若手強豪の筆頭、倉田厚七段のことば。
倉田七段は囲碁を覚えてわずか2年でプロになった作中一番ともいえる天才棋士で、囲碁を覚える前は競馬の一着を当てることに夢中になっていたという天性の勝負師タイプ。
人懐っこく、ヒカルのこともその才能を見抜いてか、けっこう頻繁に絡んでくるどこか憎めないキャラでもある。
その倉田七段が言ったことば、「本当に怖い存在なのは上にいる王者ではなく、下から必死に上がって来ようとしている連中だ」ということ。
実際の世界でも、勝負の世界では世代交代は絶えず行われている。
勝負の歴史は、下が上を追い抜いてきた歴史とも言い換えることができるかもしれない。
社会でもこれと同じことがいえる。心に留めておきたいことばである。