怪盗ルパンの孫とその仲間たちが繰り広げるコミカルアクション。2014年に小栗旬主演で映画化されたのは記憶に新しいが、ここで紹介したいのはその40年前、1974年に公開された『ルパン三世 念力珍作戦』。ルパンを演じるのはなんと目黒裕樹、次元には田中邦衛、銭形警部が伊東四朗などなどキャスティングが強烈すぎる怪作だ。今の目で見ると『ルパン三世』らしさは極薄だが、コメディ映画としては意外と楽しめる作りになっている。
『映画・舞台化した漫画』シリーズ、「映画になった漫画作品:青年漫画編」でございます。とはいえ、日本に青年漫画誌が登場してからすでに半世紀な訳で、映画化された作品なんて、それこそなんぼでもあるわけですよ。そこで今回は、名作かどうかはともかくとして、主役のキャスティングが目を惹く作品をピックアップしてみようと思います。意外なハマリ役から、これはこれでアリか? な作品まで、ドドンとご紹介しましょう!
怪盗ルパンの孫とその仲間たちが繰り広げるコミカルアクション。2014年に小栗旬主演で映画化されたのは記憶に新しいが、ここで紹介したいのはその40年前、1974年に公開された『ルパン三世 念力珍作戦』。ルパンを演じるのはなんと目黒裕樹、次元には田中邦衛、銭形警部が伊東四朗などなどキャスティングが強烈すぎる怪作だ。今の目で見ると『ルパン三世』らしさは極薄だが、コメディ映画としては意外と楽しめる作りになっている。
記憶を失った男とその妻が織り成す狩撫麻礼原作のハードボイルド作品。これを監督・主演で映画化したのは、伝説の俳優・松田優作だ。原作漫画でのヤクザとのいざこざを拡大し、新宿のシマを争う暴力団同士の抗争に巻き込まれていく主人公の姿が描かれる。そのラストは、当時としては、まして松田優作の主演作としては相当に意表を突いたもの。松田優作唯一の監督作品でもあるため、ファンには見逃せない作品である。
幼い息子と共に復讐の旅を続ける剣客・拝一刀の生き様を描いた小池一夫原作の時代劇。この作品に惚れ込み、拝一刀を演じさせて欲しいと小池一夫に直談判したのが若山富三郎である。やや太めの若山は、原作のイメージとはやや異なっていたが、それを補って余りある迫力満点の殺陣が、見事銀幕に拝一刀を現出させ、全5作のヒットシリーズとなった。また、海外ではロジャー・コーマンによって再編集され『Shogun Assassin』のタイトルで、やはりヒット作となっている。
どんな依頼でも確実に実行する超一級スナイパーの活躍を描くハード・アクション。日本漫画史上でも有数の長寿作品だが、実写映画化されたのはわずかに2回のみ。最初の映画化作品『ゴルゴ13』で主演を勤めたのは、名優・高倉健。なんかイメージが違う…と言う方もいると思うが、ゴルゴのモデルが高倉健だと言うのはさいとう・たかを本人も認めている事実だったりするし、制作当時の健さんはまだ若く、なかなかのハマリ役である。もう1本は千葉真一がゴルゴを演じた『ゴルゴ13 九竜の首』。こちらは香港との合作作品で、アクション主体のスピード感ある作品となっている。
最後はぐっと新しい作品。古代ローマの建築技師が、現代日本にタイムスリップするという奇想天外な大ヒットコメディ。コレを映画化するとなれば、古代ローマ側の登場人物はコーカソイドが演じるのが筋というものだが、映画『テルマエ・ロマエ』では、主演のルシウスを阿部寛が、ハドリアヌス皇帝を市村正親、ケイオニウスを北村一輝、アントニウスを宍戸開と、とにかく濃い顔の日本人俳優をキャスティングすることで乗り切ってしまったのだ! 基本がコメディということもあるが、これが違和感なくハマッて見えちゃうから不思議なものである。
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