「鬼」との死闘が始まる！オススメ漫画５選89 Pt.

本作に登場する鬼は、人間を凌駕する身体能力と高い知能を併せ持ち、人間を喰らう異形の怪物だ。物語の世界は人間と、人間を喰らう鬼によって二分されている。人間は鬼と協定を締結。鬼が人間の領域に手を出さない代りに、彼らが自分たちの領域で「食用児」を飼育することを黙認しているのだ。真実を知ったエマは、同じく「食用児」として育てられたノーマン、レイと共に、脱出計画を立案。優しい「ママ」を演じながら孤児院を管理するイザベラを欺くべく、智恵の限りを尽くす。ただし、施設の脱出は自由への第一歩に過ぎない。エマたちにとって真の勝利は、鬼による「食用児」の飼育そのものをなくすこと。エマたちは様々な困難を乗り越え、鬼と戦うこととなる。

本作に登場する鬼は、怨念を募らせた人間が変化したもの。それも鬼と化したのは、平安当時指折りの術者だった蘆屋道満である。800年以上の時を経た道満の怨念は凄まじく、様々な妖術を駆使し、積年の恨みを果たそうとする。そんな道満に対するのは、剣豪・腕十蔵。夢枕のお告げで、許嫁・香奈瑚の身に災いが起こることを知った彼は、人として血を残せなくなることを承知で、狗神・ゴウザをその身に宿した。全ては香奈瑚を護るため。彼の超絶的な剣技と一本気な心は、鬼と化した道満をも追いつめる。やがて物語は、道満と清明の800年以上の因縁を中心に、秦の始皇帝にまで遡る、壮大なスケールで展開していく。

本作に登場する鬼は、謎のヴェールに包まれた「世界鬼」。人間と人間世界に対して溢れんばかりの敵意を示す異世界の住人である。主人公・東雲あづまを含む、「鏡の国のアリス症候群」を患う7人の男女は、疑似宇宙「ワンダーランド」に召喚され、この「世界鬼」6体を倒すよう命じられる。それぞれが常識外れの能力を持つ「世界鬼」に対し、あづまたちの武器となるのは、イメージの力。「ワンダーランド」での彼女らは、銃や大砲といった武器を実体化できるのだ。ただし、そのためには武器そのものの知識と理解が不可欠。高度な武器ほど深い知識が要求される。彼女らは「世界鬼」との過酷な戦いを重ねながら、鬼と現実世界の関わりを徐々に知っていくこととなる。

「桃太郎」が元だけあって、本作に登場する鬼は、頭に角を生やした怪力の持ち主という、オーソドックスなタイプが多い。また、鬼の中には怪力ばかりでなく、仙術や鬼砲といった特殊能力を持つ「高鬼」もいる。さらに魔物や亜人も出現し、桃太郎本人にも違いはある。日本で鬼を退治した桃太郎（キビツミコト）は、国外にも鬼がいることを知り、相棒の犬と共に海を渡った。長髪で端正な顔立ちなのキビツミコトだが、一度鬼を目の前にすると、その表情は一変。凄絶な笑みを浮かべつつ、日本刀を手に喜々として殺戮に興ずる。人助けよりも鬼退治を優先するキビツミコトは、まさに鬼の天敵という表現が相応しい人物である。

本作に登場する鬼は、人間を凌駕する身体能力を備え、人間を喰らう。また、首を刎ねられても死なず、常識外れの治癒力を持っている。ただし、日の光を浴びると焼け死ぬため、基本的に夜しか出歩かない。数多くの人間を喰らった鬼の中には、肉体を変化させ、妖術を使う者もいる。さらに人間の姿を装い、人に紛れて暮らす鬼もいるのだ。そんな鬼と戦うのが、政府非公認の組織「鬼殺隊」だ。全国各地の「育手」が素質のある者を鍛え、最終試験を生き抜いた者のみが「鬼殺の剣士」として入隊を許される。主人公・竈門炭治郎は、数々の試練をくぐり抜けて「鬼殺隊」へ入隊。家族の仇である鬼と戦いながら、鬼と化した妹・禰豆子を元に戻す方法を探し求めていく。