食欲の秋！ 大食いキャラが登場する漫画44 Pt.

秋はご飯が美味しくなる季節だが、そんな季節に関係なく、一年中どんな時でも食欲旺盛で見ているだけで幸せお腹いっぱい＆圧倒されてしまう大食いキャラが登場する漫画を紹介。心が満腹になる作品をご覧あれ。

主人公・肉丸は、そのぽっちゃりとした見た目通り、食べることが大好きな少年。母親の目を盗んで、冷蔵庫を空にしてしまうこともある。そんな肉丸には、なんと恋人がいる。 幼なじみの美少女くの一・魔子から熱愛されているのだ。魔子は日々、大食漢の肉丸のためにボリューム＆愛情満点のお弁当を作っていて、学校でお弁当を食べる肉丸の姿を、いつも幸せそうに見つめていた。一方、肉丸にとっても、魔子は大好きな食べ物以上に、とても大事な存在だった。幼き日のふたりが出会うエピソードでは、魔子でなくても思わず「カッコイイ」と言いたくなるほどの、肉丸の活躍が描かれている。

主人公・みのりは、あまり目立たない少女。学校に持っていくお弁当も小ぶりのもので、彼女が大食いだとは、誰も思っていない。みのりは、あふれる食欲を恥ずかしく思っており、周囲にバレないようこっそり間食をしていたのだ。授業中も、筆記用具のたてる音に紛れさせてプレッツェルを食べたり、咳払いするフリをしてこっそり手の平に隠したお菓子を食べたりと、ありとあらゆる手段で間食をしていた。そんなみのりの本性を知った虎雄は、彼女の幸せそうな食べっぷりを”かわいい”と感じる。食に対して貪欲なみのりと、彼女を温かく見守る虎雄が繰り広げるラブコメディ。読めば、お腹にも心にも満足感が得られるだろう。

主人公兼ヒロインの弥子は、細身な体格ながらも食欲の権化である。大食いチャレンジ制覇の常連であり、旅館のバイキングをひとりで完食したり、わんこそばを300杯食べたこともある、脅威の胃袋の持ち主だ。人間にはなかなか理解しがたい魔人・ネウロの行動に対して、弥子は、疑いを持ちつつも最終的には協力をする。食べることへの欲求が強い彼女だからこそ、「謎で胃袋を満たしたい」という欲求を持っているネウロの気持ちが理解できるのだろう。何でも美味しく食べる弥子だが、そんな彼女が唯一否定した食事がある。それはとある事件の犯人が作った料理だ。このエピソードは見た目にもインパクト抜群なので、ぜひ漫画を読んで確かめてほしい。

2018年で連載40周年を迎え、本編（スピンオフ作品を除く）100巻記念プロジェクトが開催される長編ギャグ漫画。主人公・パタリロは、連載初期には少年らしい体型をしていたが、話が進むごとにずんぐりした体型に変化。彼の1日の摂取カロリーがあまりに高すぎるので、医者に、成人男性の10倍である「25000kcalまで」に制限するよう言われたこともある。食事風景も圧巻で、巨大なテーブルいっぱいに並んだ料理を、数分でペロリと平らげる。パタリロの部下たちが、豊かなはずのマリネラ王国は彼の食費で食いつぶされるのでは、と心配するほどだ。また、1日で豚500頭を食べたことや、あまりにも食い意地が張り過ぎて、豚の霊に「とり憑かれた」ではなく「とり憑いた」こともあった。

作者・鳥山明の初期作で、主人公・アラレが使う独特の言語は流行語として、メディアにも取り上げられた。本作のメインキャラのガジラ（通称・ガッちゃん）は、頭に触覚があり、背中には小さな羽が生えた赤ちゃんで、とてもかわいらしい外見をしている。だがそんな見た目に反し、かなり異色の大食いキャラだ。ゴム以外のものなら何でも食べるが、特に好きなものは金属。最初は千兵衛の失敗作のガラクタやネジなどを食べていたが、それも尽きると土を食べるようになる。ただし、土はあまり美味しくはなかったようだ。実はガッちゃんの正体は、危険な文明が栄えたら食べ尽くすように神様が送り込んだ天使。そのため、特に金属を好んで食べていたのである。