画業40周年を超え、今なお第一線で活躍を続ける少女漫画界の大御所、吉田秋生が描いたサスペンスアクション。「バナナ・フィッシュ」の謎を巡って巻き起こる、NYの巨大マフィアと、ストリートキッズの抗争。そして、ストリートキッズを束ねるカリスマ的なリーダー・アッシュと、日本人の青年エイジの奇妙な友情。二つの軸を中心に展開されるスリリングなストーリーは、女性のみならず、男性読者をも大いに魅了。また、独特の空気感と共にリアルに表現されたアメリカの街並みは、ニュー・ヨークを生活の拠点とするミュージシャンの坂本龍一をして、「その精緻なマンハッタンの描きぶりに驚嘆した」と、言わしめるなど、大きな話題を呼んだ。小学館『別冊少女コミック』にて、1985年5月号~1994年4月号まで掲載。連載期間は、足かけ10年に及ぶ。1994年にラジオドラマ化、2005年に初の舞台化。2018年7月からは、フジテレビのノイタミナ枠でアニメが放送。コミックスは、オリジナルのフラワーコミック版が全19巻。1997年から刊行された小学館文庫版は、本編11巻に番外編エピソードをまとめた『ANOTHER STORY』1巻を加えた全12巻。さらに2018年3月9日には、オリジナルのフラワーコミックスに番外編を加えた復刻版BOXが刊行されている。