚れ込み、家族のもとへ返さないまま自分だけのものとしてしまおうと画策する。噂を聞きつけたライアン・リードに対しても、キャロルのことは知らないと嘘をつき欺いた。しかしのちにリード家にキャロルを戻し、ストレートに好意をアピールし始める。 その後キャロルが妊娠していることが判明した際には、自分がその相手であると名乗り出て、キャロルとの結婚を進めようとする。

ル・ラフマーン

アフマド・ル・ラフマーンの父親で、現代のアラブの石油王。外国人を嫌うが、アフマドが連れてきたキャロル・リードの物怖じしないところを気に入る。のちに高価な首飾りや屋敷をまるごと一軒プレゼントするなど、その気に入りようは特別なもの。

ガーシー

アフマド・ル・ラフマーンの友人の青年。アフマドと共に現代に流れ着いたキャロル・リードを発見した。アフマドがキャロルに思い入れることを心配し、王の呪いの話を聞かせ、手を引くように促す。

ベン・スペンサー

石油会社の社長を務める男性。リード・コンツェルンを目の敵に、ヨーロッパでのし上がってきた。現状では思ったように業績が伸びておらず、ライアン・リードを蹴落とすために「エジプト展」を開催する。古代の秘宝を使って会社のPRをし業績アップを狙うも、キャロル・リードによって偽物と見抜かれ、逆に会社はイメージダウンとなり大変な痛手を負う。

スペンサー

ベン・スペンサーの息子。古代の秘宝を偽物と指摘し、父親の会社の業績を悪化させたキャロル・リードを逆恨みする。アラブの民族のふりをして彼女を誘拐し、多額の身代金を手に入れようと画策する。

ドロシー・スペンサー

ベン・スペンサーの娘。父親の会社の業績悪化と、兄の敵を討つため、原因となったキャロル・リードが乗ったアフマド・ル・ラフマーンの船に爆弾を仕掛けた。これがキャロルを再び古代へと向かわせる引き金となる。

パピル

砂漠に住むフェネック(キツネの仲間)。エジプト王国の街中で子供の食べ物を盗んだとして虐待されていたところを、お忍びで来ていたキャロル・リードに助けられた。その後、キャロルの献身的な看護を受けて回復し、さまざまなトラブルを経て王宮で暮らすことになる。甘いものと泥んこが大好きで、思った以上にいたずらをするため、特にテティからはいつもその存在を嘆かれている。

場所

ヒッタイト王国

エジプト王国から見て地中海の対岸にある国。首都ハットウシャは周りを城壁で囲まれた城塞都市。ヒッタイト人特有の長い髪は、戦いの時に首を守るためと言われている。エジプト王国を手に入れるため、アッシリア王国と同盟を結んだ。

アッシリア王国

エジプト王国とヒッタイト王国の隣国にあたる国。首都はアッシュル。古代で最も獰猛な血みどろの民族と言われる。エジプト王国を手に入れるため、ヒッタイト王国と同盟を結んだ。

エジプト王国

メンフィス王が統治する国。首都はテーベ。ナイル川を軸に、河口付近の下エジプトと、中流付近の上エジプトで成り立っている。毎年夏から秋にかけておこる「ナイル川の氾濫」によって農作物が豊作となり繁栄したと言われている。また、「死の家」ではミイラづくりが盛んに行われており、人体の仕組みを把握していたため、医術が発達していた。

バビロニア王国

ラガシュ王が統治するユーフラテス川のほとりにある国。首都はバビロン。国内には有名なバビロンの塔がある。ユーフラテス川の氾濫は、ナイル川と違い死を招く神の怒りとして民からは恐れられている。エジプト王国と姻戚関係にあったが、アイシスの裏切りとラガシュ王の野心が明るみに出ることになり、エジプト王国との対立は鮮明になった。

リビア王国

エジプト王国の隣国。カーフラ王女の父親にあたるリビア王により統治されている。砂漠地帯で国力はあったものの、内政が不安定であったため、カーフラ王女とメンフィス王の婚姻によってエジプト王国と同盟を結ぼうとするも、失敗に終わる。

ミノア王国

ミノス王が統治する国。首都はクノッソス。エーゲ海に浮かぶ島々の中でも大きく平和なクレタ島で栄えたため、宮殿は城壁がなく、常に外部に対して開放された造りになっている。ミノア海軍は強く、エーゲ海を制覇したと言われている。古代エーゲ海では、交易船はすべてミノア王国に貢物を納めることで航海の安全を保障されていたため、ミノア王国は豊かだったと言われている。

メディア王国

弱小国ではあるが、名馬を産出する国のため、兵士は騎馬戦に長けている。アッシリア王国を宿敵としており、打ち勝つために強国であるエジプト王国と友好を結ぶことを希望している。また、メディア王国では神秘性を高めるため、王は側近の者にしかその姿を見せることはなく、7重の壁で囲まれた王宮で暮らしている。

アマゾネス王国

アマゾネス女王が統治する国。女性のみで構成された好戦的な部族。ヒッタイト王国の北方、険しい大ポントウス山脈に守られた国で、ヒッタイト王国とは敵対関係にある。一方、エジプト王妃であるキャロル・リードを2度にわたり救っていることでエジプト王国とは友好関係にあり、その信頼も厚い。

シバ王国

美しい女王が治める国で、海と陸の交易における南の中心地。エジプト王国との関わりは香の取引が主となっている。インダス王国とは友好関係にあったが、それが因果となりエジプト王国を逆恨みし、エジプト王国との交易を止めてメンフィス王の暗殺を企む。

トラキア王国

銅を産出する国。険しい山脈が縦横に走っており、岩石の川がある厳しい山国。その環境からか剛健な人が多いと言われている。タミュリス王女とヒッタイト王国のイズミル王子の婚姻によって国の強化を図ろうとするも、決裂する。

インダス王国

インダス王が統治する国で、インダス川流域で栄えた国。ハークラー川が枯れ、食糧危機に陥って略奪の嵐が巻き起こることとなる。その後王が倒れ、王子が民を率いて離脱した後、インダス王国は滅亡する。

ミケーネ王国

エーゲ海に存在するミケーネ王が統治する国。同じエーゲ海に存在するミノア王国とは国力こそ雲泥の差だが、間者を送り込んでミノア王国を乗っ取ろうと画策、機会を窺っている。

王家の谷

古代のエジプト王国の王墓が群集している場所で、世界的に名高い。真上にはエル・コルンの山がそびえ、その一帯は草一本も生えることがない乾ききった石灰岩の谷間となっている。約3500年前の第18王朝より、墓盗人から守るため、王の亡骸はこの地に秘密裏に埋葬された。20世紀に発見された王の墓の数は70を超えるがいずれも墓盗人に荒らされ、無事だったのはツタンカーメン王の墓のみとなっていた。 作中では、現代アメリカの大富豪リード氏が出資し発掘が進められており、新たに王の墓が発見された。

イベント・出来事

ナイル川の氾濫

古代では、地平線にシリウス星が現れる6月頃になると、エジプト王国の母なるナイル川は増水を始め、国中に氾濫する。これにより、国中を流し、川上からは肥沃な土を運び、農作物が豊作になるという。その氾濫は3ヵ月以上にも及ぶ。

その他キーワード

古代の粘土板

現代でメンフィス王の墓から発見された粘土板。死者を守るために造られた呪術板で、王位簒奪を企んだ僧がアイシスを呪縛するために作ったもの。そのため、この粘土板が復元されるとアイシスはその力を失う。泥棒によるトラブルが起きた際に粉々に割れてしまうなど、復元されては壊れることを繰り返している。

書誌情報

王家の紋章 既刊24巻 秋田書店〈秋田文庫〉 連載中

第1巻

(1996年12月発行、 978-4253172967)

第2巻

(1996年12月発行、 978-4253172974)

第3巻

(1997年6月発行、 978-4253172981)

第4巻

(1997年12月発行、 978-4253172998)

第5巻

(1998年12月発行、 978-4253173001)

第6巻

(2000年10月発行、 978-4253173018)

第7巻

(2002年12月発行、 978-4253173025)

第8巻

(2005年2月発行、 978-4253173032)

第9巻

(2005年11月発行、 978-4253173049)

第10巻

(2006年5月発行、 978-4253173056)

第11巻

(2006年11月発行、 978-4253173063)

第12巻

(2007年5月発行、 978-4253173070)

第13巻

(2007年11月発行、 978-4253173087)

第14巻

(2008年5月発行、 978-4253173094)

第15巻

(2008年10月発行、 978-4253173100)

第16巻

(2009年4月発行、 978-4253173117)

第17巻

(2009年10月発行、 978-4253173124)

第18巻

(2010年4月発行、 978-4253173131)

第19巻

(2011年7月発行、 978-4253173148)

第20巻

(2012年4月発行、 978-4253173155)

第21巻

(2013年7月発行、 978-4253173162)

第22巻

(2015年4月17日発行、 978-4253173179)

第23巻

(2016年1月22日発行、 978-4253173186)

第24巻

(2016年7月22日発行、 978-4253173193)

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