安部真弘の初連載作品。神奈川県湘南の海水浴場にある海の家「れもん」を主な舞台に、海洋汚染を続ける人類を懲らしめるため、地上世界を侵略するべく海からやってきたイカ娘の姿を描いた物語。イカ娘は、侵略の拠点にするため海の家「れもん」を占領しようとするが失敗。それどころか、壊した壁の修理代を払うため、「れもん」で低賃金で働かされることになる。その後は、イカ娘と「れもん」の従業員である栄子、千鶴、早苗らとの関係が物語の中心となり、日常的な出来事を通じて人間関係が深まっていく。本作は、侵略者のイカ娘と周囲の人間たちが繰り広げる日常を描いたギャグ漫画である。地上世界を侵略するという大それた目標とは裏腹に平和で穏やかな物語展開が特徴となっており、1話完結形式を基本にまったりとしたエピソードを積み重ねていく。秋田書店「週刊少年チャンピオン」2007年35号から2016年13号まで連載。テレビアニメ化され、第1期が2010年10月から12月まで、第2期が2011年9月から12月まで放送された。