『刀剣乱舞-花丸-』刀剣男士便覧「骨喰藤四郎」70 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

戦装束は「粟田口」揃いの紺色軍服に、白い手袋をはめている。ちなみに「鯰尾藤四郎」とは、武具の位置などが反対。内番服も揃いの白シャツにジャージ。薄い紫色のボブヘアーと紫色の瞳、あまり変わらない表情が特徴だ。刀であった頃に焼けたせいで記憶の大部分を失くしており、少々ドライで無口な性格。
それでもあれこれと世話を焼いてくれる「鯰尾」のことは信頼しており、一緒にいることも多い。また「一期一振」のことで落ち込む「藤四郎」兄弟たちを心配する心優しい一面もあれば、一部の「刀剣男士」によって結成された「幽霊退治戦隊」に参加するくらいには、人（刀）付き合いも良い。

号：「骨喰藤四郎（ほねばみとうしろう）」
刀長：一尺九寸四分（約58.8センチ）
刀工：「粟田口吉光」
制作時期：鎌倉時代
主な元所有者：「足利家」、「豊臣秀吉」、「徳川家」、「豊国神社」など
保存場所：京都国立博物館（寄託）

短刀作りの名手「粟田口吉光」作とされており、制作当初は「薙刀」であった。「切る真似ごとをしただけで骨が砕ける」とまで言われた、鋭い切れ味が名前の由来。数本の「写し」が打たれるほど、出来や形が非常に優れた刀である。
「大坂夏の陣」の火災では無事だったが、「明暦の大火」にて焼けてしまう。打ち直された後は「徳川家」から「豊国神社」に渡り、1925年に旧国宝に指定、現在は重要文化財である。「京都国立博物館」に保管されてはいるが、本来の所有元は「豊国神社」。
2016年には約400年ぶりに、「鯰尾藤四郎」と揃って展示されたことで話題となった。