中原アヤの代表作。大阪の舞戸学園高校を舞台に、身長172センチメートルのリサと身長156.2センチメートルの敦士の恋愛を描く学園ラブコメディ。身長差によるアンバランスから、二人はクラスメイトに「オール阪神・巨人」と呼ばれ、漫才コンビのような扱いを受けている。作品タイトルは「ラブリー・コンプレックス」の略であり、リサは自分の高身長を、敦士は低身長を、それぞれコンプレックスに感じていることに由来している。当初は犬猿の仲だったリサと敦士だが、互いの想い人と親しくなるためタッグを組んだことをきっかけに、次第に惹かれ合っていく。その後、高校生活を通じて互いの気持ちを確認し合い、大学受験や進路選択といった節目を経て関係を深めていく。本作は、身長差カップルを主人公にしたラブコメディである。高身長の女子と低身長の男子という、逆転した身長関係を軸に物語が展開される。また、関西弁での会話や大阪を舞台とした設定により、関西圏の高校生活がリアルに描写されている点も特徴である。集英社「別冊マーガレット」2001年9月号から2006年12月号まで連載。2004年に第49回「小学館漫画賞」少女向け部門を受賞。2006年に実写映画化、2007年にテレビアニメ化された。