私はどうやら「コミュ障」かもと悩む方へ…オススメ漫画集めてみた0 Pt.

顔や体格などで差別され、努力しても些細なことで全てが無駄になる理不尽で不平等な世界。学力も運動も顔面偏差値もコミュ力も大したことのない自身のことを、生まれつきの「弱キャラ」だと認識している文也にとって、人生はとんでもないクソゲーだった。しかし文也はそんな現状に満足しており、リアルを充実させるための努力をしようとは考えていない。ゲームさえあれば、それで十分だったのだ。しかし、ゲームのオフ会で「アタファミ」日本2位の実力を持つ「NO NAME」が葵であることが発覚。彼女から人生というゲームに向き合えと命じられたことをきっかけに、文也はリアルで様々な目標・課題をこなしていくことになる。非リア充・文也の人間的成長を最後まで見守ろう。

通勤ラッシュ時の満員電車で出会った小日向と駒田。駒田に好意を抱いた小日向は勇気を出して彼女に「友達になってほしい」と頼み、その頼みは意外なほどあっさりと受け入れられる。小日向に初めて女友達ができた瞬間だった。駒田は小日向より年上な、気鋭の女流棋士。段級位は女流二段だ。将棋の世界で活躍している彼女と、特別なものを何も持っていない自分。駒田との間に大きな格差があることを知った小日向は、その事実に打ちひしがれる。すでに詰んでいる雰囲気すらある小日向の初恋。それでも諦められない小日向は、コミュ障なりに精一杯の努力をして駒田に向き合っていく。果たして、小日向の恋は実るのか。2人の関係の行方から目が離せない作品だ。

智子はモテない女。いわゆる「喪女」。しかもコミュ障で周囲との関わりが薄いぼっちである。高校に入学して2ヶ月、彼女は恋人どころか友人すらできない状況にあった。焦った智子はモテるための行動を開始するのだが、彼女の努力は斜め上過ぎてどれも空振り。状況を改善するどころか、痛々しさが増していく。本作の魅力は、智子の目線をとおして、ぼっちあるあるネタが面白おかしく描かれている点。そして、智子が数々の失敗を繰り返しながらも少しずつ友達を作っていく様子だ。ぼっちな智子の痛さと切なさに、時折描かれる心温まるストーリーが絶妙なバランスとなっている。智子は夢見たリア充生活を送ることができるようになるのか。物語を楽しみながら智子を応援しよう。

大学に入り、元々苦手だったパリピや陽キャに対してさらなる苦手意識を持つようになった田中。彼らと関わることがないバイト先を探していた田中が目をつけたのが、アニメショップだった。ここなら、自分の苦手とする人種はやってこない。そう思った田中であったが、実はこの店の客は彼のもう1つの苦手によって支えられていた。田中が苦手としていたのは女性。そしてアニメ屋本舗乙女ロード店は、客の7割が女性という店だったのだ。その事実に気づくも、時既に遅し。面接から逃げることもできず、田中はこの店で働くことになる。慣れない環境にビクビクしながらも働く田中と、彼を取り巻く個性豊かなキャラクターたちのやり取りが楽しい作品である。

美鈴が時間を止められるようになったのは、小学生の頃。学校で嫌なことがあり、消えていなくなりたいと願った瞬間、自分以外の周囲の時間が止まっていることに気がついた。それからは、都合が悪くなると時間を止め、気がつくと友達が作れないコミュ障になっていた。そんな彼女の楽しみは、時間を止めて他人を覗き見ること。中でも美人でクラスの人気者である村上遥に興味津々で、遥のスカートの中を覗き見ることが好きだった。ところがある日、何故か時間停止の能力が効かず、遥にこれまでの行動がバレてしまう。遥に弱みを握られた美鈴は、彼女の言うことを何でも聞くことになった。止まった時間は2人だけの時間。そんな時間を繰り返すうちに、美鈴と遥の距離はどんどん縮まっていく。