妹を鬼にされた主人公が、妹を救うために鬼と戦うファンタジーバトル漫画。大正時代、亡き父に代わり、炭焼きの仕事をしながら母と多くの弟妹と暮らしていた少年、竈門炭治郎(かまどたんじろう)。だが炭治郎が町に炭を売りに行って留守の日、人食い鬼に家族を惨殺され、妹の禰豆子(ねずこ)は鬼に変化させられた。炭治郎は妹を救うために鬼と戦うことになる。2019年TVアニメ化、2020年劇場版がダイヒットとなり社会現象となった。
本作は主人公の炭治郎が、鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)によって鬼になってしまった妹、禰豆子を人に戻し、人々を鬼の脅威から救うために戦う物語である。この世界における鬼は全て鬼の始祖である無惨から血を分けられたり、傷口に無惨の血が入ったことで誕生する。鬼たちの弱点は「太陽」で、日中に姿を現すことはない。そんな鬼たちを斃すために結成されているのが「鬼殺隊」である。彼らが鬼狩りに使う武器は太陽の光を吸収した原材料を使って打たれた「日輪刀」という日本刀だ。この日輪刀は持つ者によって刃の色が変化するため、別名「色変わりの刀」と呼ばれている。炭治郎も鬼殺隊に入り、漆黒の刃をもつ日輪刀を授かることになる。
戦国時代にタイムスリップした少女、日暮かごめと半人半妖の犬夜叉の戦いと恋を描いた和風ファンタジー漫画。神社の娘である中学生のかごめは、ある日家の裏庭にある古井戸に落ち、戦国時代にタイムスリップしてしまう。そこでかごめは封印された半人半妖の妖怪、犬夜叉と出会う。2000年、TVアニメ化、第47回小学館漫画賞受賞。
本作の主人公である犬夜叉は、妖怪である父、犬の大将と人間である母から産まれた半妖である。そのため人間である母の元でも、妖怪である父の元でも差別され育った。そんな犬夜叉は父の形見である「鉄砕牙」を受け継ぐ。鉄砕牙の見た目は錆びて刃こぼれをした日本刀だが、使い手の妖力によって巨大な太刀に変化する。元々は犬の大将が人間である犬夜叉の母を護るため、自らの牙を妖怪の刀剣鍛冶師に与え鍛えさせた妖刀。そのため人を護るという心がなければ扱えず、犬夜叉がかごめを護ろうとした時にその力を発揮した。以降は抜刀だけで犬夜叉の力に反応するようになった。犬夜叉はこの鉄砕牙を巡り、異母兄である殺生丸と戦うことになる。
幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた維新志士のその後を描いた歴史バトル漫画。明治初期、神谷活心流(かみやかっしんりゅう)道場の師範代である少女、神谷薫は、世間を脅かす人斬りが自分の流派である神谷活心流を名乗っていることから犯人捜しに乗り出す。そこで薫は帯刀したひとりの男と出会う。温厚な青年の名は緋村剣心(ひむらけんしん)と言った。1996年TVアニメ化、2012年実写映画化。
本作の主人公である緋村剣心は、かつて幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた維新志士である。剣心は幼き日に自分を拾ってくれた師匠の元で剣の修行をし、飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)を体得。そんな剣心は剣術道場の師範代である薫と出会う。薫は「人斬り抜刀斎」を名乗る神谷活心流の使い手を捜していた。薫は廃刀令が出されているにも関わらず帯刀している剣心に対し疑いの目を向けるが、剣心が持っていた剣は刃と峰が逆になった日本刀「逆刃刀」であった。それは「不殺」を誓い、人を斬らないために剣心が持った刀。明治の世になり、剣心は逆刃刀を手に人々を護りながら諸国を放浪していた。抜刀斎を詐称する偽物を倒し、薫の道場に身を寄せることになった剣心は、人々を守るために戦い続ける。
古今東西の歴史上の傑物が召喚され、戦いに誘われていくファンタジーバトル漫画。1600年、関ケ原の戦いの最中に死を覚悟した島津豊久。だが気がつくと無数の扉が並ぶ空間にいて、謎の男「紫」によって異世界へ送り込まれる。そこは人間以外にもエルフやドワーフ、獣人や竜がいる世界で、豊久は織田信長と那須与一と出会う。2016年TVアニメ化。
本作の主人公である豊久は、薩摩の武士である。豊久は死に瀕した戦いの最中に異世界に送られ、信長や与一と出会う。彼らは「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれ、成り行きからオルテ帝国に簒奪されていたエルフたちを救い、そのまま国盗りをすることに。やがて彼らは「十月機関(オクト)」の長である安倍晴明から、人間を滅ぼすために召喚された「廃棄物(エンズ)」から人々を護ることを依頼される。その戦いのために信長はドワーフたちと協力して銃を作り、与一はエルフたちに弓の指導をする。豊久は元の世界同様、日本刀を手に戦場を駆け抜けるのだった。そして「廃棄物」側にも、刀を振るう優れた剣士がいる。「廃棄物」となった新選組の副長「土方歳三」は、戦場で豊久と激しく刀をぶつけ合うのだった。
魔刀を腕に宿した青年が、武器によって生まれた魔と戦うダークファンタジー漫画。山の中で死んだ母の傍らで発見された赤子がいた。その子は刀匠、緒方亜門に拾われ、凱と名付けられた。凱は亜門の元で刀鍛冶師として修行するが、ある日事故で右腕を喪う。凱は亜門から魔刀「死龍」を潰して製作した義手を与えられる。それが戦いの始まりだった。2018年ネットアニメ化。
本作の主人公の凱は日本刀の鍛冶師の見習いをしていた青年。しかし鍛冶の最中の事故で右腕を喪う。師匠の亜門は彼のために名刀ではあるが魔刀でもある「死龍」を潰し、義手を製作して凱に与える。一方、世界では武器に宿る魔力(武氣・凶氣)に魅入られた者が「武装魔(ブソーマ)」という怪物になり、人々を襲っていた。ある日、凱の兄弟子である辰巳は、亜門の知人の研ぎ師から預かった業物の槍に魅入られ、武装魔に変化。かねてより想いを寄せていた亜門の娘であるさやかに襲い掛かろうとし、凱に止められる。その際、凱も右腕に宿った死龍が刀に変化する。その後、武装魔と戦う一条晴也と出会い、凱は自らの運命と人々を護るために戦うことを決意する。