血界戦線 Beat 3 Peat

血界戦線 Beat 3 Peat

内藤泰弘の『血界戦線』『血界戦線 Back 2 Back』に続くサードシーズンで、1話完結の連作形式。紐育(ニューヨーク)崩壊後、一夜にして構築された異界と現世が交わる都市「ヘルサレムズ・ロット」が舞台。世界の均衡を保つために暗躍する「秘密結社ライブラ」と異界から来た魑魅魍魎(ちみもうりょう)の戦いを描いたSF伝奇バトル。集英社「ジャンプSQ.RISE」2022年AUTUMN(2022年10月26日発売号)より連載。

正式名称
血界戦線 Beat 3 Peat
ふりがな
けっかいせんせん びーと すりー ぴーと
作者
ジャンル
ダークファンタジー
 
バトル
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊2巻
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ヘルサレムズ・ロットの誕生

本シリーズの舞台となるのは、「ヘルサレムズ・ロット」。未曽有の大災害により紐育(ニューヨーク)が崩壊。町の中心に異界へ繋(つな)がる大穴が開いた結果、異界と現世の交わり、人間、魔人、吸血鬼などの異種族が入り乱れて存在する魔都となった。「大崩落」と呼ばれる災害とヘルサレムズ・ロットの誕生については、これまでも語られているが、本作の第2話「崩落都市2.99」で、より詳細にその様子が描かれている。世界各地で空中に現れた正体不明の六つの物体の中心に紐育があったこと、大崩落にコスモス、ケイオスという超常的な存在が関連していることなどが語られたが、まだまだヘルサレムズ・ロットの成立には謎が多い。

秘密結社ライブラにザップが参加

第3話「Re:NewYork NewYork」の舞台は、大崩落から約10日後のヘルサレムズ・ロット。クラウス・V・ラインヘルツとスティーブン・A・スターフェイズが借りたばかりの事務所に、荷物が届くところから始まる。中身は器用に手足と体を折りたたんで箱に収まっていたザップ・レンフロ。師匠である裸獣汁外衛賤厳から、何も知らされずにクラウスのもとに送られたらしい。その後、異界の者とのバトルでクラウスに救われたことから、ザップが仲間になる。なお、本編の最後に、堕落王フェムトと語る、欺瞞王バルボロッサと忘却王アムネスが初登場。ヘルサレムズ・ロットの構築に関連しているような会話を交わす。

登場人物・キャラクター

レオナルド・ウォッチ

秘密結社ライブラの構成員の青年。くせっ毛とゴーグルが特徴で、愛称は「レオ」。優しい性格だが優柔不断で、戦闘は苦手。妹の視力と引き換えに、異界の怪物から「神々の義眼」を入手。通常では目に見えぬはずのものを把握することができる。ライブラ最大の敵「血界の眷属(ブラッドブリード)」の居場所や諱(いみな)という真の名前を読み取ることも可能。妹の視力をもとに戻す方法を探している。

クラウス・V・ラインヘルツ (くらうす ふぉん らいんへるつ)

秘密結社ライブラのリーダーの男性。赤毛と巨体が特徴で、鋭い目つきと下顎の犬歯など、風貌は怖いが穏やかな紳士。十字架を象(かたど)ったナックルガードを用い、血液を武器に破壊、封印する「ブレングリード流血闘術」の使い手。鋼の肉体と精神力で、超人ばかりのライブラの中でも最強を誇る。

前作

血界戦線 (けっかいせんせん)

のちにシリーズ化される内藤泰弘の「血界戦線」シリーズ第1作。コンセプトは「技名を叫んでから殴る漫画」。かつて紐育(ニューヨーク)があった場所に突如として現れた異界の街ヘルサレムズ・ロットを舞台に繰り広... 関連ページ:血界戦線

血界戦線 Back 2 Back (けっかいせんせん ばっく つー ばっく)

内藤泰弘の『血界戦線』の続編。異界と現世の繋がる街、ヘルサレムズ・ロットで暗躍する秘密結社ライブラの活動を描いたファンタジー作品。集英社「ジャンプSQ.CROWN」2015 SUMMER(2015年7... 関連ページ:血界戦線 Back 2 Back

書誌情報

血界戦線 Beat 3 Peat 2巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2023-07-04発行、 978-4088835716)

第2巻

(2024-04-04発行、 978-4088838533)

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