走るために生まれてきたウマ娘・オグリキャップを主人公に描く競走馬の擬人化コミック。Cygames製作の育成系ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』のメディアミックス展開の一つ。ウマの耳と尻尾を持ち、超人的な走力を誇る「ウマ娘」たちが存在する世界。地方のレースに出走するウマ娘を育成するカサマツトレセン学園に、後に怪物と呼ばれることになる一人のウマ娘・オグリキャップが入学してくる。
実在の競走馬をモデルに「ウマ娘」として擬人化して描く本作。主人公であるオグリキャップは、言わずとしれた名馬がモデルだ。タイトルの「グレイ」は、オグリキャップが芦毛だったことを連想させる。そんな名馬の経歴を辿るように、物語はオグリキャップが地方のカサマツトレセン学園に入学するところからスタートする。しかし、しがない地方レースの開催地であるカサマツレース場はさびれており、観客席はガラガラ。全国の精鋭が集う中央のトレセン学園とのレベルの差も歴然だった。そんなカサマツの地に現れたオグリキャップは、学園指定の制服があるのも知らず、泥まみれのジャージ姿で入学式に現れる天然娘。しかし、オグリキャップは圧倒的な走りで次第に周囲を魅了していく。
19世紀末のアメリカを舞台に、何でもありの大陸横断レースに挑む者たちとレースの裏に蠢く陰謀を描く冒険ストーリー。1890年のアメリカで、6000キロにも及ぶ人類史上初の乗馬による北米大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」が開催されることに。破格の賞金を目当てに、世界中から屈強な冒険者たちが集まった。半身不随の元天才騎手・ジョニィ・ジョースターも謎の男・ジャイロ・ツェペリとの出会いをきっかけにレースへの参加を決意する。
本作で描かれる「スティール・ボール・ラン」はアメリカの西海岸に位置するサンディエゴをスタート地点に、東海岸のニューヨークまでを走破するという前代未聞のレース。基本は乗馬での参加だが、車や徒歩もOK。しかし、途中で馬や車を交換することは許されない。コースには未開の荒野も含まれ、レース中の身の安全は自分で確保するため武器の携行も自由だ。「犯罪に関わる行為」以外はなんでもありなのだ。運営の目を盗んでライバルへ妨害行為をしかける者が現れるのも必至。そんな過酷極まりないレースだけあって、参加者は曲者揃い。「スタンド」を使いこなす者も当然登場する。ジョニィは熾烈なトップ争いと共に、レース開催の裏に隠されたアメリカ政府の陰謀へも挑むことになる。
ミニ四駆が大好きな兄弟・星馬烈(レツ)と豪(ゴー)が様々なライバル達と競い合う姿を描くレースバトル漫画。烈と豪は、ミニ四駆が大好きな小学生の兄弟だ。G・J・C(グレートジャパンカップ)の予選に出場した烈と豪は、天才的なミニ四駆の研究者・土屋博士と出会う。土屋博士は対照的なレーススタイルを持つ二人に目をつけ、開発したマシン、ソニックセイバーとマグナムセイバーを託すのだった。ミニ四駆はもちろん、アニメ、映画、ゲームと幅広くメディア展開した。
ミニ四駆ブームの一翼を担った人気作。小型のモーター付き自動車模型であるミニ四駆は、もちろん普通に組み立てるだけで即走行可能な商品だ。しかし、市販のマシンにアレンジを加えることで自分だけのマシンに育てあげることも可能。主人公である豪と烈ももちろんマシンの改造には自信あり。兄の烈は頭の切れが抜群の理論派で、コーナリングを重視したマシン制作が得意。一方、弟の豪はその名の通り豪快熱血な性格で、直線のスピード勝負派。ミニ四駆開発に情熱を傾ける土屋博士は、烈と豪なら自らが開発した究極のマシンのポテンシャルを最大限に引き出せると考えたのだ。闘いの舞台となるG・J・Cでは、個性あふれる改造を施したライバル達のマシンと熾烈なトップ争いが繰り広げられる。
10年に一人といわれる天才騎手・光優馬(ひかり・ゆうま)と、彼と共に走る競走馬たちのドラマを描く競馬漫画。中学生の優馬は生意気で口は悪いが、馬の扱いは天才的な少年だ。どんな馬でも乗りこなすことができる優馬は、歩くのも億劫がる老馬を巧みに操り、地元のレースで勝利。関東地方競馬場の調教師・野山捨造(のやま・すてぞう)に才能を見出され、騎手としての人生を歩みだすことになる。続編として『優駿の門GI』『優駿の門 -ピエタ-』がある。
どんなに優れた血統の馬であっても、乗りこなせる騎手がいなければレースで勝つことはできない。騎手が才能を発揮できるのも馬あってこそ。そうして共に歩み勝利を目指す馬と人の友情を感じさせてくれるのが本作だ。優馬は馬と会話するように、気持ちを読み取り、抜群の騎乗センスで最高の走りを引き出す。事実、調教師として一流の腕を持つ野山でさえ歩かせることが難しかった老馬を、優馬はいとも簡単に走らせてみせた。優馬に騎手としての才能を感じた野山は、破格の契約金を払うと約束して自分の厩舎へと誘うのだった。しかし、優馬がデビュー戦で騎乗することになったのは臆病な性格のアルフィー。レースに出走することもできないアルフィーを優馬は意外な方法で立ち直らせる。
祖父の遺言でアメリカのエアレースに参加することになった日本人の青年と仲間達の挑戦を描く飛行機レース漫画。主人公・クロガネツグオは、繰り返し同じ夢を見るようになっていた。それは、超低空を猛スピードで飛ぶ飛行機の群れ。夢を見るようになって半年、ツグオのもとにアメリカ行きのチケットと共に夢で見た飛行機の写真が送られてくる。ツグオの祖父であるジュード・スウィフトが、彼のエアレースチームをツグオに託すという遺言を残していたのだ。
本作で描かれているのは、アメリカで実際に行われている飛行機レース。亡き祖父からの手紙に導かれ渡米したツグオは、祖父が残したエアレースチーム・スウィフトのパイロット、アシュレイ・ウィングフィールドに出会う。スウィフトは、世界最速の草レースといわれるリノ・エアレースに参加するエアレースチーム。リノ・エアレースは巨大な飛行機が、電信柱程の高さを翼をたてたほぼ垂直の角度で滑空する迫力満点のレース。アシュレイも祖父が遺した金色の飛行機に乗り込み凄まじいテクニックを見せつけるのだった。はじめは気が進まなかったツグオだったが、エアレースに関わる人々の情熱にふれ、スウィフトへの参加を決意。アメリカの空で夢を追うことになるのだった。