秋田県が舞台の漫画5選!8 Pt.

実際の国や県を舞台にした作品はいくつもあり、リアルな場所や歴史とリンクする作品も多い。今回は日本海に面した東北地方の県で、雪が多く、温泉や自然に恵まれた県、秋田県を舞台に描かれた作品をご紹介しよう。

秋田県が舞台の漫画5選!

出典:講談社


『いとしのムーコ』

『いとしのムーコ』

出典:講談社

豊かな緑に囲まれたガラス工房で飼われている犬の女の子、ムーコの楽しい田舎生活をコミカルに描いた作品。ムーコの飼い主は、ガラス職人のこまつさん。飼い主のことが大好きなムーコは、彼が犬になることを心待ちにしている。作中では、こまつさんとムーコに加えて強面だけれど本当は優しい友人のうしこうさんや、近所の親子、ムーコが苦手にしている動物病院の院長さんなど個性的なキャラクターが登場し、彼女たちの賑やかな毎日を盛り上げている。

自然豊かな秋田県の山の中にあるガラス工房「GLASS STUDIO amato」を舞台とする本作。主人公のムーコは、吹きガラス職人のこまつさんが飼っているメスの柴犬だ。つやつやと黒光りする自分のお鼻が自慢で、ガラスに自分を写しては「ピカピカです!」と喜びながら、いつも元気に工房の庭を駆けまわっている。こまつさんのことが大好きな彼女の夢は、いつかこまつさんがイヌになって一緒に遊んでくれること。彼を喜ばせようとして逆に怒られてしまったり、大嫌いな動物病院に連れて行かれたりもするけれど、基本はご機嫌。いつも幸せそうなムーコとちょっと寡黙な飼い主のこまつさん、彼らの友人・知人が織りなすラブリーな日々が描かれ、読んでいて明るい気持ちになれる作品だ。


『銀牙 -流れ星 銀-』

『銀牙 -流れ星 銀-』

出典:集英社

人々を恐怖に陥れる巨大熊、赤カブトを倒すために戦う秋田犬の銀と、その仲間たちの活躍を描いた冒険バトル漫画。民宿を営む家で、1匹の熊犬が誕生した。大輔から「銀」と名付けられたその子犬は、熊と戦う熊犬としての運命の下に生まれていた。後に『銀牙伝説WEED』、『銀牙伝説WEEDオリオン』という続編も描かれた、高橋よしひろの代表作。

本作は奥羽の地で育った秋田犬、「銀」を主人公にした物語だ。スキー場で民宿を営む大輔の家で虎毛の毛並みを持って生まれた銀は、生まれながらにして熊に立ち向かう“熊犬”としての生を運命づけられていた。銀が生まれた年、巨大な人食い熊の赤カブトがスキー場に出没し、死者を出す事件が発生。マタギの五兵衛は、銀の父犬である熊犬リキを連れて赤カブトに挑むが反撃で重傷を負い、リキも生死不明となってしまう。生還した五兵衛は銀を鍛え、一人前の熊犬へと育て上げていく。一方で赤カブトは県境の二子峠に配下の熊を集め、牙城を築き始めていた。大輔と五兵衛の手を離れて行動を始めた銀は、山中で赤カブトを倒すために行動していたリキと再会。彼の率いる奥羽軍に加わり、赤カブト打倒の仲間を募るために全国を巡ることになる。


『ザ・ワールド・イズ・マイン』

『ザ・ワールド・イズ・マイン』

出典:amazon

ふたり組のテロリストと謎の怪獣「ヒグマドン」を中心に描かれる、過剰なバイオレンスに彩られた群像劇。モンちゃんとトシは、自作の消火器爆弾を使い、各地で爆破テロを起こしながら北上を続けるテロリストコンビ。彼らが北海道に向けて突き進む一方で、東北には巨大な熊と思われる正体不明の怪物ヒグマドンが出現し、多くの人々が殺害される事件が起きていた。2組の暴虐の化身はやがて邂逅し、それは警察、自衛隊、日本政府、ついには世界中をも巻き込む惨劇の引き金となっていく。

本作の主人公は、倫理観が欠如し、殺人や強姦も思うままに行う謎の男モンちゃんと、そんな彼に憧れて行動を共にすることになった爆弾マニアのトシ。暴力と破壊を繰り返しながら北海道を目指す彼らと対になるかのような存在がヒグマドンだ。巨大な熊に似たその怪物は、北海道から津軽海峡を渡って東北に上陸し、各地で多くの犠牲者を生み出していく。このヒグマドンが恐るべき殺戮劇を繰り広げたのが秋田県の大館市だった。モンちゃんとトシは青森の山中でヒグマドンと遭遇し、モンちゃんはそれまで感じたことのなかった恐怖を植え付けられ、行動が一変。その後、紆余曲折の逃亡劇を繰り広げたふたりは、惨劇に見舞われた大館でヒグマドンと再び対面する事となる。


『釣りキチ三平』

『釣りキチ三平』

出典:講談社

秋田県に在住する天才的な釣りの才能の持ち主、三平三平(みひらさんぺい)を主人公にした釣り漫画の金字塔。麦わら帽子がトレードマークの三平は、「釣りキチ」のあだ名の通り日々釣りに熱中する元気な少年だ。作中では、彼が祖父である和竿作り名人の一平、全国を釣り行脚する鮎川魚紳をはじめ、全国各地の釣り名人やライバルたちと出会いながら新たな釣りに挑戦し成長してゆく姿が描かれる。1980年にTVアニメ化、2009年には実写映画化。

主人公の三平は、秋田県の田舎に住む釣りに夢中な釣りキチの少年だ。その才能は、同じく釣りキチで和竿作りの名人である祖父、一平譲りのものだった。第一話で鮎釣り大会に初出場した三平は、驚くべき実力を発揮して初参加ながら見事優勝。三平に嫉妬し、優勝に難癖をつけてきた相手との勝負にも勝利し、その力を見せつける。以降も、狸すら食らうといわれる巨大イワナの左膳岩魚、正体不明の怪魚と呼ばれたO池の滝太郎など、様々な魚たちを相手に迫力たっぷりのファイトを繰り広げていく。その後、日本一周釣り行脚中だった風来坊釣り師の鮎川魚紳(あゆかわぎょしん)と出会った三平は、日本各地のみならず世界を相手に釣りに挑戦し、成長してゆく。


『激濤 Magnitude 7.7』

『激濤 Magnitude 7.7』

出典:講談社

1983年5月26日に実際に起こった日本海中部地震をテーマに描かれた作品。主人公は東京から故郷の秋田県に戻り、地元新聞社で記者をしていた杉村真。休みを利用して秋田の名所のひとつでもある男鹿半島で磯釣りを楽しんでいた彼は、日本海中部地震で発生した津波に巻き込まれ、幸運にも一命をとりとめる。その後、県内の被災状況を追う中で、彼は自分と同じ釣り人たちが数多く津波の被害に遭っていたことを知り、被災した人々や遺族の証言を集め始める。

1983年5月26日に秋田県沖で発生した「日本海中部地震」。同県で犠牲となった100人余りの犠牲者のうち、ほとんどは津波によるものだった。本作はこの事実を元に、同県出身の作家である矢口高雄が津波の恐ろしさを伝えるべく描いた作品だ。主人公の杉村真は、磯釣りのために男鹿半島を訪れていた地元の新聞記者で、津波に飲まれながらも九死に一生を得た生還者の一人だった。その後取材を通じて、杉村は津波が残した爪痕を見て回り、自分が釣り人としてあまりに津波に無知だったことを痛感。自身の所属する釣友会の仲間に釣り人の視点から津波被害の調査を提案する。調査を行う中で、杉村は津波で夫を失った滝本幸子と出会い、彼女とともに津波の脅威と被災した人々の記録を集めていく。


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