吾峠呼世晴の初連載作品にして代表作。大正時代の日本を舞台に、主人公の少年、炭治郎が家族を殺害した鬼を討ち、鬼と化した妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊の剣士として戦う姿を描く物語。炭治郎は左近次に師事して鬼殺隊へ入隊し、善逸や伊之助をはじめとする仲間たち、そして「柱」と呼ばれる最強の剣士たちとの交流を重ねて成長していく。数々の激しい戦いを経て、やがて炭治郎は鬼の始祖である無惨と対峙する。本作は、日本の伝統的な要素と独自の戦闘体系が融合した和風剣戟ファンタジー。「水の呼吸」や「炎の呼吸」など、自然現象をモチーフとした剣術が特徴的な美しい表現で描かれる。鬼殺隊の組織体系や階級制度、呼吸法の体系、鬼の特性など、詳細な設定が構築された世界観となっており、人と鬼それぞれの過去や思いを掘り下げる物語が展開される。集英社「週刊少年ジャンプ」2016年11号から2020年24号まで連載。「このマンガがすごい!2020」オトコ編第6位、第25回「手塚治虫文化賞」特別賞、第50回「日本漫画家協会賞」コミック部門で大賞を受賞。2019年4月に初のテレビアニメ化。2020年10月16日には劇場版アニメが公開された。