パリが舞台で主人公が女性の漫画5選12 Pt.

花の都ともいわれるフランス、パリ。フランスの首都でありエッフェル塔や凱旋門、ノートルダム寺院など世界的にも有名な建築物も多く、昔から様々な文化が集う場所としても知られている。今回はそんなフランスのパリを舞台にヒロインたちが活躍する作品を紹介する。

パリが舞台で主人公が女性の漫画5選

出典:KADOKAWA


『異国迷路のクロワーゼ』

『異国迷路のクロワーゼ』

出典:KADOKAWA

19世紀のパリを舞台に日本人少女の成長を描くヒューマンドラマ漫画。19世紀後半、日本でいうと明治時代の中頃であり、海外旅行がまだ一般の人々には高嶺の花だった時代。日本人の少女、湯音(ゆね)は、奉公のために単身フランスのパリへと渡った。彼女はパリの下町にある商店街「ロアの歩廊」にある鉄工芸店、「ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)」で働くことになる。異国の地、パリで頑張る湯音と、彼女を取り巻く人々の日常が描かれていく。2011年テレビアニメ化。

時は明治半ば、鎖国の解けた日本の文化が世界中に輸出され、遠い海の向こうではエキゾチックな日本の文化が評判になっていた。湯音は長崎から店の創始者であるオスカーに招かれ、パリの下町にある鉄工芸店「ロアの看板店」で働くことになる。だがオスカーの孫で、3代目の店主でもあるクロードは日本の風習に理解が無く、失敗を重ねる湯音に対して冷たく接してしまう。それでも健気に頑張る湯音とクロードは少しずつ理解を深め、互いに打ち解けていく。だが湯音のパリ生活も順調に見えた矢先、訪れた百貨店で火災に巻き込まれてしまう。さまざまな出来事に翻弄されながらも、湯音が異国の地で成長していく姿が描かれる。


『この娘うります!』

『この娘うります!』

出典:amazon

純粋無垢な少女が恋をし、世界が変わっていく様子を描いた長編ラブコメ漫画。パリに住んでいるドミニク・シトロンは、今年で15歳になる女の子。早くに母親を亡くし、子供服デザイナーの父親の愛情を一身に受けて育っていた。生まれた時からずっと父親の作る清楚な子供服に身を包み、その清楚な服装と同様に純粋に育ったドミニクを、友人たちはファザコンだとからかう始末。そんなドミニクに、友人たちは赤いドレスをプレゼントする。

ドミニク・シトロンは「今年は何かすてきなことが起こればいいな」と夢見ているパリ在住の女の子。母親を10年前に亡くしたドミニクは、子供服デザイナーである父親の愛情を一身に受けて育っていた。父親の作る清楚な子供服に身をつつみ、友達が恋愛話に花を咲かせる中に、父親とどんなに楽しく過ごしたかという話で混ざろうとする。そんなドミニクを友人たちはファザコンだとからかう。友人たちはドミニクの15歳の誕生日にプレゼントを贈ることにした。それはドミニクが普段着ることのない、肩の開いた真っ赤なドレスだった。少しずつドミニクの中で女の子としての意識が変わり始めたころ、ドミニクはモデルクラブにスカウトされ、彼女の人生が大きく動き始める。


『ベルサイユのばら』

『ベルサイユのばら』

出典:集英社

18世紀のフランス、ベルサイユを舞台に繰り広げられる歴史ラブロマンス漫画。一大ブームを巻き起こし、今なお舞台化されるなど人気の高い不朽の名作。悲劇のフランス王妃、マリー・アントワネットとその恋人フェルゼン、そして王家に仕える軍人となるべく男として育てられた男装の麗人オスカルと、親友として共に育った幼なじみのアンドレを中心として、フランス革命前夜の激動の時代を描く。1979年のテレビアニメ化を皮切りに実写映画、ミュージカルなど多数メディア化された。

1755年、ヨーロッパの3つの国々に、やがてベルサイユで出会うことになる3人がそれぞれ生を受けた。北欧のスウェーデン貴族ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン、男装の麗人となるオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ、歴史に名を残すフランス最後の王妃、マリー・アントワネット。フランスに皇太子妃として嫁いできたマリーを守護するのは、代々王家の軍隊を統率してきた由緒ある軍人の家の跡取りとして、男として育てられたオスカルだった。豪華絢爛なベルサイユ宮殿を舞台に、マリーとフェルゼンの恋物語や、オスカルとその幼なじみのアンドレの身分を越えた愛が描かれる。歴史の荒波や身分の違いといった逆境に抗う愛の形は少女漫画の王道として多数のファンの支持を得ている。


『のだめカンタービレ』

『のだめカンタービレ』

出典:講談社

ふたりの若い音楽家の恋を描いた音楽コメディ漫画。音大のピアノ科に在籍しながら指揮者を目指す千秋真一(ちあきしんいち)は将来に行き詰まりを感じ悩んでいた。この学校の学生は誰もヘタクソばかり。そう思っていた千秋だったが、ある日校内で極上のピアノ演奏を耳にする。第28回講談社漫画賞少女部門受賞。2007年テレビアニメ化。

千秋は有名ピアニストを父に持ち、優秀な生徒にしか教えないというカリスマ教授のお気に入りで、学校のプリンスと名高いオレさま系男子だった。幼い頃に出会った天才指揮者ヴィエラを師と仰ぐ千秋は、自らも指揮者を目指していたが、飛行機恐怖症のため留学もできず、将来に行き詰まりを感じ悩んでいた。ある日担任教授と対立、決別した千秋は、自暴自棄になって酔いつぶれる。そしてゴミの山の中で目覚めた千秋の目の前には、極上のピアノソナタを奏でる女性の姿があった。それが千秋と野田恵(のだめぐみ)…通称「のだめ」の運命的な出会いだった。のだめは天賦の才を持ちながらも、楽譜を読んだり正確に弾くということを苦手としていたが、千秋との出会いで真剣にピアノに取り組むようになる。やがてオケの公演で花々しい活躍を遂げた千秋は、のだめとともにパリへ留学することになるのだった。


『夢色パティシエール』

『夢色パティシエール』

出典:集英社

素人だった少女が努力と根性でパティシエを目指す学園漫画。天野いちごは家族もあきれるケーキ好き。将来の夢はケーキを作るパティシエになって、笑顔でいっぱいのお店をひらくこと。いちごはとある出会いで、憧れのパティシエであるマリー・リュカスが作ったパティシエを育てる学校、聖マリー学園日本校に入学することになった。そこでいちごは学校の伝説にあったスイーツ精霊のバニラと出会う。第56回小学館漫画賞児童向け部門受賞。2009年テレビアニメ化。

天野いちごはパティシエに憧れる、ケーキ大好きな14歳の女の子。いちごはある日家族で行ったケーキバイキングの会場で、製菓学校、聖マリー学園の講師、アンリ先生と出会う。彼の誘いで聖マリー学園に通うことになったいちごだったが、実はお菓子作りは初心者。学園への転入と同時に、ルックス良し、成績良しで「スイーツ王子」と呼ばれる3人の同級生男子と同じチームに配属される。しかし素人同然のいちごは失敗を繰り返し、真剣にパティシエを目指すスイーツ王子から考えが甘いと叱責される。反省して練習を重ねるいちごの前に学校の伝説にあったスイーツ精霊のバニラが現れ、パートナーとなってスイーツ作りを教える。様々な経験を積んだいちごたちはフランス校への留学生へと選ばれ、卒業後はパリの街角に小さなパティスリーをオープンさせる。


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