呪いにかかった主人公と逆セクハラなメイドのラブコメ漫画。人里離れた貴族の館で暮らす「坊っちゃん」とメイドのアリス、執事のロブ。その館の主である坊っちゃんは、魔女から「直接触れたものの命を奪ってしまう」呪いをかけられていた。そんな坊っちゃんに対し、アリスはギリギリ&ドキドキな逆セクハラを仕掛けるのだった。
本作は呪いのために大切な人に触れられないという主人公の切なさを織り交ぜつつ、基本は明るく愉快なラブコメ。物語の舞台となるのは森の中にある貴族の別館。主人公の「坊っちゃん」は由緒正しき貴族の嫡子だが、魔女の呪いによって触れたものの命を奪ってしまう体質となってしまった。そのため本家から離れた森の中の屋敷で、極力人と会わない生活をしている。坊っちゃんに仕えているのはメイドのアリスと執事のロブだけ。執事のロブは高齢のため、アリスとふたりだけになる時も多い。しかもアリスは大好きな坊っちゃんを誘惑してくる。そんなアリスにドキドキさせられる坊っちゃんだが、彼女のために自らの呪いを解いて、アリスと幸せな未来を迎えられるよう奮闘していく。
全身が真っ黒な一族「シャドー」の一員であるケイトと、彼女に仕える少女が織りなす謎めいたファンタジックホラー漫画。巨大な屋敷で暮らす高貴な一族「シャドー」。彼らは全身が黒く、煤を出す性質を持っていた。ケイトに仕えるエミリコは、ケイトのために毎日煤掃除に励んでいた。そんなエミリコとケイトはまもなく「お披露目」を迎えることになる。2020年アニメ化発表。
本作の舞台となるのは、高貴な存在とされる「シャドー」一族が暮らす広大で荘麗な館。シャドーは人間と変わりないシルエットをしているが、全身が真っ黒で時々体から煤を出す。彼らは他から表情が見えないために「顔」と呼ばれる従者、「人形」を従えていた。人形はシャドーの主人と生活を共にして、主人と同じ表情を浮かべるよう訓練する。人形は成人と認められる年齢になるとお披露目でシャドーと彼らの顔である人形の相性などをテストされる。エミリコとケイトは周囲から変わり者と見られているが、エミリコはケイトのため、ケイトはとある目的のためお披露目試験のクリアを目指す。
19世紀末の英国を舞台に描かれる主人とメイドのラブストーリー漫画。爵位はないが豪商であるジョーンズ家。その嫡子で名門校を卒業したウィリアムは、家族から将来を嘱望されていた。そんなウィリアムは恩師の家のメイド、エマと出会い恋に落ちる。エマもウィリアムに惹かれるのだが、彼には子爵令嬢との縁談が持ち上がっていた。2005年TVアニメ化。
物語の主人公であるエマは美しく有能なメイド。エマは孤児であったが、ジョーンズ家の家庭教師を務めたケリー・ストウナーの元で働きながら教育を施された。そのためメイドとしての技能だけでなく英語の読み書きや、この時代の労働者階級にはまれなフランス語や文学の知識なども持っていた。ウィリアムとの身分違いの恋にとまどいながらも惹かれていくエマ。しかしジョーンズ家の嫡子としてウィリアムには子爵令嬢との縁談が進められる。ある日、ふたりを応援していたケリーが急逝し、エマは英国の郊外に館を構えるドイツの豪商メルダース家で働くことになる。ウィリアムへの想いに悩むエマ。一方、ウィリアムは子爵令嬢との婚約を破棄するのだった。
19世紀の英国に暮らす、とある貴族一家の愛憎を描いたヒューマンドラマ漫画。没落公爵家の令嬢であるグレース・キングは名門で裕福なアーサー・ロウランド伯爵の愛人として暮らしていた。だがグレースはある日謎の死を遂げ、グレースの息子であるライナスとロレンスはロウランド家に引きとられることに。そこでライナスは裕福なロウランド家の光と闇を見ることになる。
本作は章によって主人公が変わっていく群像劇。物語の舞台となるのは英国の名門伯爵家ロウランドの館。ロウランド家には医師で当主であるアーサーと妻のアンナ、長男のアルバート、次男のウィリアム、三男のグレゴリー、四男のアイザックが暮らしている。そこにグレースの子であるライナスとロレンスが庶子として加わった。またロウランド家の領地内で暮らす女医のマーガレットにもアーサーとの間にヴィンセントとディックのふたりの子がいた。アーサーは子どもたち全員を心から愛し、大切にしている。しかしグレースの死によってこれまでは何とか平穏であった一家の均衡が崩れ始める。家庭教師としてロウランド家にやってきたレイチェルはその愛憎劇に巻き込まれていく。
森の中の屋敷で暮らすお嬢さまと彼女に雇われた青年、謎の少年の三人が織りなすSFファンタジー漫画。森の中にある屋敷で暮らすリサは「青き血の一族」の令嬢。「青き血の一族」は人間の血を糧とする、長命な一族である。泉守冬真はリサに血を提供するために雇われた人間の青年だが、彼はリサの作る食事の不味さに逃亡。しかしとある事をきっかけに戻ってくる。
本作のヒロインであるリサは人間とほとんど変わらない外見をしているが人間ではなく、人間の血を糧とする種族の令嬢。しかし吸血鬼とは異なり、血を糧とすることと人間より長命であること以外の特殊な能力はない。そんなリサに血を提供するために雇われた冬真。リサは書物から人間の血を美味しくするには、人間に美味しい食事をさせるということを知る。そこで料理に挑戦するが、あまりにもマズイ代物だったので冬真は逃亡してしまう。その時に冬真は屋敷の方へ向かう少年、三雲暁と出会う。暁という名前は冬真の亡き弟と同じ名前だったために彼を放っておけず、冬真も屋敷に戻ることに。実は暁は三百年ほど前にある目的のためにコールドスリープさせられた子どもだった。やがて共に暮らす彼ら三人のそれぞれの秘密が明らかになっていく。