男子禁制!?美しき「百合」の世界179 Pt.

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「私立リリアン女学園」高等部1年の主人公「福沢祐巳」は、ある日憧れていた先輩「小笠原祥子」から服装の乱れを直されたことがきっかけで、「山百合会」という生徒会に足を踏み入れる。それから主人公を中心に繰り広げられる、乙女たちの学園群像劇。
「百合」と言ったらまず最初に、本作を思い浮かべる人も多いはず。近年では女の子同士の恋愛を扱っている作品も多い中、このマンガにそういった恋愛要素は出てこない。あるのは先輩と後輩が「姉妹」になる約束をする「スール」と呼ばれる制度だ。これにより両者には「心の絆」が芽生えるのである。「百合」を広く認知させた作品なので、ぜひチェックしてもらいたい。

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中高大一貫の女学校「清蘭学園」に通う「白峰あやか」は、才色兼備で誰からも慕われる少女。しかし高等部から編入してきた「黒沢ゆりね」に成績で負かされてしまい、負けん気の強い「あやか」は彼女をライバル視する。ところが、どうやら「ゆりね」は「あやか」に気があるようで……。
ある人物との出会いで主人公の環境が一変してしまうというのは、「ボーイズラブ」だけでなく「百合」にとっても醍醐味。ストーリーはオムニバス形式なので、主人公たち以外のキャラクターの恋愛模様も楽しめる。また毎話どこかに挿入されているキスシーンも見どころの1つなので、「百合」を堪能したい人にはオススメ。

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校内屈指の美少女「あさき」は、通学途中の電車内で偶然「ツネ」という後輩に出会う。染色した髪とマスクをつけた彼女は、クラスでもどこか遠巻きにされていた。そんな後輩が自分を慕ってくれるのが嬉しい「あさき」だったが、マスクを取った「ツネ」の顔を見てから気持ちに変化が表れ始めて……。
本作は短編集となっており、収録内容の前半が表題作となっている。相手への好意を自覚した瞬間の気持ちや、徐々に相手に惹かれていく登場人物の心情など、繊細な心理描写が丁寧に描かれている。読了後はほっこりすると同時に、どこか爽やかな切なさも残る作品。