シュールなSFギャグ漫画で一世を風靡した作者が、二度の失踪中に送った野外生活や、ガスの配管工として働いた体験、およびアルコール依存症での入院と治療の体験を描いた作品。失踪に至る心理や野外生活は一般の読者には共感しづらいが、ガス会社で出会う人々やアル中病棟での人間模様には、日常生活と地続きのリアルなダメさが感じられる。
漫画にはいろんなダメ人間が登場しますが、その中でも「応援したくなる」「認めたくはないが、ちょっと分かるとこある…」というタイプのダメさを抱えた主人公を集めました。つい作者自身をモデルとした、または作者と共通点のある主人公が多くなったのは、それだけリアルな人間の内面を、欠点も含めて見せてくれているからではないでしょうか。
シュールなSFギャグ漫画で一世を風靡した作者が、二度の失踪中に送った野外生活や、ガスの配管工として働いた体験、およびアルコール依存症での入院と治療の体験を描いた作品。失踪に至る心理や野外生活は一般の読者には共感しづらいが、ガス会社で出会う人々やアル中病棟での人間模様には、日常生活と地続きのリアルなダメさが感じられる。
うつ病にかかった作者が、漫画家を続けることに限界を感じ断筆を考えるも、作業軽減のため会社を設立し、その経緯を描くエッセイ的作品。有限会社・玉屋の創立やグッズの制作販売、株式投資などの体験を、奇妙な知人たちを交え面白おかしく描く。その一方、日々の随想を水墨画のような画風で描く回も増えていく。漫画家の生活という特殊なテーマでありながら、作者が己の内面に向き合ってさらけ出す独白的世界に読者が惹かれる場合も。
拳銃の不法所持で服役した経験(同作者の『刑務所の中』で詳しい)を持つ作者が、そこに至るまでの経緯をフィクションとして描くことを主題とした作品。錆だらけの拳銃を丹念にクリーニングする描写から始まったが、鉄砲鍛冶の少女を主人公とした時代劇漫画や、主題と関係ない随想、刑務所内での記憶などが挿入され同時進行的に展開する。作者自身が自分の行いを恥じながらも、好きな拳銃とその復元を緻密に描いていく姿勢は、何かのマニアには感じ入るものがあるはず。
44歳で独身の土木作業員・黒沢が、自分の人生が満たされておらず人望もないことに悩み、人生を変えようともがく様子が描かれる。人づき合いに不器用で妄想癖のある黒沢は周囲から誤解されがちだが、大胆な行動をくり返すうちに人望が集まり、同僚や知り合ったホームレスのため、オヤジ狩りの不良少年や暴走族などに立ち向かっていく。
40歳にして会社をやめた男・大黒シズオが、漫画家を志しデビュー目指して出版社への持ち込みを開始する。持ち込みの担当編集者だけでなく、父親とのケンカ、冷めた態度の娘、バイト先での同僚たちといった日常生活の隣人との関わりが程々にユルく、程々にリアルで生々しい。まさに「俺はまだ本気出してないだけ」とつぶやいた事のある人のための漫画。
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