中学生でプロ棋士となり、高校生ながら個性的なプロの強豪棋士達と対等に渡り合う実力派高校生。その実力は、棋士として昇級リーグ戦で年上の棋士を相手に戦い生計を立てているまさにプロ。また名人「宗谷冬司」と壮絶な対局を繰り広げたA級棋士「島田開」から「宗谷」と雰囲気が似ていると評されるなど、将来性にも期待がかかる。棋風はどんな相手でも分析して対処するオールラウンダーで日常生活でも基本かなり冷静。一方で、同年代で同じくC級の「二海堂晴信」に一方的にライバル宣言されからまれる、引退を賭けた試合で負かした「松永正一」七段に逆に飯を奢らされる、身内の対局では何かと「オカン」のように世話を焼いてしまうなど、何かと周りに振り回される苦労性な面もある。また「安井学」六段との対局後に受けた理不尽な態度のあと、やり場のない感情を公園でひとり爆発させたり、因縁を持つ棋士「後藤正宗」との対決では己を忘れて相手の力量を侮ってしまうなど、「羽海野チカ」作品のキャラクターの中でもひときわ青臭く繊細な、天才系メガネ男子だ。
「市立墨谷中学校」に通う中学3年生。音楽の才があり、子供の頃は数々のコンクールで優勝していたが、いまはやってないというごく普通の中学生。幼馴染の「渡 亮太」や「澤部 椿」とは普通にタメ口で楽しそうに日常を過ごす一方、かつてやっていたピアノには消極的で、自己評価に対しても少し卑屈な傾向がある少し内向的な中学生。子供の頃は正確無比な演奏で数々のコンクールで優勝したピアノ奏者だったが、ピアノの英才教育に熱心だった母親と死別し、母親の遺した最後の言葉によりピアノの音が聞こえなくなってしまう。そんな彼が突然目の前に現れた女子「宮園かおり」から「友人A」に指名されてから、彼女への想いと音楽を通じ徐々に自分の過去と向き合い成長していく。気になる相手に対しては自己評価の低さからとても奥手で、「宮園かおり」との接点も中々から自分から持つことができなかったが、恋を知って再び音楽の才能も開花させ次第に凛々しい姿を見せていく。才気あふれる中学生男子だ。
1966年代の「佐世保」を舞台にした漫画『坂道のアポロン』の主人公。「佐世保東高校」へ父親の仕事の都合で転校し、伯父の家で跡とり候補として待遇を受けている。父親の影響でピアノを嗜むことができるなど、教養は高い。転校が多く緊張すると「吐き癖」が出てしまう程繊細で、転校先では人間関係を構築することは無意味と悟ってしまうなど、苦労ゆえのクールな言動が多かったものの、札付きの不良「川渕千太郎」とその幼馴染「迎律子」、そして彼らを取り巻く人々を通じて「ジャズ」と出会ってからは、触発されジャズを一緒に練習するようになる。その中で千太郎や周囲の演奏者とセッションをこなしたり、文化祭で実行委員を真面目にこなすなど、本来持っていた社交性で様々なことに首を突っ込み経験を積んでいく。恋愛には割と積極的で、気になっていた律子にピアノで告白したり、その後彼女が好きな相手が別にいることを気づいてからは自分の気持ちに整理をつけキューピット役回るなど何かと色々できるメガネ男子だ。
「登場メンバー全員が片想い」で有名な青春群像劇「ハチミツとクローバー」の登場メンバーのひとり。美術系大学の1年生「竹本祐太」と同じアパートに住む2つ上の先輩。面倒見は良く、同じくアパートに住む変人「森田忍」に「竹本」と振り回されがらも、何かと友達付き合いを続けている。初登場時から設計事務所でアルバイトをし、仕事はひと通りそつなくこなし、面倒見も良いため登場時から保護者役の「花本修」(美術史教師)と一緒に騒がしいメンバーを眺めていたりと冷静な立ち位置。一方こと自分の恋愛では片思いの「花田リカ」へ想いを伝える自信がなく、保護者的な立ち位置でその距離を埋めようとするなど中々奥手な面も見え隠れする。また自分に想いを寄せる「山田あゆみ」に対しても気持ちに気付きながらそのまま優しくしてしまう優柔不断さなど、様々な意味で女泣かせな男。是非とも幸せになって欲しい一途なメガネ男子だ。
架空の町「空座町」(からくらちょう)を舞台に悪霊「虚」(ホロウ)を退治する「死神」の戦いに巻き込まれ、自ら「死神代行」となって戦う高校生「黒崎一護」の同級生であり、かつて「死神」と同じく「虚」と戦った霊力を持つ人間の集団「滅却師」(クインシー)の末裔。「虚」との戦闘時はあらゆる「滅却師」の戦闘術に長け、冷静に相手の弱点を分析して相手を制圧する頭脳派。学校でも勉強のできる秀才で通っている。「滅却師」は200年前に「死神」によって滅ぼされており、その折に彼の祖父も「滅却師」を研究する実験体として殺されてしまった辛い過去から、死神側の「黒崎一護」とは積極的に敵対関係を表明していたが、一護に「死神」の力を授け、人間界で仲間となった死神「朽木ルキア」を友達として助けるという信念に徐々に触発され、側にいるようになる。その友達というつながりは、彼自身を「虚」や「死神」だけでなく「破面」(アランカル)や強敵「十刃」(エスパーダ)との戦いへも巻き込んでいくが、一歩も引かず互角かそれ以上に戦う活躍ぶりで毎回「黒崎一護」とその仲間を見えないところで支援している。クールでいて優秀、自分の感情をあまり仲間にも出さないが、あくまで友達を大事にする実直な男子だ。
所謂「ギャルゲー」に入れ込む自他ともに認めたオタク男子。一方、高校生ながら自ら好きな同人ゲームを制作するサークル団体「blessing software」の代表を務め、自ら企画と脚本をも手掛けるなど、制作者としての姿勢は実直で本物。またオタクながらコミュニケーション能力は高く、非オタクであるヒロイン「加藤恵」からは「コミュ力の高いオタク」と評価されている。同人ゲームの制作ではヒロインの「加藤恵」の他脚本担当の「霞ヶ丘詩羽」やイラストレーターの「澤村・スペンサー・英梨々」といった女子ばかりの制作スタッフに多大な気を使いながら、あくまで制作者として向き合っている。一方女子同士の確執にも向き合ったりするなど悩みは尽きない。本作は彼の同人ゲーム制作の日々を正面から描く一方、「オタク」でも個性的でもないいわゆる「冴えない」ヒロイン「加藤恵」がヒロインになるまでを描いている。その点ではヒロインよりも安定感を持つキャラクターの頼もしい男子だ。
超スタイリッシュな主人公「坂本」が活躍するマンガ『坂本ですが?』の主人公。「県立学文高校」の1年2組。その行動は全てにおいてスタイリッシュかつ完璧。ただしその全てが常人離れしており、たまに超能力を遣ってるような様子もある高校生。その行動はクラスでも時折注目を集めてしまっているため、不良に目をつけられることも多い。その際は決してことを荒立てず全てを最高クラスの技とおもてなしで乗り切る。行動は日常的に破天荒だが、困った同級生には必ず手を差し伸べ、酷い行いをする者には必ず相応の制裁を与える正義漢の持ち主でもある。
回を追うごとに登場キャラが増え、かなりの人間が「坂本」と関わるが、不良を改心させる、仲の悪い女子同士を仲直りさせる、不毛な恋を諦めさせるなど、「坂本」に関わった者はなにかと(道徳的に)良い方向に導いかれていくという色んな意味で完全無欠なキャラクター。行動は人間離れしているが、精神は誰よりも人間らしい高校生だ。
いわずと知れた「体は子供 頭脳は大人」の「名探偵」。初登場時は「帝丹高校」の2年生。薬で身体を小さくされて小学生の体になってしまい、「帝丹小学校」の1年生として素性を隠しつつ探偵「毛利小五郎」と幼馴染の「毛利蘭」や「少年探偵団」と共に様々な難事件に挑む。「名探偵」だけに明晰な頭脳と洞察力で必ず最適な答えにたどり着く冷静さを持つが、同時にかなり正義感が強く、どんな些細なことでも必ず解決するため奔走する所から、性格は冷静と熱血さを併せ持つ。最近は自分の体を小さくした犯罪組織「黒の組織」と度々やり合い、その度に自身が危険に合ったり「蘭」に危険が及んだり素性がばれそうになったりしているが、その都度明晰な頭脳で身の回りの人々を窮地から救っている。その後は正体がばれないよう「蘭」にフォローいれるなど、大人並みに苦労の絶えない「名探偵」だ。
「総北高校自転車競技部」に所属する高校生。初登場時は1年生。入学当初は自転車競技には全く関心がなく、「アニメ研究会」でオタク友達を作ろうとしていたごく普通の「オタク」だったが、同級生の「今泉俊輔」や「鳴子章吉」にロードレーサーとしての才能を見出され、「自転車競技部」に入部する。小学4年生頃から片道45キロメートル以上離れた「秋葉原」へ「ママチャリ」で通い続けたことで、急勾配の坂道を「ママチャリ」でも平然と登り切る脚力と回転数を落とさない軽快な「ペダリング」を自然と体得しており、入部以降は坂道で勝負する「クライマー」として1年生から「インターハイ」でも活躍する。一度決めた事には前向き一途に取り組む性格で、ライバルの「今泉」や「鳴子」を初め3年生にも信頼されている。どんなに苦しい坂も笑顔で登るしなやかなメンタルでなにかと個性的な3年生に可愛がられ、何気にメンタルの弱かったりする「今泉」を笑顔で奮い立たせたりと、とても優しくて頼もしいスプリンター系メガネ男子である。
ジブリアニメ『魔女の宅急便』で主人公「キキ」と友達になる同世代の少年。年齢はキキより1歳年上の16歳。キキの移り住んだ「コリコ」の街で人力飛行機作りに明け暮れ、空を飛ぶ事を夢見る少年。「魔法の箒」で空を飛ぶ「キキ」に強い興味を抱き、熱心に「キキ」についてあれこれ問いただすため、最初は彼女に少しうっとおしがられたりしていた。性格はオタクで気になる事にはとことん熱心に探求するタイプで、実際飛行機や機械の駆動系などには詳しい。明るく愛嬌もあるため男女問わず友達がおり、「魔女」である「キキ」を最初からありのまま受け入れている。次第に「キキ」にとっても気になる存在になっていくが、中々素直になれない「キキ」と同じくもどかしい態度をとってしまうあたりまだ稚拙な男の子である。原作では「キキ」とは違う方向で成長する様子もみられるが、「キキ」に対しては誰より理解を示す懐の深いメガネ男子だ。