お互いをほとんど何も知らずに一目惚れした少女と結婚した少年の恋物語。主人公である由崎星空(ゆざきなさ)は、ある日偶然出会った少女、月読司に一目惚れする。司に交際を申し込んだ星空は、そのまま結婚の約束までしてしまう。それから数年後、星空の元に司が結婚届けを持って現れる。お互いにほとんど何も知らないまま、ふたりは夫婦となるのだった。2020年TVアニメ化。
本作は出会ったその場で結婚の約束をしたふたりの純愛を描いた物語。主人公の星空は、「なさ」と読むその変わった名前をからかわれたことが原因で勉学に打ち込んだ、学業優秀な少年。そんなある日、星空は偶然出会った謎めいた少女、月読司に一目惚れする。彼女を追って星空は事故に遭ってしまうが、大怪我にめげずに告白。そんな星空の告白に対し、司は結婚してくれるならと条件を出し、星空は即座に「喜んで」と返事をした。その後、星空は名門校を辞めアルバイトをしながら一人暮らしをする。そんな星空が結婚できる18歳になった時、何の前触れもなく司が現れる。そのままふたりは入籍し、新婚生活をスタートするのだった。
筆者の結婚までの経緯やその後の生活を綴ったエッセイ漫画。BL大好きな腐女子である「れのれの」は、ネットで好きな漫画や小説を語り合うメル友としてとある男性「シムさん」と知り合った。そんなある日、ふとしたきっかけで実際に会ってみようという話が持ち上がる。初めて彼と出会ったれのれのは、何故かこの人と結婚するという予感を抱いたのだった。
本作は作者の実体験を元に描かれたエッセイ漫画。筆者であるれのれのは、BL趣味にどっぷりはまっている腐女子。ある日、友人と地元のお祭りで「恋みくじ」を引いた。そのおみくじに書かれた言葉をメル友のシムさんに話したところ、シムさん自身にぴったりと当てはまる。ほんの偶然だったが、それをきっかけにれのれのとシムさんは実際に会ってみようという話になる。そして初対面で、れのれのは彼と結婚する予感を抱く。それはシムさんも同じだった。タイトルの通り会って30分で結婚の話をキメてしまったふたりだが、その後、シムさんの実家に挨拶に行ったのは会って3回目、結婚までに会った回数はなんと8回だけ。それでも不思議とウマの合ったふたりは、お互いの趣味の時間を尊重する気楽な関係の夫婦となるのだった。
人が害獣へと変貌する病が蔓延した世界を舞台に描かれる愛憎劇&SF作品。害獣駆除兵のアキミア・ツキヒコは、森でとある害獣の駆除をしている最中に謎の少年に邪魔され、怪我を負ってしまう。アキミアが目を覚ました時、女性衛生兵のホシ・ソウが自分の手当をしてくれていた。そしてアキミアの任務を邪魔した少年は、ソウの弟のホシ・チルであった。
本作の舞台となるのは人が害獣へと変貌する病が蔓延した世界。この病で害獣となった者は人を襲い、喰らう存在となる。特に母子感染で発症した者は治療の術がなく、生まれながらに処分される。主人公であるアキミアはそんな害獣駆除をする兵士だった。彼は怪我を負った自分を手当てしてくれたソウから衝撃的な話を聞かされる。アキミアの害獣駆除任務を邪魔した謎の少年の正体は、ソウの弟のチル。彼は害獣に対して愛情を持っていた。害獣駆除を邪魔することは重大な犯罪。アキミアは弟を捜しに森に入ったソウに対し、弟のことを黙秘する代わりに自分と結婚してほしいと申し出る。弟のため、そしてどこかアキミアに惹かれるものがあった彼女は、その条件を受け入れるのだった。
女子高生ストリートファイターの闘いを描いたバトル&コメディ作品。180cmを超える長身の女子高生、相川摩季。元体操選手の彼女は足技を使った空中戦を得意としたストリートファイターで、その戦いっぷりから「エアマスター」と呼ばれていた。やがて彼女は強者の集う勝ち残り戦「深道ランキング」に誘われる。2003年TVアニメ化。
本作の主人公である摩季は、プロレスラーの父である佐伯四郎と元体操選手の母親、相川智の間に産まれたスポーツ界のサラブレッド。母の智に幼い頃から体操選手として鍛え上げられた摩季は、将来を嘱望された体操選手だった。だが高すぎる身長と母の死をきっかけに体操を辞めた彼女は、やがてストリートファイターの世界へとのめり込んでいく。そんな摩季の両親である四郎と智は、出会ってすぐに結婚したカップルだ。街中で出会った智をナンパした四郎だが、ふたりは出会ってから1分12秒後に結婚を決意。その後、摩季が生まれた時は四郎がまだ高校一年生の時であった。そんなふたりの娘である摩季もゴーストライターの格闘家、坂本ジュリエッタに一目惚れされ、求婚されている。
隣り合うふたつの国を舞台に描かれる恋物語。長い間いがみあっていたA国とB国は、仲裁のためお互いに花嫁と花婿を送ることになる。だがそれぞれの国が送ったのは、なんと猫と犬だった。B国から婿を迎えるはずだったA国のサーラ姫は、戦争回避のために犬が来たことを隠す。そして偶然出会ったB国の青年、ナランバヤルに代理夫を頼むのだった。
本作の舞台は隣り合うA国とB国。A国は「金の国」と言われるほど豊かな国だが、密かに水源が枯渇し始めていた。一方、B国は貧しいが自然の資源は豊かな国。そんな両国は和平のため、お互いに花嫁と花嫁を送り合うことに。B国からの花婿の相手に選ばれたサーラはA国の姫だが、王にも忘れかけられた妾の末娘でB国の国境近くで暮らしていた。そんなサーラは、A国から実際に送られてきた「花婿」が犬だったことを、和平のために隠すことにする。そんなある日、サーラはナランバヤルというB国の青年に出会う。ちょうど姉姫たちからB国の花婿に会ってみたいと言われ困っていたサーラは、出会ったばかりのナランバヤルに「夫」のフリをしてほしいと頼むのだった。