小玉ユキの代表作。1960年代の長崎・佐世保を舞台に、当時の高校生達の恋愛、友情を通した彼らの成長を描く。当時流行していたジャズやロック、レコードに魅了される若者達の文化や、学生運動の様などが描かれており、現代を舞台にした少女マンガにはない時代風景、また登場人物達のノスタルジックな服装などもこの作品の大きな魅力となっている。また、作者・小玉ユキの故郷である長崎の方言が作中では巧みに使用されており、キャラクター達の魅力を増幅させている。小学館「月刊flowers」2007年11月号から2012年3月号まで連載。同年5月号から9月号までは番外編が掲載され『坂道のアポロンボーナストラック』として刊行された。第57回「小学館漫画賞」一般向け部門受賞。2012年4月テレビアニメ化。2018年3月実写映画化。