ひらがな3文字タイトル特集!オススメ漫画5選86 Pt.

タイトルとは漫画の看板のようなもの。読んだだけで内容がイメージできる作品もあれば、かえって謎が深まる作品までさまざまだ。そんな中から、ひらがな3文字だけのシンプルなタイトルながら独特の世界観にあふれるおススメ漫画を紹介する。

作成日時:2019-08-05 10:00 執筆者:マンガペディア公式

ひらがな3文字タイトル特集!オススメ漫画5選

出典:小学館


『うきわ』

『うきわ』

出典:小学館

社宅に住む平凡な主婦が隣人の男性に魅かれていく「不倫」をテーマにした大人の恋愛漫画。パートで働く主婦の麻衣子は、夫の携帯から浮気をしている証拠メールを見つけてしまう。ショックを受けた麻衣子だったが、夫に切り出すことができず、社宅の隣室に住む夫の上司で、以前から好意を寄せていた二葉に相談することに。すると、二葉の妻も陶芸教室に通い始めたことをきっかけに不倫をしているようで、彼もまた妻の浮気に心を痛めていることが分かる。

作品の冒頭、海に浮かんでいる主人公に浮き輪が投げられるシーンが登場する。「浮き輪」と「浮気」、つまり「うきわ」とは、「うわき」の文字を入れ替えたアナグラムだ。また、浮き輪は、浮気されている者同士である麻衣子と二葉がアパートのベランダ越しに苦しい思いを打ち明けあう場面や、彼女が彼に惹かれていることを自覚する場面などにもしばしば登場する。夫の不貞にもがき苦しむ麻衣子を、二葉の存在がかろうじて救っているという象徴的な意味合いも持っている。麻衣子は隣人に惹かれながらも、自分も夫と同じ不倫をしようとしているのではないかと罪の意識を感じてしまう。そのため、お互いに好意を抱きつつも最初の一歩が踏み出せない。ほぼ麻衣子と二葉しか登場しないシンプルな世界観でありながら、叙情的なストーリー展開の上手さが際立ち、読むことがやめられなくなる。最終回は涙なくしては語れない。


『どろろ』

『どろろ』

出典:amazon

父親の欲望と引き換えに体の48箇所を奪われて生まれた主人公が、妖怪を倒すことで身体のパーツを取り戻していくダークファンタジー。室町時代半ば、城主の醍醐影光は、「この国の天下が取りたい」と、間もなく生まれてくる自分の子どもを、48の魔物たちに生贄として差し出す。魔物との取り引きの後に生れ落ちた赤ん坊は、体のあらゆる部分が欠損した化け物のような姿だった。影光は「この子は育たぬ」と赤ん坊を川に捨てさせる。1969年に続き、2019年にもテレビアニメ化。

川に流された赤ん坊は、優れた技術を持つ医師の寿海に拾われる。寿海は、赤ん坊の強い生命力を感じ、欠損している48の部分を自らが製作した義手や義足、義眼などで補い、普通の人間と変わらない姿を与える。百鬼丸と名付けられたその子には、幼い頃から死霊や魔物、妖怪が付きまとった。成長した百鬼丸は、48の妖怪を倒すことでしか体のパーツを奪い返すことができないと悟り、足や腕、顔などあらゆる箇所に武器を携え、妖怪退治の旅に出る。その旅の途中で、百鬼丸の腕に仕込まれた刀に目を付けた孤児のどろろと出会う。2人は、一緒に旅を続けるうちに信頼関係で結ばれ、どろろは百鬼丸のことを「あにき」と慕うようになる。発表された当時は、暗く陰湿な作風が受け入れらなかったが、今も輝く妖怪漫画の金字塔作品である。


『おかん』

『おかん』

出典:小学館

昭和30年代の大阪を舞台に、2人でたくましく生き抜く母子を描いたヒューマンドラマ。和子は、小学2年生の一人息子である浩の成長を何より楽しみにしている大阪の肝っ玉「おかん」。しかし夫は、給料の全てを酒と博打につぎ込む典型的なダメ亭主だった。和子は、そんな夫に愛想を尽かし、浩を連れて岸和田の姉の家に転がり込む。厳しい生活となるが、肉体労働や牛乳配達、内職などを続けながら、「負けてたまるかい」を口癖に力強く生きていく。

和子は夫と別れる決意をして家をでるが、姉は、女ひとりで子どもを育てることの大変さを説き、「今からでも遅くないから考え直せ」と諭す。しかし、和子は「明日にでも仕事を探して出ていく」と啖呵を切り、動じる様子もない。翌日からは、生活のために屈強な男たちと共に肉体労働に汗を流し始める。一方、息子の浩は、転校早々いじめっ子たちに目をつけられ、駄菓子屋での万引きを強要されてしまう。今でこそシングルマザーが珍しくなくなったが、半世紀前の日本は、女ひとりで子どもを育てるにはあまりに苛酷な時代だった。それでもおかんは決して負けず、泣き言を口にしない。「日本一のおかん」に育てられた浩の成長物語に感涙すると共に、無性に母に会いたくなる。


『からん』

『からん』

出典:講談社

京都の名門お嬢様女子高校を舞台に、柔道に打ち込む2人の女子高校生の成長を描いた学園柔道漫画。高瀬雅(たかせみやび)は、中学時代に柔道で京都2位の成績を収めた実力者。京都市左京区にある私立望月女学院高校に入学したが、同校の柔道部は人数が少なく弱小だった。雅は、友人になった九条京(くじょうみやこ)や他の新入生を勧誘する。柔道初心者ながら急成長を見せる京や、3年生でインターハイベスト4の大石萌(おおいしめぐみ)らと共に柔道の練習に励む。

雅が入部した望月女学院柔道部は弱小ではあるが、主将の大石萌はインターハイでベスト4に入った強者で、柔道技がずば抜けている。雅は、新入生を多く勧誘したことで萌に気に入られる。また、身長138センチと小柄ながらも優れた身体能力を持つ京も、雅以上の逸材として資質を評価される。一方で、2年生の金春千成(かなはるちな)は、稽古初日、新入りの雅にコテンパンに負かされた上、京から生意気な言葉を吐かれ、2人を敵対視するようになる。マイペースな比嘉聖(ひがひじり)や内気な性格の穂積喫(ほづみのり)、他校の選手らも加わり、さまざまな人間模様が繰り広げられる。女子格闘漫画としてコアなファンを多く持っている作品だ。


『よいこ』

『よいこ』

出典:小学館

小学生ながら大人の女性以上の色気とセクシーボディを持つヒロインが、騒動を巻き起こすセクシーギャグ漫画。江角風花(えすみふうか)は、母親の仕事の都合で東京を離れ、大阪にある叔母の家に預けられる。彼女は小学5年生でまだ11歳だが、身長163.5センチ、体重50キロ、ウエスト56センチ。おまけにバストはDカップと、まるでグラビアアイドル並みのナイスボディだった。1998〜99年にテレビアニメ化。

風花は、外見こそ大人女性のセクシーさを備えているが、中身はいたってピュア。まさに「よいこ」な小学生の女の子だ。周囲の大人たちは、そのギャップの大きさに振り回されるが、本人は何も悪びれていない。実は、母親が仕事一筋で、家事も育児もほとんどしなかったため、家庭や世間というものがよく理解できていないという背景があった。また、ずっと母子家庭育ちで、男性が家にいることがなかったため、預けられた叔母の家では裸で部屋を歩き回り、高校生の従兄のジローに鼻血を出させてしまう。ギャグ漫画でありながら、育児放棄などの家庭問題や、学校でのいじめ問題など、シリアスな内容も組み込まれており、大人の外見と子どもの柔軟性を持ち合わせた最強ヒロインの活躍が何とも魅力的だ。


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