イギリスの「ダービーステークス」を規範として1932年に設立された東京優駿、通称としては日本ダービーという名で知られている。
設立当初から模した「ダービーステークス」に倣って、距離は2400mで一貫。
クラシック三冠の中でも特に格が高いと見られるのがこの東京優駿で、馬主、調教師、ジョッキーと競馬に関わる全ての人間が憧れるとされるレースなのだ。
他にもGⅠレースは数あれど、「ダービージョッキー」などとレース名がつく称号はこの東京優駿だけといってもいいぐらい大きな意味をもつレースだ。
名手、柴田政人の悲願を背に、ビワハヤヒデ、ナリタタイシンとの三強対決の末にウイニングチケットが勝利を手にした1993年、ナリタブライアンが後続に5馬身以上の差をつけて圧勝し、見事に二冠を飾った1994年、ウオッカが牝馬として64年振りに勝利した2007年など、いつの時代も競馬ファンを熱狂させる名勝負を生むのが、この日本ダービーだ。
『みどりのマキバオー』の中では、ミドリマキバオーとカスケードの死闘の末、ダービー史上初の同着として両者痛み分けという決着を迎えた。