秋口に花を咲かせるイネ科の多年草「荻」と、マメ科の落葉低木「萩」。漢字で書くと区別がつきにくいこの2文字にちなんで、今回は名前に「荻」か「萩」がついている漫画家5名とその代表作を紹介しよう。
「荻」と「萩」は似た漢字で間違いやすい。そんな判別しにくい「荻」か「萩」が名前に入っている漫画家の作品をピックアップして紹介。
出典:集英社
秋口に花を咲かせるイネ科の多年草「荻」と、マメ科の落葉低木「萩」。漢字で書くと区別がつきにくいこの2文字にちなんで、今回は名前に「荻」か「萩」がついている漫画家5名とその代表作を紹介しよう。
出典:マンガペディア
伝説の魔導師ダーク・シュナイダーが、本能の赴くままにやりたい放題しつつも、世界の命運を背負い、戦いを繰り広げるバトルファンタジー。傑出した画力に裏打ちされたシーン描写、ストーリーテリングは、『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博をはじめ、多くの漫画家やクリエイターに影響を与えている。
【ピックアップ作家:萩原一至(はぎわら かずし)】
萩原一至は、美麗な線で緻密に描き込まれた、圧倒的なクオリティの作画で知られる漫画家だ。『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』は、そんな彼の代表作となるバトルファンタジー。天使や悪魔、ヨハネの黙示録などを題材にとった、魅力的なキャラクターや、綿密に練られた世界観が魅力だ。漫画やアニメ、特撮、コンピューターゲームなど、様々なエンターテイメント作品のパロディや、現在の少年誌であれば、 自主規制がされると思われるような描写も、本作に彩りを添えている。
出典:マンガペディア
孔雀明王を守護神に持つ、裏高野の退魔師である主人公・孔雀が、悪霊や化物を退治する伝奇アクション。シリーズ作品に『孔雀王 退魔聖伝』、『孔雀王 曲神紀』、『孔雀王-戦国転生-』が、スピンオフ作品に『孔雀王 ライジング』がある。1988年、1989年、1991年、1994年にOVA化。1988年、1990年に実写映画化された。
【ピックアップ作家:荻野真(おぎの まこと)】
荻野真はオカルト・ホラー系、SF系ジャンルを得意する漫画家。生者に害をなす荒魂とそれを阻止せんとする鴉一族の戦いを描く『夜叉鴉』や、電脳世界をモチーフとした『ALGO!(アルゴ)』など、独特な世界観を持つ作風がファンに支持されている。そんな荻野真の描く『孔雀王』は、世界各地の神話やおとぎ話などをキャラクターや物語に巧みに取り込んで、作品世界を描き出している。法力を発動する手段である印呪(いんじゅ)を孔雀がカッコよく唱える場面はファンを虜にした。
出典:集英社
父親の暴力が絶えない家庭で育った15歳の少女・来宮花(きのみや あや)は、「ここに居たくない」と念じた事をきっかけに“透明になる力”を得る。その力を使い「父親殺し」という大罪を犯してしまった少女の苦悩と後悔、そして葛藤の日々を綴る異色のヒューマンドラマだ。
【ピックアップ作家:荻野純(おぎの じゅん】
荻野純は「ジャンプSQ.」「少年ジャンプ+」を中心に活躍する新鋭作家。初連載作品はヒーローアクションの『γ -ガンマ-』であり、『透明人間の骨』は2番目の連載作品となる。等身大のヒーローの姿を様々な角度から描いた『γ -ガンマ-』と同様に、本作では主人公・花をはじめとする登場人物たちの心情を丁寧に描き出している。物語をじっくりと噛みしめながら楽しめる、静謐な作風が特徴だ。孤独でかたくなだった花の心が、友人の優しさに触れて氷解していく描写には、読んでいて温かい気持ちになると同時に、胸を締めつけられるような思いに駆られる。読み終わった後に、いろいろと考えさせられる作品である。
出典:マンガペディア
舞台は16世紀のフランス宮廷。フランス国王の娘である6歳の少女・マルゴが、歴史の波に翻弄されながらも、情熱的に生き抜いていく姿が描かれる。少女漫画界の巨匠・萩尾望都が、フランス王アンリ4世の最初の王妃となったマルグリット・ド・ヴァロワを題材に描く、初のオリジナル歴史漫画でもある。
【ピックアップ作家:萩尾望都(はぎお もと)】
萩尾望都は、1970年代に少女漫画の革新を担った「花の24年組」のひとりであり、木原敏江や青池保子らと共に少女漫画界を牽引してきたレジェンド的存在。『ポーの一族』や『残酷な神が支配する』、『イグアナの娘』など代表作は数えきれないほどあり、手掛ける作品のジャンルも多岐にわたる実力派だ。そんな「漫画界の神様」ともいうべき萩尾望都が満を持して創作したのが、この『王妃マルゴ』である。「萩尾望都の新境地」とも謳われている本作。伝説の美女といわれるマルゴの恋と運命をどのように描いていくのか、萩尾望都の手腕に期待が膨らむばかりである。
出典:KADOKAWA
高校1年生の天野小夏は、転校先の七浜高校で、周囲にうまく馴染めずにいた。そんな折、小夏は同じ高校の先輩で、水族館部のひとり部員である帆波小雪と出会う。みんなに高嶺の花というイメージを持たれている小雪は、その通りに振る舞うことに、少し息苦しさを感じていた。ともに孤独を感じていた、ふたりの出会いから始まる物語。
【ピックアップ作家:萩埜まこと(はぎの まこと)】
萩埜まことは、KADOKAWAや芳文社などで活躍し、イラストコミュニケーションサービス「pixiv」でも様々なイラストを公開している注目株の漫画家だ。『熱帯魚は雪に焦がれる』は、そんな萩埜まことの記念すべき初連載作品である。本作は、異なる孤独を抱える小夏と小雪、ふたりの女子高生の交流を中心に、ちょっぴり切ない青春が紡がれる物語。コミカルなシーンを交えつつ展開される、しっかりと練られたシナリオが魅力的な作品だ。
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