鳥取県が舞台だけぇ読んでみん? オススメ漫画5選!91 Pt.

日本一人口が少なく、砂丘以外に思い浮かぶものがないとすら言われることもある鳥取県。確かに知名度がマイナーな県ではあるが、だからこそ隠れた魅力を発見できる楽しみがある。今回は、まだまだ知られていない魅力溢れる鳥取県が舞台の漫画を5つ紹介しよう。

作成日時:2019-10-15 10:00 執筆者:マンガペディア公式

鳥取県が舞台だけぇ読んでみん? オススメ漫画5選!

出典:小学館


『砂漠の野球部』

『砂漠の野球部』

出典:小学館

笑いありラブコメありのスポ根漫画。鳥取県にある私立オアシス学園高校の校長の悩みは、生徒数の減少だった。このままではあと5年で学校経営ができなくなってしまう。なんとかせねばと経営の参考にするために訪れた神奈川県の私立相模大学付属横浜中央高校で、校長は名門野球部の落ちこぼれと言われている生徒たちと出会った。校長はオアシス学園高校を有名にして立て直すため、彼らをスカウトし、鳥取県代表として甲子園を目指すよう説得する。

鳥取砂丘の前に立つ学校、オアシス学園高校の校長からのスカウトを受け、主人公・土屋拳至(けんじ)ら9人は相模大横浜からオアシス学園高校への転入を決意する。最初は鳥取行きを渋っていた土屋たちだが、彼らの心を動かしたのは校長から告げられた2つの事実だった。まず、鳥取県の夏の地区予選出場校は全国最少の27校のため、激戦区である神奈川県の学校より甲子園に行ける確率が高い。そして、オアシス学園高校は元々女子校であるため、転入すれば9人以外は全員女子生徒なのだ。9人は鳥取で野球をすることを決意。鳥取県代表として甲子園に出場し、自分たちに落ちこぼれのレッテルを貼った相模大横浜と戦って勝利することを目標にする。慣れない鳥取の地で、9人はどこまで成長できるのだろうか。


『とっても琴浦さん』

『とっても琴浦さん』

出典:amazon

人の心が読める少女と仲間たちとの日常を描いた漫画『琴浦さん』の続編であり、鳥取県琴浦町の観光PR漫画。主人公は他人の心を読むことができる超能力少女・琴浦春香。琴浦の周囲には彼女に想いを寄せるクラスメイトの真鍋義久や、超能力を研究するESP研究会の面々がおり、ドタバタな毎日を送っている。夏休みのある日、琴浦たちESP研究会の面々は、琴浦のルーツがあるかもしれない鳥取県琴浦町に合宿のためやってきた。そこでおふじという不思議な子どもに出会う。

『とっても琴浦さん』の舞台となるのは、鳥取県東伯郡(とうはくぐん)にある琴浦町だ。物語は琴浦たちESP研究会のメンバーが、琴浦町にある琴浦の別荘で合宿を行う、というところからスタートする。主人公の名前が琴浦であることから琴浦町との縁ができて以降、『琴浦さん』と琴浦町は様々なタイアップを行ってきた。その関係でESP研究会が琴浦町を訪れる話が複数あるが、琴浦町が作品全体を通した舞台となるのは『とっても琴浦さん』が初めてだ。本作では、何度も合宿に来たおかげでやたらと琴浦町に詳しくなったキャラクターたちが、琴浦町の名産や名所の数々を楽しく紹介してくれる。漫画を読んだあとは、琴浦町に行ってみたい気持ちでいっぱいになっていることだろう。


『こんげでカーチャン! 鳥取で子育て始めました』

『こんげでカーチャン! 鳥取で子育て始めました』

出典:KADOKAWA

鳥取県で子育てをすることになった「私」の日常を描いた、育児エッセイ漫画。主人公の「私」は夫の実家がある鳥取県で暮らしている漫画家であり、小学3年生の長男と生まれたばかりの長女を抱える母親でもある。昼間は家事をせっせとこなし、子どもたちが寝静まった夜中に漫画を描くというハードな毎日を送っているが、「私」を取り巻くほのぼのとした環境が、それを苦痛だと感じさせない。不便なところもあるが、愛すべき田舎暮らしを「私」が満喫する。

主人公の「私」は元々東京に住んでいたが、結婚を機に、夫の実家がある鳥取県に移住、出産・育児をすることになる。都会に住んでいた人間にとって、鳥取県での出産と育児は不便が多くストレスになるのではないかと想像されるかもしれないが、そんなことはない。まず鳥取県は日本で最も出産費用がかからない県であるため、鳥取県内の産婦人科では安い診察料で好待遇が受けられる。また、自然が豊かで喧騒が少なく、ゆったりとした時間が流れる環境は、建物が少ないという不便さを凌駕する心のゆとりを与えてくれるのだ。本作は、便利さだけが幸せに繋がるわけではないことを、「私」の日常を通して教えてくれる。田舎でのスローライフの素晴らしさを押しつけがましくなく伝える作品だ。


『ヒマチの嬢王』

『ヒマチの嬢王』

出典:小学館

歌舞伎町で活躍した元キャバ嬢が、地元を活性化させるビジネスコメディ漫画。舞台は鳥取県米子市朝日町。主人公のアヤネは歌舞伎町で名を馳せた売れっ子キャバ嬢だったが、都会の喧騒に疲れたため、実家のある朝日町に戻ってきていた。毎日ぐうたら過ごすアヤネを見かねた母親は、働いて生活費を入れることを指示。アヤネは嫌々ながらも母の経営するスナックで働きはじめ、そこで自称元カレのジュンと再会する。この再会が、朝日町ひいては鳥取県の活性化へと繋がっていく。

「ヒマチ」こと朝日町は、会社員や旅行者が訪れる夜の繁華街だ。アヤネの母はこの街でスナックを営んでおり、アヤネはそこで働くことになる。夜になり、メイクをしてスイッチが入ったアヤネが見せる、キャバ嬢としてのスキルは凄まじい。道行く人たちの身なりを観察し、職業を推測して店へと誘い、それぞれに合った的確な金の使い方をさせるのだ。このスキルのおかげで、アヤネは初日に店の売上3ヶ月分の利益を生んでいる。そんなアヤネの才能に目をつけたのが、アヤネの元カレだというジュンだ。ジュンはアヤネに廃業目前のキャバクラを立て直してほしいと頼み込む。アヤネはいかにしてキャバクラを立て直すのか。経営にも役立つノウハウがぎっしり詰まった骨太な作品だ。


『遥かな町へ』

『遥かな町へ』

出典:小学館

主人公が34年前の故郷にタイムスリップする、ノスタルジック漫画。主人公の中原博史は、48歳の会社員だ。博史は京都出張を終え東京に帰ろうとしていたのだが、何故か故郷がある鳥取県倉吉行きの列車に乗ってしまう。彼は列車を乗り換える気にならず、そのまま倉吉までやって来た。博史は記憶をなぞるように故郷をさまよい歩いて母の墓に辿り着くのだが、そこで突如謎のめまいに襲われる。やがて目を覚ますと、博史は中学生の姿になっていた。2010年、欧州で舞台をフランスに置き換えて映画化。

博史は48歳の精神のまま、中学生時代の倉吉にタイムスリップしてしまった。若返った自分の身体に驚きながらも、博史は懐かしい風景を眺めつつ実家へ向かう。そこには、後に失踪してしまう父親と、48歳という若さで亡くなってしまう母親がいた。初めは戸惑っていたものの、博史はこの不可解な状況に少しずつ順応し、2度目の中学校生活を楽しむことになる。記憶と経験は48歳のままであるため、博史は勉強や運動、喧嘩でさえもそつなくこなすことができた。すると当然、2度目の中学校生活と本来の歴史の間に違いが出てくる。博史は未来を変えてしまう恐怖と、変えたいという誘惑の間で揺れ惑うことになる。博史が渡った過去の世界でどんな選択をするのかに注目したい。


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