草凪みずほの代表作。舞台は古代アジアをモチーフにした高華王国。父王の殺害現場を目撃した一人娘・ヨナが、護衛のハクと共に城を逃れることから物語が始まる。神官・イクスの神託により、伝説の四龍を探す旅に出たヨナは、王女から戦う少女へと成長していく。四龍の血を引く戦士たちとの出会いを通じて、高華王国の抱える問題に向き合う展開となる。本作は、貴種流離譚としての要素を持つファンタジー。火、水、地、空を司る四龍神を祖とする四つの部族の存在や、それぞれの文化、歴史、政治的な対立が描かれる。古代アジアの文化や伝統を基調とした独自の世界観が構築されており、四龍の伝説や各部族の文化、王国の歴史など、緻密な世界設定が物語の基盤となっている。白泉社「花とゆめ」2009年17号から連載。テレビアニメが2014年10月から放送。さらに、舞台やミュージカルが2016年3月から複数公演。2015年3月に小説が刊行された。