美女でイケイケな霊能力者とアシスタントの男子高校生、そして幽霊の女の子が様々な霊トラブルを解決するオカルトコメディ漫画。凄腕のゴーストスイーパー(除霊者)として世界で名を馳せている美女、美神令子。美神の事務所には時給250円で雇われている男子高校生の横島忠夫と、幽霊の女の子、おキヌがアシスタントとして勤務、彼女を支えていた。1993年TVアニメ化。
本作は霊や妖怪などの類が一般的に認知されている世界が舞台だ。そのため、霊関係のトラブルを解決するGS(ゴーストスイーパー)という職業が成立している。主人公の美神令子はこの業界でも有名な凄腕のGSだ。美神はワンレンのロングヘアにボディコンスーツという、バブル経済時の象徴のようなイケイケ外見の美女。天才的な霊能力の持ち主でお金を稼ぐことに情熱を注いでいる。美神のこの外見に惑わされた、本作のもうひとりの主人公である横島は、安い時給で美神のアシスタントとしてバイトをしていた。また除霊の最中に出会った300年前に亡くなった少女、おキヌも幽霊だという理由で時給たった30円で令子の事務所で雑務をこなしている。そんな3人が様々な霊絡みのトラブルを痛快に解決していく。
「鬼の手」を持つ教師が、霊や妖怪から子どもたちを護るオカルト学園漫画。童守小学校5年3組の担任教師である「ぬ~べ~」こと鵺野鳴介(ぬえのめいすけ)。普段はオカルトの話ばかりする、ちょっとドジでスケベな若手教師だが、彼は本物の霊能力者であった。生徒を守るためなら何倍もの霊力を発揮するぬ~べ~は、いざとなればその左手に封印された「鬼の手」を解き放ち、生徒を襲う妖怪に立ち向かうのだ。1996年TVアニメ化、2014年実写ドラマ化。
本作は悪霊や妖怪と闘う主人公と、生徒の子どもたちを描いた物語だ。コメディの回もあれば、本格的なホラーやバトルが描かれている回もある。主人公のぬ~べ~は子どもの頃、その霊能力の強さのせいで様々な霊障に遭い「化け物」と呼ばれ苛められていた。そんな彼を救ってくれたのは、恩師であった霊能力者教師の美奈子先生。だが彼女は、悪霊によって命を落としてしまう。ぬ~べ~は恩師の遺志を継いで教師となり、左手の手袋の下に封印した「鬼の手」の力を使い、生徒たちを悪霊や妖怪から護るため戦うのだった。続編として『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』、『地獄先生ぬ〜べ〜S』が、スピンオフ作品として『霊媒師いずな』が発表されている。
異能の力を持つ美少女と、彼女の助手を務める青年が遭遇する事件を描いたダークファンタジー漫画。綾里けいし原作のライトノベルのコミカライズ作品。14歳の美少女、繭墨(まゆずみ)あざかは繭墨霊能探偵事務所の所長である。あざかは紅い唐傘を媒介に異界と繋がったり、夢を渡ることが出来る力を持っていた。そんなあざかの元に舞い込む依頼は異様な謎に満ちていた。
ライトノベル原作の作品ではあるが、内容は残酷さを多く含むダークファンタジーである。主人公の繭墨あざかは、代々霊能力を保持する一族「繭墨家」の生き神と崇められている少女だ。彼女はとてつもなく強い霊能力を持っているが、性格は傲慢で我がまま、そしてチョコレートしか食べないという極度の偏食家。そんなあざかは、恋の妄執から腹に鬼を孕まされた青年、小田桐勤と出会う。鬼によって瀕死の状態になっていたところを救われた小田桐は、そして体内の鬼を鎮めてもらうためにあざかの元で働くことに。そして小田桐は、否応なしに繭墨家に関わる騒動に巻き込まれていく。
霊感体質の青年が死後の世界にある会社GSG(極楽送迎)にスカウトされ、働くことになるコミカルなオカルト漫画。ある晩、大学受験を控えた堤円(つつみまどか)はウサギの着ぐるみと老人がケンカしている場面に遭遇。老人は近所の顔見知りで、先日その人の「通夜」に出たばかりだった。ウサギは円に老人の成仏の手伝いをしないかと持ちかける。『お迎えデス。』のタイトルで2016年TVドラマ化。
主人公の円は霊が見えたり、霊を自分の体に憑依させることができる霊感体質の青年。ある晩、顔見知りの老人の霊が成仏したくないと、ウサギの着ぐるみを着た死神、ナベシマとケンカしていた。ナベシマは魂をあの世に連れていく会社GSG(極楽送迎)の社員だった。ナベシマは円の状況把握能力と霊感体質を見込んでその老人の未練を晴らし、成仏させるためのバイトをしないかと持ちかける。最初は断る円だったが、人情から行動して結果的に成仏を手伝うことに。以降、ナベシマや死神のゆずこ、そして自分と同じ人間だがGSGでバイトする少女の幸と共に、人々の魂を救うため奮闘していくことになる。
知恵の神の力を手に入れた少女と不死身の青年が、オカルト絡みの事件を解決する怪奇ミステリー漫画。名家の令嬢である岩永琴子は義眼の右目と義足の左足を持つ少女。琴子は人ならざるものを視る力を持っていた。そんな琴子が一目惚れしたのは、不死身の青年、桜川九郎であった。そんな彼らは真倉坂市で起きた怪異を追うことになる。2020年TVアニメ化。
ヒロインの琴子は幼い頃、妖怪たちから「知恵の神」になってほしいと頼まれ、右目と左足を捧げてこの世ならざるモノを視る力を手に入れた。そんな琴子が15歳の時一目惚れし、紆余曲折を経て付き合うこととなった九朗も、普通の人間ではない。彼は幼い頃に不死身となる「人魚」の肉と、未来を予言できるが予言すると死んでしまう「件(くだん)」の肉を食べさせられ、予言と不死身の力を手に入れた人ならざる者だった。琴子はその優れた頭脳と推理力で、知恵の神として妖怪たちの悩みを解決するという務めを果たしており、九朗はしばしばそれに同行し力を貸していた。そんなある時、真倉坂市で死んだはずのアイドルが幽霊となって人を殺しているという噂が立つ。怪異の気配を感じたふたりは、事件解決のため真倉坂市を訪れる。