この作品の最終回に注目!87 Pt.

どんな作品にも最終回というものはやってくる。その最終回が感動的なのか、予想外で衝撃的なのか、はたまた予想内のものなのか、作品によって様々なラストが待っている。今回は絶対見るべきおすすめ最終回の作品を10作品紹介する。

笑いあり涙ありの最高のコメディ作品!学園のお助け部、通称「スケット団」があらゆる生徒たちのお悩みを解決していくストーリー!生徒たちの一般的なお願い事から、時には無茶苦茶なお願いまで、濃いキャラクターたちのお悩みは解決も困難極まりない!大体が一話完結のストーリーのギャグコメディで描かれているが、時に感動するストーリーで読者の涙を誘う。主に友情や仲間の絆をメインにしたものが多く、特に「スケット団」のメンバーたちの壮絶な過去編で印象深いものが描かれている。最終回に向かっていくにつれ、仲間を意識としたストーリーが増えていき、内容もおふざけなしのものに変化していく。しかしたまにツッコミやボケが入って笑いを誘い、さらに読みやすく見ごたえのあるものとなっている。高校三年生になり「スケット団」のメンバーが目指す将来とは。そしてそのために進んでいく進路とは。さらに苦悩を共にした「スケット団」にとって最高の感動が彼らを待っている。笑いと感動の涙なしでは見られないこの作品を見逃すな!

落ちこぼれ生徒と謎の生物の絆と暗殺の物語!物騒でグロテスクな内容が想像できるタイトルだが、そのようなストーリーではない。もちろん、物騒と言えるものも含まれてはいるが、見るに堪えないような描写は描かれていなく、ホラーサスペンスのようなものが苦手な人でも読みやすいイラストとなっている。『暗殺教室』というように、暗殺を学ぶクラスの生徒たちの話であり、その教師がタコのような謎の生物であるというマニアックな物語である。しかし、中を開けば感動ものが多く、生徒たちの苦手分野や、悩みを謎の生物である「殺せんせー」と克服していくというものが多い。落ちこぼれというだけあって大きな悩みが多く、それは現代の若者の悩みとも重なる部分があるため、若い世代が多いマンガ読者にとってこの作品は、自分に勇気を与える作品になるかもしれない。どの話を読んでも結果的に感動につながるものが多いが、最終回に至ってはその非ではないほどの涙を流すことができるだろう。

「有村架純」と「福士蒼汰」主演で実写映画化もされた、王道のピュアラブストーリー!全女性が涙を流せる感動の恋愛物語。恋を知らない女の子「木下仁菜子」が恋をしたのは、学年一のイケメン男子「一ノ瀬蓮」。周りほどのミーハー心で「蓮」に興味を持っていたわけではなかったが、電車で偶然話しをした瞬間「蓮」に恋をした。恋をしたことがない「仁菜子」にとって、それが恋なのかは曖昧だったが、「蓮」と関わっていくうちにどんどん「蓮」を想うようになっていく。イケメン男子というだけではなく、「仁菜子」は中身も見据えて「蓮」に恋をした。そんな素直な「仁菜子」に「蓮」も惹かれていくが、「蓮」にはどうしても「仁菜子」とは付き合えない事情があった。届きそうで届かない距離がもどかしい純愛ラブストーリーの最後は、誰もが涙に包まれる終わりを遂げるのだ。

腐女子が超絶美少女に大変身でモテ期到来!イケメン男子たちとドキドキ逆ハーレム!「芹沼花依」は、男の子同士の恋愛が大好物な腐女子。そのため自分の恋愛には全く興味がない。というより、縁が全くなく、容姿も気を遣わないコロコロ体型。それでも何かとイケメン男子たちとの交流には縁があった。そんなある日、大好きなキャラクターの死によって食事が喉を通らず激やせ。するととんでもない美少女に変貌を遂げたのだ。それから交流のあったイケメンたちに好意をよせられるようになるも、「花依」は男子同士の恋愛が見たい。そんな彼らがなぜか自分に!?まさに『私がモテてどうすんだ』という状態になってしまうのである。イケメンたちからの猛烈アピールで戸惑いながらも何かと楽しむ姿があるが、大体がBL要素のときめきに変わってしまう残念な女子が主人公というのがこの話の面白ポイントでもある。そんな自分の恋愛に全く興味がない「花依」は自分の男として、相手を見つけることができるのだろうか。

社会現象ともなった不動の人気作!ノートに名前を書かれた人間は死ぬという大胆かつシンプルな発想からは、想像もできないほどの濃い内容となっている。1人の少年「夜神月」が死神のノート「デスノート」を拾ったことから物語は始まる。秀才の「月」にとってこの世界は退屈でしかない。そんな時に手にした「デスノート」はまさに神からの贈り物。犯罪で腐りきったこの世の中を変えていこうと考える。そのおかげで犯罪は減少し、謎の現象を起こす人物を世間の人々は「キラ」と讃えるようになった。しかし、警察がこの現象を見過ごすはずがなく、「キラ対策本部」が立ち上げられることになった。そのトップに立つ男こそが、探偵である「L」である。こうして「キラ」VS「L」の戦いが幕をあけたのだ。その他にも「デスノート」を狙う者たち、多くの死神たちが現れ、後半に連れて物語は複雑化していく。果たして勝つのはどちらなのか。誰もが想像もできないような終わりを遂げる本作は必見である。

200巻まで続いた超長寿マンガ!「こち亀」の愛称でみんなから愛された国民的マンガが終結!警察を舞台にしたコメディマンガで、主人公「両津勘吉」が様々なトラブルを起こすしっちゃかめっちゃかなストーリーである。大体が1話完結の物語で、終盤は大抵オチで終わる。魅力はなんといっても「両津」の存在である。人間離れしたその考えと体力から周りの人も巻き込む問題人。それでも何かと愛される存在なのが凄いところである。しかし巻数が増えていくにつれ、少しではあるがまともになってきたようにも見える。特に女性に関してはほとんど興味を持たなくなり、もっぱら金にしか目がいかなくなった。そのため、金もうけのことに関しては頭がとても働く。成功もなんどか収めるが、なぜか結果的に貧乏に戻ってしまうところがオチとなっている。200巻分休まず活躍してきた「両津」はラストにどのような活躍を見せてくれるのだろうか!

『ふしぎ遊戯』で描かれた朱雀と青龍版より遥か昔に起こった出来事。玄武版を描いたストーリーである。『ふしぎ遊戯』でも物語のカギとなり、かつ二人の「玄武七星士」も登場していた。そんな彼らの生きていた時代を舞台にした物語である。事の発端は『ふしぎ遊戯』と同じように本の中に吸い込まれたことが原因で始まる。玄武の巫女となる「奥田多喜子」が「玄武七星士」の一人「女宿」と出会い、玄武を召喚するために「玄武七星士」を探す旅に出る。『ふしぎ遊戯』と違い、二つの七星士が敵対する話ではないが倶東国と敵対している。『ふしぎ遊戯』でもそうだったが、倶東国の人物が敵キャラとして描かれることが当然のようになってしまっている。神獣を召喚するには、巫女の命を犠牲にする可能性がある。より強い心を持たなければ喰われてしまうのだ。果たして「多喜子」は、無事玄武を召喚し国を救うことができたのか。

「北乃きい」と「福田沙紀」主演でドラマ化された、いじめをテーマにした話題作。ある出来事が原因でふさぎ込んでしまった「椎葉歩」は、高校で話しかけてきてくれた「安西愛海」と仲良くなる。しかし、彼女は自分が気に入らないことがあると簡単に人を陥れる悪魔だった。そして「愛海」の手はついに「歩」に本格的に降り注いできたのだ。命の危機にもさらされるほどのいじめを受ける「歩」だったが、友達となった「羽鳥未来」や「薗田優樹」と共に強く生きることを決意し、「愛海」に立ち向かっていくようになる。そのことが気に食わない「愛海」はより「歩」に対し、卑劣な罠を仕掛ける。虐める者が強者なのか。大勢というものには何者も敵わない。だから人は一緒になっていじめるし、それを止めようともしない。しかし、それでも立ち向かう勇気を持つ者こそが強者だろう。いじめた者、いじめられた者に待つ運命とは。

輝く世界で活躍するアイドルたちの、裏で努力する場面も描かれたリアルアイドルストーリー!私たちの元気の源ともなってくれるアイドルたち。表向きはキラキラ輝いていて、楽しそうなお仕事と思う人もいるだろう。しかし、アイドルたちに待つのは楽しいことばかりではない。人並み以上の努力や、常にカメラにスキャンダルを狙われる自由のないプライベート。それでもファンを笑顔にしたいアイドルたちの苦悩と成功を描いたマンガである。物語は1部、2部と別れており、それぞれで主人公が交代する珍しくもあり、2度違った目線で物語を見られる面白い構成となっている。1部はアイドルグループ「CRASH」の結成から成功までを主人公「花」と描いたストーリーであり、2部はスターとなった「CRASH」と、2部の主人公「ユイ」という一人の少女の物語。人気アイドルのメンバーに囲まれながら過ごす日々は誰もが憧れる生活!まさにシンデレラストーリーと言える2部は特に注目だ。