類まれなバスケの才能を持った男子高校生と、2歳年上で病弱なクラスメイトの少女が織りなすピュアで切ない恋愛漫画。主人公・高刀柾(たかとう まさき)は、中学時代にバスケで全国優勝を達成した天才だったが、父を見返すためバスケを辞め、有名進学校に入学する。ところが柾は、その高校を傷害事件で退学となり、若葉台東高校に転校してきた。柾は通学中の電車内で、酔っ払いに絡まれたクラスメイトの結城可奈子を助ける。第33回小学館漫画賞(少女部門)受賞作。
本作は少女漫画だが、題材としているのは男子バスケ部だ。高刀柾は転校先の青葉台東高校で、鬱屈した日々を過ごしていた。ある日、柾は友人の頼みを断り切れず、廃部寸前のバスケ部の練習試合に助っ人として参加。ところが、「勝ちたい」といいつつ柾に頼り切りのチームメイトに苛立ちを募らせた彼は、試合を途中で放棄してしまう。この柾の心情をズバリと言い当てたのが、本作のもうひとりの主人公・結城可奈子だ。彼女は柾のクラスメイトだが、病弱なせいで年齢は2歳上だった。世話好きで包容力のある加奈子。そして、彼女の幼馴染みで、かつて陵北高校バスケ部で全国優勝を成し遂げた名コーチ・仲津川 荘。このふたりとの出逢いをきっかけに、家庭内の軋轢などでザラついていた柾の心は、徐々に前を向き始める。
シャイな少女と、女子の人気を集めるイケメン男子バスケ部員。接点などありそうも無いふたりの、奇妙な出逢いと恋愛模様を描いた青春ラブストーリー漫画。主人公・桜田麻陽(まよ)は、内気で人見知りな上に、極端に小声な高校1年生の少女である。彼女は対人スキルの向上を目指して、叔母が経営する「桜田 聞き屋ファミリア」でのアルバイトを始める。そんな麻陽のお客第一号として現れたのは、彼女が中学1年から憧れていた人気者のバスケ部員・青葉光汰だった。思い掛けない出逢いに戸惑う麻陽だが、この出来事がきっかけで、ふたりの距離は少しずつ接近していく。
主人公・桜田麻陽(まよ)は、バスケどころか部活動すら縁が無い、人見知りの少女である。麻陽が憧れているのは、バスケ部員・青葉光汰だ。青葉は1年生にも関わらず、スタメンに選抜されるチーム期待の新鋭であり、ルックスも上々。キラキラと輝くような充実した青葉の姿は、麻陽にとっては眩しいばかり。ところが、お客の悩みをだまって聞いてあげる「聞き屋」でバイトを始めた麻陽は、お客として来店した青葉から思わぬ悩みを聞かされる。なんと青葉は、中学の頃からバスケが嫌いで、もう辞めようと思っているというのだ。衝撃の告白を受けた麻陽は、青葉の悩みを少しでも軽くしようと決意。聞き屋として、真剣に青葉と向き合おうと心に決める。ちなみに麻陽は、バイトの際は伊達眼鏡に三つ編みスタイルで変装しているため、青葉は彼女が同級生とは気付かぬまま。そこで麻陽は、青葉のことをもっと知ろうと、大胆にもバスケ部にマネージャーとして仮入部。そんな彼女の行動は予想外の展開を招いていく。
クールな完璧少女が、生意気な後輩男子に振り回される様子を描いた、学園スポーツ恋愛漫画。主人公・町田由希は、隆北高校に通う2年生。何事にも動じない大人びたクールさを身につけている由希だが、1年生のときに偶然出逢った木戸先輩に一目惚れ。木戸のそばにいたいという一心で、バスケ部のマネージャーとなった。ところがその1年後、木戸は別の相手からの告白を受けてあっさり恋仲に。失意に沈む由希は、普段のポーカーフェイスを忘れ、後輩・成瀬翔に木戸への想いを気付かれてしまう。その日を境に、由希の学園生活はにわかに乱れ始める。
町田由希は、同級生から「姐さん」と呼ばれるほどの貫禄を持つ、年齢よりもかなり大人びた雰囲気を持つクールな少女である。バスケ部のマネージャーを務める彼女は、トレーニングメニューの管理やコート整備といった仕事ぶりも完璧で、部員たちの信頼も厚い。そんな由希だが、マネージャーを志した理由は、キャプテンの木戸先輩のそばにいたいからだった。由希が失恋したことに気がついた成瀬翔は、1年生ながらスタメンに名を連ねる部のホープ。その一方で、先輩にずけずけと物を言い、由希をからかって喜ぶ生意気な男子である。さらに成瀬は、由希に対して「好きになった」とアプローチを開始。成瀬の飄々とした態度にペースを乱された由希は、次第に普段とは異なる感情と表情を表に出していく。
ペルーで育った女性と、類まれなバスケの才能を持つペルー出身の少年との数奇な運命を描く、ミステリアスな学園漫画。主人公・山王丸理子の父は文化人類学者。ペルーに魅了された父は、彼女が4歳のときに家族で現地の村に移住した。3年前に理子と母は帰国したが、父はリマの大学に残っていた。遅れて帰国した父は、9歳のペルー人の少年、ミゲールを養子として伴っていた。面倒見の良い理子は、ミゲールを周囲に馴染ませようとバスケに誘う。当初はよそよそしかったミゲールも、徐々に理子に懐いていく。しかし、彼はどこか危険な雰囲気を漂わせていた。
主人公・山王丸理子は、バスケが大好きな女性である。高校時代はバスケ部に所属し、大学生になってからもNBAチーム・サンズのメンバーが登場する夢を見て「良い夢を見た」と、ベッドで反芻するほど。そんな理子にとって、目下一番気になるのは義弟・ミゲールのことだ。ペルーから来日して9歳で山王丸家の養子となったミゲールは、現在高校1年生。高身長の美男子な上に、努力家で周囲への気遣いも出来るミゲールは、理子と同じくバスケ好きにも関わらず、バスケ部には入らず弓道部に入部していた。バスケはインターナショナル・スクール時代の友人とストリートでプレイするのみ。そんな中、ミゲールの才能に惚れ込んだクラスメイト・堂本王海が、バスケ部への勧誘を開始。この一件をきっかけに、ミゲールが頑なにバスケ部を避けてきた理由が明らかになる。
幼なじみの男女が、バスケットボールを通じて互いの想いを交差させていく様子を描く、ピュアな恋愛ストーリー漫画。主人公・梁川りおと坂本遼太郎は4歳のとき、親戚同士の結婚式でキスを交す。その後、遼太郎の引っ越しで離ればなれになったふたりだが、りおは幼い頃の淡い想いを忘れずにいた。中学に入り、バスケ部に所属したりおは、男子部の応援の際、相手チームに遼太郎がいることに気付く。遼太郎もバスケを始めており、再びりおのいる町に帰ってきたのだ。偶然の再会に心浮き立つりおだが、そんな彼女に男子部キャプテンの森村靖彦が告白。突如として、りおの恋愛事情は複雑になっていく。
主人公・梁川りおは、4歳のときにキスを交した幼なじみ・坂本遼太郎に淡い恋心を抱き続けてきた。りおはバスケの試合会場で偶然再会した遼太郎が、自分と同じバスケを始めていたばかりか、優れたプレイヤーに成長していたことに、感激。そんなふたりの再会から、物語は急展開を見せ始める。人気女優である叔母の鏡子の紹介で応募した、テレビドラマのエキストラに合格したりおは、演技指導でこのドラマの主役が遼太郎であることを知る。このドラマは遼太郎に想いを寄せながら急逝した少女・龍川幸美の手記をドラマ化したものだったのだ。そればかりか、撮影中の事故で幸美役の人気女優、杉田聖子が負傷。急遽りおが代役に起用される。さまざまな出来事の連続により、りおの心は大きく乱れる。