『刀剣乱舞-花丸-』刀剣男士便覧「愛染国俊」38 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

短ランのような上着に、愛染明王が描かれた黄色いTシャツ、ズボンを膝まで捲り上げた姿が戦装束。内番服は「来派」揃いの紺と白を基調としたジャージで、この時も袖と裾は短く折っている。鼻に貼られた絆創膏と、真っ赤な髪が特徴。見た目通りのはつらつとした性格で、いつも元気いっぱい。作中では「鳴狐」と一緒に、畑のキャベツをつまみ食いしたりしていた。とはいえ決して向こう見ずというわけではなく、「来派」の保護者である「明石国行」が「本丸」に馴染めるかどうか、同派の「蛍丸」と共に心配して口煩くなる一面もある。なお、声優は「薬研藤四郎」も演じている「山下誠一郎」が担当しているので、その違いにも注目して欲しい。

号：「愛染国俊（あいぜんくにとし）」
刀長：九寸五分余（約28.7センチ）
反り：約0.2センチ
刀工：「来国俊」
制作時期：鎌倉時代
主な元所有者：「豊臣秀吉」、「森忠政」、「徳川家康」、「前田家」
保存場所：個人蔵

「来国俊」は、「来派」の祖で父でもある「来国行」と共に、「来派」を代表する名工の一人。別名「二字国俊」とも呼ばれる。「なかご」という刀身の柄に覆われた部分の表側に、愛染明王の彫り物があることが名前の由来。個人蔵ではあるが、2016年終わりに二日間のみ特別に展示されている。1935年に旧国宝指定となり、現在は重要文化財。